花粉症にサウナが効果的?サウナで花粉症対策をする方法と注意点【逆に悪化するケースも?!】
- 2025年1月23日
春が来るたびに、花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…。日常生活が制限されるあのツラさ、何とかしたいと毎年思いますよね。
そんな中、「サウナに行くと花粉症が楽になるらしい」という話を耳にしたことはありませんか?
温かさや蒸気が症状を和らげてくれるのでは?と期待して、試してみたいけれど、実際どうなのか気になるところ。
この記事では、
- サウナが花粉症にどのような影響を与えるのか
- どんな種類のサウナが効果的なのか
- 利用時のポイントや注意点
について詳しくお伝えします。
サウナ好きの方も、花粉症対策を探している方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
目次
サウナで花粉症の症状は軽減される?そのメカニズムや効果
「サウナで花粉症が楽になる」ということについて、実はそれを直接証明する研究はほとんどありません。
ただし、サウナの温かさや湿度が花粉症の症状を和らげる助けになることが期待されています。
花粉症に対してサウナに期待される効果には、以下のものがあります。
- 血行が良くなり、鼻や喉の粘膜の炎症が軽くなる可能性。
- 副交感神経が優位になり、ストレスが減って免疫バランスが整う可能性。
- 湿度が高いサウナが鼻づまりや喉の乾燥の改善に役立つ可能性。
サウナで花粉症が治る可能性は?
サウナの温熱効果によりアレルギー症状の原因となる物質「ヒスタミン」の分泌が抑えられるため、アレルギー症状が軽減する可能性が指摘されています。
サウナがアレルギー症状を軽減するメカニズムについてはまだ完全に科学的に証明されているわけではありませんので、今後の研究が期待されます。
花粉症におすすめのサウナの種類と選び方
\花粉症の方におすすめのサウナ/
・湿度の高いスチームサウナ、ミストサウナ
・湿度を調節できるフィンランド式サウナ
花粉症対策には、湿度の高いスチームサウナやミストサウナがおすすめです。
「湿式サウナ」に分類されるこれらのサウナでは、湿度が約100%になります。
そのため乾燥を防ぎ、敏感な鼻や喉への負担を軽減してくれます。
鼻づまりがひどい時は、こういった湿度の高いサウナを試してみるのもいいかもしれません。
一方、ドライサウナや遠赤外線サウナは空気が乾燥しやすいため、症状を悪化させる可能性があるので注意が必要です。
また、ロウリュで湿度を調整できるフィンランド式サウナも選択肢に含まれます。
スチームサウナ | ミストサウナ | フィンランド式サウナ | ドライサウナ | 遠赤外線サウナ | |
---|---|---|---|---|---|
イメージ | |||||
分類 | 湿式サウナ | 湿式サウナ | どちらとも言えない | ドライサウナ | ドライサウナ |
温度 | 40℃~60℃ | 40℃~60℃ | 60℃~80℃ | 80℃~100℃ | 40℃~65℃ |
湿度 | 約100% | 約100% | 30%~60% | 10%~20% | 約10%~15% |
おすすめ度 | ◎ | ◎ | 〇 | × | × |
さらに、アロマを活用したサウナは、花粉症対策に特に効果的です。
ユーカリの香りは、鼻づまりを和らげ、リラックス効果を高めるためおすすめです。
ユーカリのアロマオイルを使ってロウリュすると、スーッと鼻が通って楽になるかもしれません。
サウナで使えるアロマオイルの種類と効果については、ロウリュアロマ水の作り方とアロマオイルの選び方【サウナで香りを楽しむ】をご覧ください!
花粉症の人に最適なサウナ利用方法と頻度
花粉症の症状を和らげるためには、適切な方法でサウナを利用することが重要です。
- サウナ室の温度は低め(40度~80℃程度)に設定。
- 1回の滞在時間を10〜15分程度に抑える。
- 無理をせず、リラックスしながら利用する。
頻度については、週に2〜3回の定期的な利用が効果的とされています。
また、サウナ前後には十分な水分補給を忘れずに行いましょう。
サウナで鼻詰まりや鼻水は本当に軽減する?
サウナの高温で鼻腔が広がり、鼻詰まりが一時的に解消されることがあります。
血流が良くなることで鼻腔の腫れが和らぎ、鼻水やくしゃみの症状が軽くなることも期待できます。
岡山大学で行われた研究では、ミストサウナの使用後、約40分間にわたって鼻詰まりが改善されたことが確認されました。
ただし、残念ながらこれは一時的な効果であり、鼻詰まりの根本的な治療にはなりません。
花粉症の時期にサウナを利用する際の注意点
- 花粉症が酷い日や体調が悪いときはサウナを控える。
- 無理に熱いサウナや冷たい水風呂に入らない。
サウナにより花粉症の症状が一時的に和らいでも、体が疲れすぎると逆効果になる場合がありますので、サウナは無理せず短時間で済ますようにしましょう。
また、サウナ後の急激な冷却(冷水シャワーや水風呂)による温度差が体にストレスを与え、症状が悪化することも。
花粉症対策としてサウナを利用する際は、自分の体調と相談しながら入ってください!
花粉症対策でサウナを使った体験談・口コミ
サウナ通いだしてから花粉症も重度の偏頭痛も肌荒れも治ったから全人類サウナいこう
引用元:X
テントサウナ始めて半年の変化
○足先の冷え性が治った!
○花粉症の症状劇的緩和!
○サウナ後薬無しですぐ寝れる!
○慢性疲労の改善!
○1日の楽しみが増えた!
○鬱症状の改善!
引用元:X
サウナに通うようになってから花粉症が治った、、ような気がする。。
引用元:X
温泉でサウナと水風呂を行ったり来たりしていたら、花粉症の鼻水による炎症で、喉の奥が死ぬほど痛痒かったのが治った
引用元:X
上記のように、花粉症への直接的な効果を感じている方がいました。
また、サウナや水風呂に入った直後だけ鼻詰まりが楽になるという方も。
サウナで(鼻腔が拡がっている間だけ)花粉症(に伴う鼻づまり)が治った!
なお、あがったあとは再発
引用元:X
サウナ&岩盤浴で花粉症による鼻詰まりが治った!
引用元:X
サウナで花粉症が悪化することはある?
サウナは一般的に花粉症の症状を悪化させることは少ないですが、以下のようなケースでは注意が必要です。
①急激な温度変化
サウナの高温と水風呂や外気浴の温度差が敏感な鼻粘膜を刺激し、鼻詰まりやくしゃみが増える場合があります。
②乾燥した環境
ドライサウナの低湿度が鼻や喉を乾燥させ、症状が悪化することも。
湿度の高いミストサウナやスチームサウナを選ぶとリスクを減らせます。
③サウナ後の外気浴
サウナで温まった後、外気浴で花粉に触れると粘膜が反応しやすくなることも考えられます。
入浴後は特に粘膜が敏感になっているので、注意してください。
体質によってサウナが合わない場合もあるため、無理をせず、自分に合った方法を見つけることが大切ですよ。
サウナに行くと花粉症が悪化する気がしていたので最近控えていたのだが、金曜久しぶりに泊まりでサウナ施設行ったらやはり土曜の朝から体調が悪くなってしまった。
免疫力向上=免疫反応爆発なんやろうなぁ。
引用元:X
まとめ|正しい知識でサウナを花粉症対策に活用しよう
サウナはその温熱効果や高湿度環境により、鼻詰まりや鼻水といった花粉症の不快な症状を一時的に緩和する可能性があります。
また、リラックス効果や血行促進も期待できるため、ストレス軽減や体のバランスを整えるサポートにもなります。
ただし、体調が悪い日や症状がひどい時は無理をしないことや、サウナに入る際は湿度が高いミストサウナやスチームサウナを選ぶことなど、自分に合った方法で無理なく利用することが大切です。
正しい知識と工夫を取り入れながら、サウナを上手に活用して、毎日の生活を少しでも快適にしてくださいね。
また、サウナは週に2~3回を継続することで様々な健康効果が得られると言われています。
自宅にサウナを導入することでサウナが習慣化して体調がよくなった!という方もいらっしゃいますので、ぜひ家庭用サウナもチェックしてみてくださいね。
参考文献
「鼻アレルギーに対するミストサウナの効果」, 日本アレルギー学会, J-STAGE
「ミストサウナ入浴の7つの効用 -皮膚表面の凝縮現象に起因する効用の連鎖-」、日本アレルギー学会,J-STAGE