サウナ初心者でも簡単に薪ストーブを掃除!煙突清掃は年1回でOK。メンテナンス方法を解説
- 2025年3月5日

「テントサウナや自宅用サウナの、薪サウナストーブの掃除って難しそう…」
そう感じていませんか?
たしかに、サウナ初心者にとっては薪ストーブの掃除は少しハードルが高く思えるかもしれません。
しかし、実は基本の手順さえ押さえれば意外と簡単にできるんです!
この記事では、初心者でもすぐに実践できる薪ストーブの掃除方法を丁寧に解説します。
ストーブ本体や煙突の清掃は年に1回でOKなので、手間もそこまでかかりません。
さらに燃焼効率を上げるコツもご紹介しますので、この記事を最後まで読めば、サウナライフをより快適に、安全に楽しむためのメンテナンス方法がしっかりと身につきますよ!
目次
サウナ用薪ストーブの掃除が必要な理由

- 火災リスクを防ぐため
- 不完全燃焼を防ぐため
- 燃焼効率を維持するため
- ストーブの寿命を延ばすため
それぞれ詳しく解説します。
火災リスクを防ぐため
薪サウナストーブを使う際に多くの方が懸念するのが、火災のリスクですが、薪ストーブの煙突や内部に溜まった煤(すす)や灰に火がつくと、瞬く間に燃え広がります。
薪ストーブ内を定期的に掃除することで、火災を未然に防ぎましょう。
不完全燃焼を防ぐため
薪ストーブは、薪を燃やして熱を発生させますが、煙突やストーブ内部に煤やクレオソート(タールのような物質)が蓄積すると、空気の流れが悪くなり酸素が不足します。
これによって薪が効率よく燃えず、結果として「不完全燃焼」を引き起こします。
不完全燃焼が起こると、十分な熱が得られないだけでなく、煙や一酸化炭素などの有害なガスが発生しやすくなります。
薪ストーブの掃除は、効率的な燃焼を保ち、サウナを快適かつ安全に楽しむために非常に重要です。
燃焼効率を維持するため
薪ストーブに汚れがたまると、薪が燃えにくくなり燃焼効率が低下、十分な熱が発生しなくなります。
定期的に掃除を行うことで、薪が効率的に燃え、暖房効果を最大限に引き出せます。
ストーブの寿命を延ばすため
汚れや煤が長期間放置されると、薪ストーブの部品にダメージを与え、腐食や劣化の原因となります。
特に煙突内に堆積した煤は、金属部分を錆びさせるリスクがあります。
掃除をすることで、薪ストーブを長く使い続けられるようにしましょう。
サウナ用薪ストーブ掃除に必要な道具一覧
以下9点は、薪サウナストーブの掃除に必須のグッズです。
道具 | 用途 |
---|---|
煙突ブラシ![]() | 煙突内にたまった煤を除去するための専用ブラシ。 |
ロッド![]() | 煙突ブラシを煙突内に挿入して掃除するための延長ポール。 |
ワイヤーブラシ![]() | ストーブ本体にこびりついた汚れをこすり落とす際に使用。 |
灰取りスコップ![]() | 薪ストーブ内にたまった灰を取り除くためのスコップ。 |
灰取りバケツ![]() | 灰を安全に処理するための金属製バケツ(耐熱性があるもの)。 |
防塵マスク![]() | 煤や灰を吸い込まないようにするためのマスク。 |
手袋![]() | 手を保護するための手袋。 |
雑巾![]() | ストーブの外部やガラス部分を拭き取る。 |
汚れてもいい服 | 掃除する際の服。 |
上記に加えて、薪ストーブにガラスがついている場合は耐熱ガラス用クリーナーを使うことで、煤や汚れを簡単に拭き取ることができ、美しい状態を保てます。
【8ステップ】サウナ用薪ストーブ掃除の基本手順

- ストーブが冷めていること・換気を確認
- サウナストーンをどかす
- 灰の取り除き
- 部品の取り外し
- 煙突掃除
- ストーブ内部の清掃
- 部品の取り付けとサウナストーンの積み直し
- 最終確認と片付け
順に解説していきます。
①ストーブが冷めていること・換気を確認
ストーブがまだ熱い状態で作業を行うとやけどの危険がありますので、ストーブ掃除を始める前に、ストーブ内の火が完全に消えていることを確認しましょう。
さらに、掃除中は煤や灰が空気中に舞うことがあります。
部屋の窓を開けて換気をしっかり行い、安全な作業環境を保ってください。
②サウナストーンをどかす
ストーブに置いてあるサウナストーンを、一度すべて取り除きます。
ストーンも洗浄が必要ですので、別の場所に置いておきましょう。
ストーンの洗い方についてはこちら。
③灰の取り除き
ストーブ内に残っている灰から不要な分を、灰取りスコップを使って回収します。
金属製の容器に入れて、安全に処分しましょう。
炉内の灰は保温効果を持つため、2〜3cm程度残しておくのがおすすめです。
灰は庭の肥料として再利用することもできます。
④部品の取り外し
煙突やストーブ本体に取り外し可能な部品があれば、取り外して個別に掃除します。
⑤煙突掃除
煙突内部にたまった煤を、煙突ブラシとロッド(延長ポール)を使って取り除きます。
ブラシを丁寧に動かして、煙突内をきれいにしましょう。
⑥ストーブ内部の清掃
ワイヤーブラシを使って、ストーブ内部や燃焼室にこびりついた煤や汚れをしっかり取り除きます。
ガラス部分に煤が付着している場合は、耐熱ガラス用クリーナーを使って優しく拭き取ると燃焼の様子を確認しやすくなり、見た目も美しく保てます。
⑦部品の取り付けとサウナストーンの積み直し
取り外した部品をしっかりと元の位置に戻し、特に煙突の接続部分がしっかり閉じていることを確認します。
この時しっかり接続できていないと、煙が漏れる恐れがあるので注意してください。
洗浄したサウナストーンも、もとの位置に丁寧に積み直します。
ストーンをしっかり積むことで熱が均一に伝わり、より効果的なサウナ体験が得られます。
サウナストーンの正しい積み方については、自宅サウナに最適なサウナストーンの選び方とおすすめ4選の記事の中で詳しく解説しています。
⑧最終確認と片付け
掃除後、ストーブ全体をチェックして異常がないか確認しましょう。
特に損傷や部品の劣化がないかをチェックし、問題があれば早めに修理を依頼することが大切です。
問題がないようなら、ストーブや煙突の周りに落ちた煤や灰を掃除し、掃除道具を片付けたら掃除完了です!
薪ストーブ掃除の頻度やタイミング
薪ストーブの煙突掃除は、基本的には年に1〜2回行うのが目安です。
ただし、使用頻度や使用している薪の質によって、掃除の頻度は変わります。
頻繁に使用する場合や低品質の薪を使っている場合は、もっとこまめな掃除が必要です。
掃除のタイミングの目安としては、煙突内に煤やクレオソートが3mm以上たまったら掃除が必要と考えましょう。
煙突内部を指で触ってみて、べっとりと汚れが付いたり煙突に黒いシミが見える、煙が逆流する場合などは、煙突内が汚れていて火災のリスクが高待った状態と言えるため、すぐ掃除してください。
薪ストーブの燃焼効率を向上させる方法

以下の6点を押さえることで、薪ストーブの燃焼効率を向上させることができます。
- 薪には乾燥した広葉樹を選ぶ
- 薪を正しく積む
- 適切な空気調整
- 薪を高温で燃やす
- 換気を十分に行う
- 定期的な掃除とメンテナンス
それぞれ解説していきます。
薪には乾燥した広葉樹を選ぶ
湿った薪は火がつきにくく、燃焼効率が非常に悪いです。
理想的な薪は2年以上乾燥されたもので、最低でも6カ月から1年以上乾燥させた薪(含水率20%以下)を使ことで熱量が高まり、煙や煤も少なくなります。
また、薪ストーブに最適な木材の種類としては、広葉樹(オークやバーチ、ブナなど)が挙げられます。
広葉樹は燃焼時間が長く、安定した熱を供給します。
逆に松、モミ、トウヒなどの針葉樹は燃えやすいですが、頻繁に薪を追加しなければならず、効率が落ちます。
針葉樹は最初の着火剤として使うと、効率よく炎がつくのでおすすめです。
薪ストーブに最適な薪の選び方については、薪サウナストーブにおすすめの薪はコレ!最適な木材の種類と選び方の記事をご覧ください。
薪を正しく積む
ストーブに薪を詰め込みすぎると、空気がうまく循環せず、燃焼が不完全になります。
薪と薪の間に適度なスペースを空けて積むことで、空気の流れを確保し、燃焼が促進されます。
火をつける際は、まず細い薪や小枝を使い、徐々に大きな薪を追加すると安定した燃焼が続きます。
薪ストーブの火の付け方については、薪サウナストーブに最適な薪の選び方の記事で解説しています。
薪を高温で燃やす
薪を低温でゆっくり燃やすと不完全燃焼が起こり、煤がたまりやすくなります。
乾燥した薪を使用し高温で燃やすことで、効率を最大限に引き出せます。
適切な空気調整
薪が燃えるためには、酸素が不可欠です。
空気調整レバーなどがあるサウナストーブの場合、最初はレバーを全開にして、燃焼が安定したら少し閉じて燃焼効率を高めます。
青白い炎が見える場合は完全燃焼が起きているサインですが、黒煙が出ている場合は不完全燃焼の兆候ですので、空気の供給や薪の状態を見直しましょう。
換気を十分に行う
薪ストーブが設置されているサウナ室全体の換気も重要です。
サウナ室内の空気の流れが効率的に設計されることで、少ない燃料でもサウナ全体が十分に温まります。
燃料効率を上げるサウナ室の換気システムについては、自宅サウナの換気方法と給排気口の設置ポイントの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
定期的な掃除とメンテナンス
煙突に煤がたまると、空気の流れが悪くなり燃焼効率が落ちます。
定期的に煙突を掃除し、煤を取り除くことで効率的な燃焼を維持しましょう。
また、薪ストーブ内部の燃焼室やガラス、灰受けトレイの掃除をすることで、ストーブ全体が常に最適な状態で機能します。
サウナストーンのメンテナンス方法

- サウナストーンを降して点検
年1回、ストーブからサウナストーンを降し、軽く叩いて強度を確認。
崩れた石は廃棄する。 - サウナストーンの掃除
ぬるま湯と柔らかいブラシでほこりやカルキを洗い落とす。
水垢は酢やクエン酸で除去できる。 - ストーブの点検
ライトでストーブの損傷や灰トレイの状態を確認。 - サウナストーンの積み上げ
大きな石を下、小さな石を上に配置して、空気の流れを確保。 - サウナストーンの交換・補充
崩れた石や変色した石は新しい石に交換。
毎年1回はすべてのサウナストーンをストーブから降ろして、マットやビニールシートの上に並べ、ひとつひとつ汚れや割れを確認しましょう。
崩れたり変色している石は、放置するとストーブ本体にダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。
サウナストーンを積む際は、水や空気の通り道となる隙間を残しつつ石を組み合わせて積みましょう。
また、サウナストーブごとに推奨される石のサイズや積み方が異なるため、必ずストーブの説明書を確認して正しく積んでください。
サウナストーンの選び方や正しい積み方については、自宅サウナに最適なサウナストーンの選び方とおすすめ4選で解説していますのでぜひご覧ください。
サウナ用薪ストーブの掃除は業者に頼める?
サウナ用薪ストーブの掃除は、ストーブメーカーや専門業者に依頼できることがあります。
ただしメーカーによっては、他社製品やストーブの状態によって対応が難しい場合もあるので、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
煙突やストーブの掃除は危険を伴うことがあるため、自分で安全に行えないと感じた場合は、専門家に依頼するのが安心です。
サウナ用薪ストーブの寿命は10年程度

サウナ用薪ストーブの寿命は、一般的に10年程度とされています。
ただし、5~10万円ほどで買える軽くて安価なテントサウナ用の薪ストーブは本体の金属が薄く、それよりも短命になることが多いです。
一方、木製のサウナ本体は最長で20年ほど使えるため、ストーブは途中で買い替えが必要になるケースが多いです。
まとめ
薪サウナストーブの掃除ははじめてだと少し不安かもしれませんが、基本の手順さえ押さえれば意外と簡単にできます!
定期的な掃除とメンテナンスを行うことで、サウナを安全に楽しみつつ、ストーブの寿命も延ばしましょう。
年に1~2回の煙突掃除を心がけ燃焼効率を高めて、快適なサウナライフを維持してくださいね。
薪サウナストーブの購入を検討されている方は、ぜひ以下の商品一覧をチェックして、あなたにぴったりの製品を見つけてください。
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