バレルサウナを中古で買う!価格や品質、購入時のポイントを解説
- 2024年9月9日
バレルサウナを購入したいけれど、価格がネックになっているという方は多いようです。
そんななか、「中古のバレルサウナを購入するのも手かも…」と考える方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、中古バレルサウナの価格や品質について解説し、購入時に確認すべきポイントをお伝えします。
結論として
- ネットで探しても中古のバレルサウナは販売数がかなり少ない
- 中古品は品質が保証されない
- 中古品はメーカーのアフター保証がないか極端に短い場合が多い
という理由から、バレルサウナを中古で購入するのはおすすめはしません。
とはいえ、もちろん中古品ならではのメリットもあります。
メリット・デメリット含め詳しく紹介しますので、これからバレルサウナを導入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
バレルサウナを中古で買うメリット
新品のバレルサウナを買うときと比較した中古バレルサウナのメリットは、以下の3点です。
- コスト削減
- 即時入手できる
- 環境に優しい
コスト削減
バレルサウナを中古で購入する最大のメリットは、何といってもコストの削減でしょう。
新品のバレルサウナは高額ですが、中古品であれば大幅に価格が抑えられます。
中古市場では、前の所有者が使用頻度の低い状態で売りに出している場合もあり、ほぼ新品同様の状態で安く手に入れることができます。
また、中古品であるため価格交渉の余地があり、さらにお得に購入できる可能性もあるというのもメリットです。
即時入手できる
新品のバレルサウナは、注文後に国外から輸入したり、製造・組み立てを行うことが多いため、注文から納品までは平均2か月前後かかると言われています。
一方の中古のバレルサウナは、すでに国内にあるケースや組み立て済みのケースが多いため、購入後すぐに手に入れることができます。
関連記事:即納、納期が早いバレルサウナ
環境に優しい
新品バレルサウナの製造には資源やエネルギーが必要ですが、中古品を再利用することでこれらの消費を減らすことができます。
中古品の購入は、環境にやさしい選択です。
バレルサウナを中古で買うデメリット
バレルサウナは中古であっても、基本的には安い買い物ではありません。
中古バレルサウナを購入する際は以下のデメリットも押さえ、失敗がないようにしましょう。
- 使用感があることがある
- 劣化や故障のリスク
- アフター保証がない/期間が短い
- ネット購入では状態を直接確認できない
使用感があることがある
中古のバレルサウナには、前の所有者による使用感が残っていることがあります。
よくあるのが目立つ汚れや傷で、見た目や使用感に影響を与える可能性があります。
劣化や故障のリスク
中古のバレルサウナは、新品と比較して劣化や故障のリスクが高いです。
前の所有者の使用頻度やメンテナンス状況によって、外装・内装の木材や、内部の部品が劣化している可能性があります。
購入後に修理や改修が必要になることがあり、修理のために高額な費用がかかることも……。
特にバレルサウナは他のサウナと比べても木材が水分の影響を受けやすい構造をしていますので、木材が収縮し隙間が空いて隙間から風雨が入ってくることもあります。
風雨が入るとサウナの保温性・断熱性が格段に落ちてしまい、満足のいくサウナ体験が得られなくなります。
関連記事:家庭用/業務用サウナの修理を依頼!修繕・改修を行う企業を紹介
アフター保証がない/期間が短い
新品のバレルサウナには通常1~2年間のメーカーの保証が付いていますが、中古品はアフター保証がない場合や、保証期間が短い場合が多いです。
これにより購入後に問題が発生した場合、自分で修理をしてくれる業者を探したり、修理費用を負担する必要が出てきます。
ネット購入では状態を直接確認できない
中古のバレルサウナをネットで購入する場合、実際の状態を直接確認できないというデメリットがあります。
写真や説明だけでは細かい傷や汚れ、劣化の程度、性能を正確に判断することは難しいです。
製品が到着してはじめて問題が発覚することもあり、返品や交換が難しい場合もあります。
関連記事:バレルサウナのデメリット9選
関連記事:家庭用バレルサウナおすすめメーカーを厳選!価格やバレルサウナ選びのポイントも解説
中古バレルサウナが買える店舗
- ネットオークションサイト
- フリマサイト
- 地域のコミュニティサイト
- サウナ専門業者
中古サウナを購入できる店舗は、多くはありません。
ヤフオク!やメルカリなどのオークションサイトやフリマサイトでは、中古のバレルサウナが出品されていることがあります。
これらは個人間取引が多いため、価格交渉や条件の確認がしやすいのが特徴です。
ただし、ネットでの購入は多くの場合実物を確認できません。
地域の掲示板での取引など、出品者が近くに住んでいる場合は、購入前に実物を見せてもらうことを強くおすすめします。
また、サウナ専門業者でも中古のバレルサウナを取り扱っている場合があります。
専門業者の場合は、商品状態の説明が詳しく、保証が付いていることもあるので、個人間の取引よりも安心でしょう。
中古/新品バレルサウナの価格相場
バレルサウナの価格はサイズ(収容人数)によっても大きく変わってきますが、最大8名が入れるバレルサウナの価格比較は以下のようになります。
バレルサウナ(8名用サイズの比較) | 新品 | 中古 |
本体+ストーブ価格 | 160~250万円 | 80万円~ |
中古品は型が古いタイプのバレルサウナになるケースも多く、その点でも新品に比べ価格が安くなる傾向があります。
バレルサウナは別途サウナストーブの購入が必要な場合も多いので、新品でも中古でも、ストーブが付属するか必ず確認しましょう。
最近では新品でもかなりお得に買えるバレルサウナも多く登場していますので、中古品を購入する前にできるだけ多くのメーカーの製品をチェックしていただきたいと思います。
サウナの専門商社では、10社以上のバレルサウナメーカーの商品を取り扱っています!
商品ページでは値段やスペックを比較できますので、ぜひバレルサウナ選びにお役立てください!!
中古バレルサウナ購入前に確認すべきポイント
- 売り手の信頼性
- 価格の妥当性
- 製品の状態・品質
- 材質と耐久性
- 使用歴
- 断熱・保温効果
- 寸法と設置スペースの確認
- 運搬・設置方法と費用
- 付属品の有無
- 設置場所の電気設備
- 保証やアフターサービス
中古バレルサウナは購入前に確認すべき点が非常に多いですが、安全かつ快適に使用するためにはすべてしっかりチェックする必要があります!
売り手の信頼性
お金を払う前に、信頼できる売り手かどうかを確認することは重要です。
レビューや評判をチェックし、可能であれば実物を見て確認できるか問い合わせてください。
信頼できる売り手から購入することで、商品の状態や取引の安全性が確保されます。
価格の妥当性
価格の妥当性を確認することも大切です。
新品や他の中古品と比較して、価格が適正かどうかを判断しましょう。
不当に高い価格で購入しないためにも、市場価格を調べておくことが重要です。
製品の状態・品質
バレルサウナの状態や品質を確認することは、安全かつ快適に使用するために非常に重要です。
【おもなチェック項目】
- 外装の木材の劣化がないか。
- 外観や内部に目立つ傷や損傷、割れ、反り、腐食がないか。
- ドアや窓の開閉がスムーズで気密性が保たれているか。
- 内部にカビや異臭がないか。
- 清潔に保たれているか。
- ストーブ付属の場合、ストーブに傷や損傷がないか。
特に屋外に長期間設置されていた場合、風雨による木材の劣化が考えられます。
専門業者にメンテナンスを依頼する必要があるほどの状態の場合は、追加で費用がかかってしまいますし、寿命が短くなる可能性も高いので購入は避けましょう。
材質と耐久性
耐久性の高い材質で作られているかどうかをチェックし、長期間使用できるかを判断します。
耐久性のある木材を選ぶことで、長持ちするサウナを手に入れることができます。
特に耐久性が高いヒノキや、サーモウッド加工された木材がおすすめです。
サーモウッドについてはサウナにはサーモウッド加工された木材がおすすめ!通常の木材との違いやメリットを解説の記事で紹介していますので、深く知りたい方は参考にしてください!
サウナ用木材の種類については、サウナに最適な木材の種類と選び方完全ガイドをご覧ください。
使用歴
前オーナーの使用頻度や期間、メンテナンス履歴を確認しましょう。
使用頻度が高くメンテナンスが行き届いていない場合、劣化が進んでいる可能性があります。
断熱・保温効果
バレルサウナは水分や熱による木の収縮により壁や天井に隙間が空くことがあり、こうなると断熱性・保温性が著しく低下します。
断熱効果が低下しているとサウナとしての機能が十分に発揮されず、快適に使用できませんので購入は避けるべきです。
関連記事:バレルサウナの温度は何℃まで上がる?調節方法や温度が上がらない原因・対処法
寸法と設置スペースの確認
購入予定のバレルサウナの寸法を確認し、設置予定場所に適合するかを確認することは非常に重要です。
事前にスペースを正確に測定し、サウナが無理なく収まるかを確かめておきましょう。
関連記事:バレルサウナのサイズ|人気のサイズや収容人数別の購入価格、設置スペースの目安
運搬・設置方法と費用
バレルサウナは重さやサイズにより運搬の難易度が異なるため、適切な輸送手段を選ぶ必要があります。
設置には特定の手順や工具が必要な場合があり、これらも事前に確認し、設置にかかる時間や労力を見積もることが大切です。
例えば、現地組み立てなら9万円、完成品の配達なら4万円というように費用が大きく異なる場合があります。
遠方からの購入では送料も発生するため、本体価格のみでなく費用全体を把握しておくことが重要です。
付属品の有無
ストーブ、サウナ石、温度計、湿度計、ロウリュ用のバケツ、ひしゃくなどの付属品が揃っている製品を選べば、すぐにサウナの使用を開始することができます。
特にストーブが付属している場合は、その種類(電気、薪)や使用状況、メンテナンス状況を確認しましょう。
関連記事:電気・薪サウナストーブが単品で買えるおすすめメーカー
設置場所の電気設備
電気ストーブを使用する場合、設置場所の電気配線の状態やストーブの使用電圧、消費アンペア数を確認することが必要です。
【電気設備に関してチェックすべき点】
- 使用ストーブが単相と三相のどちらに対応しているか。
- 使用ストーブの対応電圧は100Vか200Vか。
- 使用ストーブの消費アンペアに対して物件の契約アンペアが低すぎないか。
このようにストーブの仕様を確認し、必要があれば電気変換工事等が必要になります。
電気工事やサウナストーブの電圧の種類、消費アンペアなどについては以下の記事をご覧ください。
関連記事:【電気工事解説】家庭用サウナ導入時に必要な電気工事の内容を解説
関連記事:【サウナストーブ】単相・三相ストーブの違い!200Vと100Vの選び方も解説
保証やアフターサービス
保証期間やアフターサービスの有無を確認することも重要です。
通常、家庭用サウナには購入後1~2年間のメーカー保証が付いていますが、中古の場合は保証期間が終了していることも多いです。
メーカーによっては、有償で保証期間後のサービスを提供していることもあるため、中古でもそのサービスを受けられるかを確認しましょう。
サウナ専門の工務店などにも修理やメンテナンスを依頼できますが、追加費用がかかるため、製品の状態と価格のバランスを検討することが重要です。
関連記事:バレルサウナの改装と修理|雨漏り、スキマ、経年劣化の対策と対処法
中古バレルサウナの運搬・設置方法
中古バレルサウナの設置方法はおもに、以下の2パターンです。
- 完成した状態のバレルサウナをユニック車で運搬
- 分解状態での運搬し現地で組み立て
完成した状態のバレルサウナをユニック車で運搬する方法では、小型のクレーンを搭載した車両で組み立てられた状態のサウナを持ち上げ荷台に積み、配送先まで移動します。
この方法は迅速ですが、ユニック車の手配が必要です。
もう一つはバレルサウナを分解状態で運び、現地で組み立てる方法です。
この場合、組み立て作業が必要ですが、運搬が簡単です。
バレルサウナの組み立ては素人が行うと木の隙間や雨漏りが発生したり煙突周りの木材が燃えたり、後々大きな問題が出てくることがありますので、プロに依頼することをおすすめします。
バレルサウナの自作については、バレルサウナの自作方法!知っておくべきことやキット形式・プロに依頼するメリットで詳しく解説しています。
中古バレルサウナのメンテナンス方法
中古バレルサウナのメンテナンス方法として、
- 購入直後のメンテナンス
- 日常的なメンテナンス
のそれぞれをご紹介します。
購入直後のメンテナンス
中古バレルサウナを購入した直後には、以下のメンテナンス作業を行い、長期間にわたってサウナを安全かつ快適に使用できるようにしましょう。
- 外観と内装の点検
- ドアと窓の動作確認
- 外観と内装のクリーニング
- 防水・防腐処理
- 配線とコンセントの点検 ※電気ストーブの場合のみ。
- ストーブの試運転
バレルサウナが届いたら、外壁、屋根、床、内部のベンチや壁などを詳しく点検し、木材の割れや腐食、カビなどの異常がないか確認しましょう。
ドアや窓がスムーズに開閉できるか、気密性が保たれているかもチェックしてください。
使用前に外壁や内部を水と薄めた中性洗剤で洗浄した後、木材にサウナ用の保護塗料を塗り、耐久性を高めます。
電気ストーブの場合は電源を入れる前に、電気配線やコンセントの状態を確認し、安全に通電できるかチェックしてください。
最後にストーブを試運転し、正常に動作するか、温度調整が適切に行われるか確認します。
関連記事:サウナのカビ対策完全ガイド|予防法から発生時の清掃方法まで
日常的なメンテナンス
バレルサウナは毎回の使用後に以下の手順で清掃することで、清潔に保ちましょう。
- サウナ室内に付いた湿気を乾拭きする
- サウナ室内を水拭きする
- 予熱でサウナ室内を乾燥させる
- ドアを開けて換気をする(昼間に15分~30分程度)
- 備品を整理する
重要なのは使用後の湿気を拭き取り、予熱や換気によって外に出すことです。
この作業を毎回行うことで木材の腐食やカビの発生を防ぎ、長くきれいな状態でサウナを使い続けることができます。
さらに日常的な清掃に加えて、全体の点検・メンテナンスを行う必要があります。
【定期的に行う点検・メンテナンス】
- ベンチやスノコを屋外で干す
- ストーブがしっかり稼働しているか確認
- サウナストーンが割れていないか確認
- 薪ストーブの場合、煙突掃除(1年に1回以上)
- 塗料の再塗布(3年に1回程度)
バレルサウナのメンテナンス方法については、バレルサウナのメンテナンス方法!使用後の清掃や定期的な点検の記事でより詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
バレルサウナの耐久年数
しっかり日常的なメンテナンスを続けた場合のバレルサウナの耐久年数は、10~20年と言われています。
中古品の場合は残り何年使えるかや状態をしっかり確認したうえで、コスパを検討する必要があります。
ちなみにサウナストーブの耐久年数は、電気ストーブ・薪ストーブともに10年ほどと言われています。
まとめ
中古のバレルサウナを購入する際には、価格だけでなく品質やメンテナンス状況、設置の手間なども考慮することが大切です。
信頼できる売り手から購入し、事前に確認すべきポイントを押さえておけば、安心してサウナを楽しむことができます。
この記事が、あなたのバレルサウナ購入の参考になれば幸いです。