バレルサウナを長持ちさせたい方へ!メンテナンス方法やカビ対策を徹底解説
- 2024年9月9日
バレルサウナを購入したばかりの方や、これから購入を検討している方にとって、メンテナンスの手間や方法は気になるポイントですよね。
せっかくのサウナ体験を長く楽しむためにも、適切なケアが欠かせません。
この記事では、バレルサウナを初めてメンテナンスする初心者の方から、すでに定期的なケアを行っている方まで役立つ、効果的なメンテナンス方法やカビ対策を徹底的に解説します!
これを読めばバレルサウナを長く、美しく保つための秘訣がしっかりと分かるはずです。
大切なサウナ時間を、もっと安心して楽しむために、ぜひ最後までお読みください!
目次
【結論】バレルサウナは使用後の清掃と定期メンテナンスが必要!
バレルサウナを長く安全に楽しむためには、適切なメンテナンス・掃除が不可欠です。
使用後には、湿度や汗などで発生する余分な湿気を取り除くために換気や拭き取りを行い、カビや木材の劣化を防ぐ必要があります。
さらに、定期的には木部の保護のためのオイル塗布や、木材の劣化や損傷の点検を行い、必要に応じて修復または部品の交換を行うことが推奨されます。
関連記事:家庭用サウナのメンテナンス方法まとめ
メンテナンス・掃除に必要な道具
バレルサウナ本体の日常的な掃除は、乾拭き・濡れ拭き用のタオルのみの準備でOK。
特に汚れが気になる部分には、中性洗剤を使います。
木の表面を守るために、定期的に専用のクリーナーや木材用オイルを塗ると効果的です。
薪ストーブを使う場合は、煙突用ブラシや灰取りなども必要になります。
具体的なメンテナンス方法を、以下で詳しく解説していきます!
バレルサウナ使用後のメンテナンス・掃除方法
バレルサウナは毎回の使用後に以下の手順で清掃することで、清潔に保ちましょう。
- サウナ室内に付いた湿気を乾拭きする
- サウナ室内を水拭きする
- 予熱でサウナ室内を乾燥させる
- ドアを開けて換気をする(昼間に15分~30分程度)
- 備品を整理する
重要なのは使用後の湿気を拭き取り、予熱や換気によって外に出すこと。
この作業を毎回行うことで木材の腐食やカビの発生を防ぎ、長くきれいな状態でサウナを使い続けることができます。
桶や柄杓など備品も乾拭きしたり外に出して乾かすことで、カビを防ぎましょう。
特にストーブの近くに備品を置きっぱなしにすると、火事の原因となる可能性がありますので注意してください。
メンテナンスを怠るとカビが発生することも!
木材で作られており高温・高湿度になるバレルサウナ内はカビが成長しやすい環境になりますので、日々のメンテナンスは必須です。
使用後の拭き取り・予熱による乾燥・換気を忘れないようにしてください。
汗がカビの栄養となってしまうこともありますので、サウナ利用時はベンチにタオルやサウナマットを敷くとよいでしょう。
ちなみに、木材から出る灰汁(アク)をカビと勘違いしてしまうことがありますが、灰汁は無害ですので放置しても問題ありません。
カビと灰汁を見分ける方法として、カビは触るとやわらかくふわふわしていますが灰汁は木材の表面に染み出るように発生するという点があります。
また、カビ臭さがあったり少しずつ大きくなっていくようならカビである可能性が高いです。
サウナのカビ対策と発生時の対処方法
【カビ対策のポイント】
- サウナ内の湿気を排出するために、定期的に十分な換気を行う
- サウナマットやタオルをベンチや床に敷き、汗や皮脂が触れないようにする
カビが生えてしまった場合は、石鹸を溶かした水や中性洗剤で拭いた後、水で濡らしたタオルで洗剤を完全に拭き取ってください。
石鹼や洗剤でカビが落ちない場合は、木材用カビ取り剤を使いカビの発生箇所を処理します。
この際、薬剤は目立たない部分で試してから該当箇所に使用するとよいでしょう。
(カビ取り剤の使用方法は、お使いになる製品の説明書に従ってください。)
その後は、洗剤やカビ取り剤を濡らしたタオルでしっかりと拭き取ります。
このとき、サウナ室全体に水がかかると木材の腐食やさらなるカビの発生を招くので、カビ処理をした部分のみに水を付けるよう注意が必要です。
最後に、サウナ室を十分に乾燥させてカビの再発を防ぎます。
カビを処理する際は保護手袋とマスクを着用し、安全に作業を行いましょう。
サウナに発生するカビについては、サウナのカビ対策完全ガイド|予防法から発生時の清掃方法までの記事でより詳しく解説しています。
バレルサウナの定期的な点検・メンテナンス方法
バレルサウナは日常的な清掃に加えて、全体の点検・メンテナンスを行う必要があります。
【定期的に行う点検・メンテナンス】
- ベンチやスノコを屋外で干す
- ストーブがしっかり稼働しているか確認
- サウナストーンが割れていないか確認
- 薪ストーブの場合、煙突掃除(1年に1回以上)
- 塗料の再塗布(3年に1回程度)
木の表面を守るために、専用のクリーナーや木材用オイルを使うと、内装・外装ともによりきれいに保つことができます。
【何か異常があった時に行う点検・メンテナンス】
- 劣化したパーツの交換
- ドアの立て付けの調整
- ガラスが破損した場合の修理
- サウナストーンに割れ・欠けがある場合の交換
メンテナンスの頻度は、サウナを毎日のように使用する場合と、月に数回しか使用しない場合とで異なります。
多用する場合は、月に1回程度の頻度で点検やメンテナンスを行うと良いでしょう。
週末のみや月に数回の使用の場合は、2〜3ヶ月に1回の頻度で行ってください。
バレルサウナを長期で使わない場合のメンテナンス
- 雨が多い季節は定期的に換気をする
- 冬は乾燥対策で水を入れたコップなどを入れておく
- 雨カバーをつけておく
雨が多い季節、特に使用していないバレルサウナは湿度が高まりやすく、これがカビの発生の原因となります。
カビの発生を防ぐためにも定期的な換気を行い、新鮮な空気を取り入れることが重要です。
冬などの湿度が低い季節は逆にサウナ内部が乾燥しやすくなり、木材が割れたり反ったりするリスクが高まります。
乾燥しがちな季節や地域では水を入れたコップなどをサウナ内に置いておくことで、適切な湿度を保つことができます。
ただし、水が蒸発するので、定期的にその水の量を確認し、必要に応じて補充することが必要です。
バレルサウナは基本的に雨や風から本体を守るため、雨カバーをかけておくことをおすすめします。
バレルサウナの修理方法
バレルサウナの修理方法は、メーカーによって
- 部品を国内で在庫していて交換できる場合
- 海外から輸入して交換する場合
- 専属の施工チームがいる場合
など様々です。
そのため、購入時にアフター保証や故障時の対応についても確認しておきましょう。
アフター保証について比較する際は、
- パーツが新しいものと交換可能か
- 専属の施工チームがいて本体の損傷や故障に対応してくれるか
という点を重視するとよいでしょう。
小さな木材の劣化などは、木材専用のコーティング剤などを使って自分で修復することも可能です。
サウナの修復には、高温や湿度にも耐えられる専用のコーティング材やポリッシュ、オイルを使用してください。
関連記事:バレルサウナの改装と修理|雨漏り、スキマ、経年劣化の対策と対処法
バレルサウナの耐久年数
バレルサウナの耐久年数は10〜20年と言われています。
とはいえ、これは正しく使ってメンテナンスも継続した場合の目安です。
また、素材や加工によっても耐久性が変わってきます。
以下で、バレルサウナを長くきれいに使うために押さえておきたいポイントを解説します。
バレルサウナを長持ちさせるためのポイント
バレルサウナを長持ちさせるためのポイントは、製品を選ぶ際のポイントと使用時のポイントに分けられます。
製品を選ぶ際のポイント
- 保護塗装を施す
- サーモウッドを使用した製品を選ぶ
- パーツを交換可能な製品を選ぶ
- 壁材が二重構造になっている製品や厚みがある製品を選ぶ
- プロに施工も依頼できる製品を選ぶ
バレルサウナはオプションで保護塗装をつけられたり、木材を耐久性の高い「サーモウッド加工」が施されたものに変更できる場合があります。
また、ベンチや背もたれなどのパーツを取り外して新しいものと交換できる製品を選ぶのがおすすめです。
隙間の問題や雨漏りが起こりづらいバレルサウナサウナを選びたいなら、以下のどちらかに当てはまる製品を選ぶとよいでしょう。
- 壁が二重、または三重構造になっており断熱材が入っている製品
- 壁材が45mm程度の分厚さがある製品
1枚の木材を組み合わせて作られることが多いバレルサウナですが、なかには壁に断熱材を入れたり、木材を厚くすることで断熱性や耐久性を向上させているメーカーもあります。
このような製品は通常のバレルサウナに比べると価格が高くなりますが、快適に長く使い続けられるバレルサウナを選びたいのであればおすすめです。
また、キット形式で販売されているバレルサウナもありますが、素人がバレルサウナを組み立てると隙間が空きやすくなったり、煙突周りから雨漏りが発生することがありますので、バレルサウナはメーカーや施工業者に依頼することをおすすめします。
関連記事:サウナにはサーモウッド加工された木材がおすすめ!通常の木材との違いやメリットを解説
バレルサウナ使用時のポイント
- 直射日光や強風を受けない場所に設置する
- 屋根カバーをつけて雨風から守る
- 使用時は椅子にタオルやマットを敷く
- サウナ室内に水やお湯をかけない
- 劣化箇所はすぐに補修する
設置の際に直射日光や風の影響を受けにくい場所に設置すること、屋根カバーをつけることでも経年劣化を防ぐことができます。
サウナ使用時は汗が染み込むのを防ぐタオルなどを敷きましょう。
使用後の清掃では毎回サウナ室に水やお湯をかけてしまうと、カビや木材の劣化の原因となります。
定期的な点検により劣化箇所を見つけたら、できるだけ早く補修することで悪化を食い止めることができます。
関連記事:バレルサウナメーカーのおすすめ人気ランキング11選
サウナストーブのメンテナンス・掃除方法
家庭用バレルサウナの場合は一般的に、電気ストーブか薪ストーブのどちらかを用いてサウナ室を暖めます。
以下で、それぞれのストーブのメンテナンス方法をご紹介します。
電気ストーブのメンテナンス
電気ストーブのメンテナンスは、乾いた布での拭き取りが基本です。
汚れが気になる場合は、固く絞った濡れタオルや中性洗剤を使用して拭くことができますが、後にしっかり洗剤を拭き取り、湿気を残さないようにしてください。
水分は漏電を引き起こす可能性があるため、取り扱いに注意が必要です!
また、
- サウナストーンに割れやヒビがないか
- 配線やコネクタ、スイッチなどの電気部品の状態
- ストーブ本体や周囲に焦げた跡や損傷などがないか
という点も定期的に点検し、問題があれば備品を交換したり専門業者に修理を依頼してください。
薪ストーブのメンテナンス
薪ストーブの日常的なメンテナンスには
- 煙突の掃除
- 灰の除去
- 燃えカスの掃除
- ストーブの拭き掃除
が含まれます。
掃除には煙突用のブラシ・灰取スコップ・刷毛ダスター・雑巾などの用品が必要で、Amazonなどのオンラインショップでも購入可能です。
鉄製の薪ストーブに錆が見られる場合、ストーブ専用の耐熱ポリッシュで補修することが推奨されています。
サウナストーンの損傷も定期的に確認し、ストーブは約10年を目安に交換を検討することが良いでしょう。
使い続ける中で形状が変形したり、熱により穴が開いた場合は買い替えましょう。
バレルサウナの初期費用
バレルサウナ本体の価格はメーカーによって大きく異なり、相場としては100~300万円です。
導入時には本体代のほかにオプション代や配送・設置費、ストーブ代などが加算され、初期費用の相場は200~500万円となります。
バレルサウナ本体代 | 100~300万 |
オプション代 | 10~20万円 |
配送費 | 30万円 |
設置・組立費 | 30万円 |
ストーブ本体代 | 10~100万円 |
電気工事 | 10万円~ |
合計 | 200~500万円 |
バレルサウナに設置する薪ストーブ・電気ストーブは、サウナ本体と別途購入する必要がある場合が多く、メーカーの公式サイトなどではストーブを含まない価格が表示されている点には注意が必要です。
サウナストーブの相場は、大体40万円~と考えておきましょう。
また、電気サウナストーブでは電気工事士による電気変換工事や配線工事が必要になるため、薪ストーブに比べて初期費用が高くなる傾向があります。
コストについて、詳しくはバレルサウナの値段!相場や安い商品、おすすめメーカーランキング10選をご覧ください。
バレルサウナの維持費
バレルサウナにかかるおもなランニングコストとしては、サウナ内を温めるための薪ストーブ・電気ストーブで使われる燃料費がかかります。
サウナ1時間使用 | 月額(毎日使用した場合) | |
薪代+着火材代 | 530円 | 15,900円 |
電気代 | 100円 | 3,000円 |
ストーブのスペックなどにもよりますが、基本的に電気ストーブを使用したほうがランニングコストは安くなります。
電気ストーブはストーブの出力(kW)が大きくなるほど電気代が上がる傾向にありますので、サウナ室のサイズに合った出力の製品を選ぶことが大切です。
ランニングコストについては、バレルサウナの維持費・電気代・初期費用まとめで詳しく解説しています。
電気サウナストーブの電気代については、サウナストーブの電気代はいくらかかる?でより詳しく解説しています。
まとめ
バレルサウナの日々の使用後の基本的な清掃は、サウナ内のカビや汚れを予防し、衛生的な環境を保つために欠かせません。
また、定期的な点検を行うことで損傷や問題を早期に発見し、大きなダメージやトラブルを防ぐことができます。
バレルサウナを長く快適に利用するために、適切なケアを続けましょう!
サウナの専門商社ならサウナ導入後のメンテナンスについても相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。