自宅サウナに最適なサウナストーンの選び方とおすすめ4選|香花石などの種類による違いも徹底解説
- 2025年1月23日
「サウナストーンってどれを選んでも効果は一緒なの?」
「ロウリュに適したサウナストーンの選び方は?」
サウナストーンについて、そんな疑問を抱えていませんか?
サウナストーンはサウナの温度や蒸気の質に直接影響を与えるため、選び方一つでサウナ体験の質が大きく変わります!
この記事はサウナストーン選びにお悩みの方に向けて、香花石などの代表的なサウナストーンの種類や特徴を詳しく解説し、自宅サウナに最適なサウナストーンの選び方をお伝えします。
さらに、高品質で耐久性も高いおすすめサウナストーンを7つ厳選しましたので、ぜひ最後まで参考にしてください。
目次
サウナストーンの役割
サウナストーンはサウナストーブで加熱され熱を保ち、ロウリュ(蒸気)を発生させるための核となります。
この蒸気がサウナ内の湿度を均一に保ち、快適な体感温度を作り出すのです。
適切な種類とサイズのサウナストーンを選ぶことで、蒸気の質が向上し、よりリラックスできるサウナ環境を作り上げることができます。
したがって、サウナストーンはサウナ作りにとって非常に重要な要素であり、適切なストーンを選ぶために正しい知識を知っておく必要があるのです!
サウナストーン選びの5つのポイント
サウナストーンにはさまざまな種類がありますが、以下の5つのポイントで比較して選ぶことで適切な石を選ぶことができます!
- 大きさ
- 重さ
- 蓄熱性
- 色合い
- 孔の有無
大きさ
サウナストーンの大きさは、サウナの効率と蒸気の質に大きく影響します。
理想的なサイズは、ソフトボールからゴルフボールサイズの範囲と言われています。
このサイズの石を組み合わせることで、蒸気が均等に発生し、快適なサウナ体験が得られます。
ただし、使用するサウナストーブによっても適した石のサイズは異なるため、ストーブの説明書を確認し、それに合った石を選ぶことが大切です。
たとえばフィンランドのサウナストーブメーカー「MISA」の製品の説明書には、直径約5cm~10cmのストーンを使って、電熱線の間に薄く大きめのストーンを配置し、上部には小さめのストーンを隙間なく積み上げるようにと記載されています。
関連記事:MISAサウナストーブが温まらない!正しいサウナストーンの積み方も解説
重さ
サウナストーンの重さは、蓄熱性や運搬性に関わる重要な要素です。
特にアウトドアで使用するテントサウナの場合は石を運ぶ必要があるため、軽い石のほうが取り扱いが楽でしょう。
しかし、重い石のほうが密度が高く蓄熱性に優れているため、しっかりと熱を保つことができるというメリットがあります。
また、屋内のサウナでは床の耐荷重を考慮して、使用する石の量や重さを慎重に検討することが必要です。
般的な住宅の床は、建築基準法により「1㎡あたり約180kgの重量に耐えられる」よう設計されています。
畜熱性
サウナストーンの選び方でもっとも重視すべき要素の一つが、蓄熱性です。
蓄熱性とは石がどれだけの熱を保持できるかを示すもので、蓄熱性が高い石を選ぶことで長時間安定した温度を維持でき、薪や電気といった燃料のロスも少なくなります。
また、畜熱性が高いストーンはロウリュの際にしっかりと蒸気を発生させてくれるため、熱が均一に広がります。
色合い
実はサウナストーンの色合いも、熱の放出に影響を与えます。
黒い石は熱を早く放出する特性を持っているため、サウナでの使用に適しています。
孔の有無
サウナストーンを選ぶ際には、石の表面に孔が少ないものを選ぶことが非常に重要です。
孔が多い石は熱を逃しやすく、ロウリュの際に水が内部に浸透してしまうため、石が割れやすくなります。
孔の少なさは石の密度とも関連しており、密度の高い石ほど蓄熱性が高く長持ちします。
孔の少ない石を選ぶことで、サウナストーンの寿命が延び、頻繁に石を交換する手間を減らすことができます。
石の種類による違いと特徴
サウナストーンには、おもに以下の4種類があります。
- 火成岩
- セラミックストーン
- ジェダイト
- ソープストーン
サウナストーンとして特に人気が高い「香花石」は火成岩に、「ケルケスストーン」はセラミックストーンに含まれます。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
火成岩
火成岩とは、地下のマグマが冷えて固まってできた岩石の総称です。
火成岩はさらに、火山岩と深成岩の2つに分けられます。
- 火山岩:地表近くでマグマが急速に冷えて固まったもの。火山活動によって形成される。
- 深成岩:地下深くでマグマがゆっくり冷えて固まったもの。
火山岩は一般的に細粒で多孔質、軽量であることが多いのに対し、深成岩は粗粒で密度が高い傾向があります。
火成岩でサウナストーンとして使われる岩石には
火山岩 | 玄武岩(げんぶがん) |
深成岩 | 花崗岩(かこうがん) 橄欖岩(かんらんがん) 斑れい岩 |
などの種類があります。
花崗岩
深成石である花崗岩は、孔がない(非多孔性)の石で割れにくく、熱をしっかりと保つことができるため、特にサウナで使用するのに適しているといわれています。
香花石
フィンランドで古くから使われており日本でも人気があるサウナストーンに「香花石(こうかせき)」があります。
香花石もまた深成岩である橄欖岩で構成されているため、高密度で蓄熱性が高く、サウナストーンとして使い勝手が良いためおすすめです。
セラミックストーン
セラミックストーンは人工的に作られた石で、作り出す際に耐熱性や吸水性、サイズや形状をコントロールできます。
セラミックストーンは多孔質で蓄熱性は他のストーンに劣る場合がありますが、耐久性が非常に強いため長期で使い続けることができるのがメリットです。
ケルケスストーン
サウナストーンとしてよく使われる「ケルケスストーン」も、セラミックストーンの一種です。
耐久性が高く長く持つため、施設でも多く使われているストーンです。
石の表面にはくぼみをつけて、ロウリュの水が溜まるようにし、効率よく蒸気を生み出します。
ジェダイト
ジェダイトは翡翠(ひすい)として知られる石の一種で、パワーストーンとしてアクセサリーにも使われています。
ジェダイトも、非常に硬く水も吸い込みませんので、ロウリュに最適です。
密度が高いため、蓄熱性も高いという特徴があります。
きれいな緑色も印象的で、サウナストーンとして使えば視覚からリラックス効果を高めるでしょう。
ソープストーン
ソープストーン(和名:滑石(かっせき))は、滑らかでしっとりとした手触りが特徴です。
その肌触りの良さと彫刻のしやすさから、サウナで使うマッサージ用のストーン「トントゥ」にも多く使われています。
ソープストーンは蓄熱性に優れていますが、ただのサウナストーンとして販売されているケースは少なく、トントゥやサウナで使用するマグカップなど特定の用途に使用するストーンとして加工されている製品が多いようです。
関連記事:トントゥの実用的な使い方4選!サウナ好きへのプレゼントにおすすめ
サウナストーンとして避けるべき石
サウナストーンとして使用を避けるべき石には、有害物質を含むものが挙げられます。
たとえば、
- 黄鉄鉱(パイライト)
- 石綿(アスベスト)
などは有害物質を含んでいるため加熱すると有害なガスを放出し、呼吸器や皮膚に悪影響を与える恐れがあるため、サウナでの使用は絶対に避けるべきです。
安全なサウナを作るために、サウナストーン用として販売されている信頼性の高い石を選びましょう。
サウナストーン使用時の注意点
サウナストーンを使用する際に、注意したいポイントを解説します。
安全なサウナストーンの取り扱い方
サウナストーンを扱う際には必ず軍手などの手袋を着用し、火傷を避けるため石が十分に冷めてから行ってください。
また、割れたサウナストーンをそのまま使い続けると利用中に石が爆ぜる危険性があります。
ストーンは定期的に点検し、割れた石や劣化した石はすぐに交換しましょう。
サウナストーンへの水のかけ方と注意点
ロウリュを行う際、一度に大量の水をかけるとサウナストーンが急激に冷え、蒸発しきらなかった水がストーブに直接かかって故障や漏電の原因になることがあります。
安全のため、1度のロウリュは柄杓2杯程度を目安に、10分に1回までに抑えるとよいでしょう。
石の量と出力のバランス
サウナストーンの数が多いほど蒸気と熱の質は向上しますが、加熱には時間がかかります。
反対に石の数が少ないと加熱は速くなりますが熱の質が鋭くなり、肌がヒリヒリしたり、蒸気の心地よさが低下することがあります。
また、サウナストーブの熱が上向きに流れるため、ストーンが厚く積まれている場合、側面の石が十分に温まらないことがあります。
石の量とストーブの出力のバランスが適切かどうかを確認し、適切な環境を保つことが大切です。
テントサウナでのサウナストーン選び
テントサウナでサウナストーンを選ぶ際には、特に
- 重量
- 蓄熱性
が重要になります。
テントサウナでは、石の重量が特に重要です。
テントサウナは持ち運びがしやすいことが特徴の一つですが、重い石を選んでしまうと設置や移動が大変になる可能性があります。
そのため、テントサウナ用の石は適度な重量のものを選ぶと良いでしょう。
ただし軽すぎる石は蓄熱性が低く、サウナの効果を十分に発揮できない可能性があるため、バランスが大切です。
蓄熱性が低いと薪で発生させた熱を保持できず、余分な薪が必要になっていまいます。
また、河原でテントサウナを楽しむ場合、河原の石をサウナストーンとして使えたら運搬の必要がなく楽だと考える方もいらっしゃるでしょう。
河原の石は加熱用の石ではないため、加熱時に爆発する可能性があり、使用は避けるべきです。
安全のため、専用のサウナストーンを選ぶようにしてください。
使い勝手がいいおすすめサウナストーン3選
耐久性や蓄熱性が高く使い勝手がいい、おすすめのサウナストーンを3つご紹介します!
FIRESIDE ファイヤーサイド サウナストーン
FIRESIDEのサウナストーンは、人工セラミックスを多孔質にすることで耐熱性が向上し、柔らかなロウリュを実現。
水分を吸収しながら蒸発させる特性により、きめ細かいスチームを生み出します。
日本国内で製造で、天然由来の素材を使用しており、環境にも配慮もされている製品です。
耐久性に優れているため、長期間の使用が可能です。
NARVI SAUNA STONES OLIVINE DIABASE 5-10cm
耐久性に優れた橄欖(かんらん)石と輝緑岩(きりょくがん)で作られているサウナストーンです。
ロウリュ時には優れた蒸気を生み出し、すべての種類のサウナストーブに適しています。
特に5~10cmのストーンは、薪ストーブにおすすめです。
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NARVI SAUNA STONES OLIVINE DIABASE 5-10cm / ナルヴィ サウナストーン 5-10cm
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6,930円
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石のサイズ:約5-10㎝
ホンマ製作所 HONMAオリジナルサウナストーン HSP-10
テントサウナ用の薪サウナストーブなどを手掛けるホンマ製作所が作る、人工のサウナストーンです。
ペタライトを含む国産セラミックス製のサウナストーンで、急激な温度変化や高温に強いのが特徴です。
日本製の高品質な製品となっており、耐久性が高く信頼性があります。
プレゼントにもおすすめ!変わり種サウナストーン
サウナストーンの中に混ざっていたら癒される!かわいい変わり種サウナストーンもおまけでご紹介します!
サウナの妖精 TAHVO ターボ
フィンランド生まれの天然ソープストーンを使ったマッサージアイテムです。
28億年前に形成されたソープストーンの滑らかな手触りは、温めたり冷やしたりして使用することで筋肉をほぐし、リラックス効果を高めます。
顔だけでなく、肩や全身のセルフマッサージにも最適。
密度が高く汚れが浸透しにくいため、簡単に清潔に保てるのもポイントです。
インテリアとしても楽しめる、サウナ好きへのプレゼントにもぴったりのアイテムです。
サウナの専門商社では、他にも豊富なサウナストーンを取り扱っています。
ぜひ商品一覧ページから、あなたに合うサウナストーンを探してみてください!
サウナストーンの正しい積み方
石を使用する前には必ず洗って、汚れや異臭が発生しないようにします。
サウナストーンを積む際は、パズルのように石を組み合わせて隙間なく積んでいきましょう。
ストーン同士をくっつけて積むことで熱が伝わりやすくなり、効率的にサウナストーンを温めることができます。
この時、パズルのように組んでいってもサウナストーン同士の間に隙間ができてしまうと思いますが、その隙間は空気と水の通り道になりますので必要なものです。
サウナストーブによって推奨されるサウナストーンのサイズや積み方は異なりますので、サウナストーンを積む際は必ず説明書通りに行いましょう!
サウナストーンのメンテナンス
サウナストーンのメンテナンスは、快適で安全なサウナを維持するために重要です!
特にストーブの電熱線や薪に近い石は熱膨張によって割れやすいため、定期的に点検し、早めの交換を心がけましょう。
一般的には、サウナストーンは年に一度、または使用時間が約300時間を超えた段階で交換することが推奨されています。
こうしたメンテナンスを行うことで、石の効果を最大限に発揮させ、安全で快適なサウナ時間を楽しんでください。
まとめ
この記事でご紹介したさまざまなサウナストーンの特徴や選び方のポイントを押さえることで、理想的なサウナを作り出すことができます!
ぜひ自分のサウナに合ったストーンを選んで、質の高い熱とロウリュによる蒸気をお楽しみください!!