【大阪・関西万博】未来の“ととのい”を体験できる注目施設「太陽のつぼみ」サウナ師匠が手がける革新サウナが登場
- 2025年5月9日

「サウナが万博に⁉」
そんな驚きとともに全国のサウナファンの注目を集めているのが、2025年大阪・関西万博に登場した「太陽のつぼみ」です。

手がけたのは、日本のサウナカルチャーを牽引するTTNE代表・秋山大輔さん(通称:サウナ師匠)。
設計や演出にも豪華クリエイター陣が参加し、これまでにない“未来のととのい体験”が楽しめると話題です。
※本記事は、日本サウナメディア協会の一員であるSISUが、同じく協会メンバーであるSaunassa様の体験レポート(https://saunassa.net/report_43/)をもとに構成しています。
目次
木を使わない!? “異世界”サウナ空間の正体

会場内の西ゲート近くに姿を現す、白く光る三角錐の構造物——それが「太陽のつぼみ」です。
見た目のインパクトもさることながら、木材を一切使用していないという事実に驚かされます。
サウナといえば木…そんな常識を覆すこの施設では、ETFEという未来素材のフィルム×アルミフレーム×空気の力で内部を形成。

ETFEは、軽量・高強度・高い光透過性を持つ素材で、航空宇宙や植物園の建築にも使われるほど。
太陽光を柔らかく取り込みながら、内部の温度環境を安定させるのにぴったりの構造です。
木材に代わる新しい素材の可能性が、サウナ建築にも広がっているのを感じさせてくれます。
空気を抜けばコンパクトに折りたたむこともでき、万博終了後には“移設可能なサウナ”としても注目されています。
五感で巡る未来体験

「太陽のつぼみ」のサウナ体験は、フリー入場型ではありません。
ガイドの案内に従って、ストーリー形式で進んでいく“体験型プログラム”となっています。
参加者はAIナレーションに導かれながら、香り・光・音・熱に包まれ、次第に意識が研ぎ澄まされていく……。
ガイドに導かれながら、ひとつずつ段階を踏んで“ととのい”へと近づいていきます。
体験の途中では、アロマ水を使ったロウリュに合わせてライティングが変化したり、音の演出が場面ごとに切り替わる仕掛けも。
視覚・聴覚・嗅覚まで巻き込んだ没入感は、もはや“演出付きの瞑想セッション”といっても過言ではありません。
なかでも印象的なのは、ETFE膜の拡散光や、ロウリュと連動するライティングの演出。
空間全体が生き物のように呼吸し、心の内側を照らすような没入感に包まれます。
「ぬるい」は誤解!サウナーも納得の熱さと構造

「あくまでイベントサウナだからマイルドな熱さでは……」という心配は無用です。
実際には室温70〜80℃・湿度高めで、体感は90℃以上。
しかも天井が高く、膜構造+ファンで空気が循環しているため、息苦しさはなく熱がしっかりと体に入る設計です。
特に印象的だったという声が多かったのが、「熱いのに快適」という矛盾を感じさせるセッティング。
熱がこもる膜とファンの組み合わせが絶妙で、座る位置による温度差も最小限に抑えられていたようです。
イベント空間でありながら、サウナーも納得できる温度管理が実現されています。
水風呂とロケーションで仕上がる、未来のととのい

サウナ後は、頭まで入れるしっかり冷えた水風呂へ。
導線の先には大阪湾を目の前にした外気浴スペースが広がります。
波音、海風、夕焼け…すべてがととのうために用意された自然のように感じられる空間です。

ととのいスペースには「ブレインスリープ」のマットレスが用意されており、横になるとまるで海に浮かんでいるような浮遊感に包まれます。
「太陽のつぼみ」からサウナの新しい形が広がっていく

「太陽のつぼみ」は、ただの体験型サウナではありません。
日本の建築技術、サウナ文化、そして“ととのう”という行為の進化形をギュッと詰め込んだ、サウナの未来そのもの。
今後は他地域への移設も想定されており、万博終了後は巡回型のサウナイベントとしての可能性も期待されています。
未来の技術と自然の癒しを融合させたこの空間が次はどこで体験できるのか、今後の動きにも注目です!
「太陽のつぼみ」基本情報

名称 | 太陽のつぼみ(Tsubomi of the Sun) |
場所 | 大阪・関西万博(夢洲会場)西ゲート付近 |
予約 | 完全予約・抽選制 |
料金 | 無料(ドリンク付き)※水着は持参 or 会場で購入可 |
公式サイト | https://www.taiyo-tsubomi.jp |
本記事は、日本サウナメディア協会の一員としてSISUが執筆しています。
会場内のサインボードには、協会メディアのひとつとして「SISU」の名も加えていただきました!

