副鼻腔炎にサウナは効果的?安全な利用方法と注意点を徹底解説
- 2025年2月26日

「鼻が詰まって息苦しい…」「頭がズキズキ痛む…」
副鼻腔炎のつらい症状に悩んでいませんか?
仕事や日常生活に支障が出てしまい、「少しでも楽になりたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、最近注目されているのが「サウナ」の利用です。
リラックスやデトックス効果で知られるサウナですが、副鼻腔炎に対してもプラスの影響を与える可能性があるとされています。
ただし、正しく利用しないと症状を悪化させることも…。
この記事では、副鼻腔炎にサウナがどのように作用するのか、そして安全に楽しむためのポイントを徹底解説します。
症状に悩む方が少しでも快適な日常を取り戻せるヒントになれば幸いです。
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サウナは症状を和らげる補助的な方法であり、根治的な治療ではありません。
副鼻腔炎が疑われる場合は、耳鼻科医の診察を受けてください。
目次
副鼻腔炎とは?その症状と原因
副鼻腔炎、通称「蓄膿症」は、鼻の奥にある副鼻腔という空洞に炎症が起きる状態を指します。

原因は風邪やアレルギー反応、細菌やウイルス感染などさまざまです。
\副鼻腔炎の症状/
・ドロッとした鼻水
・鼻づまり
・顔面痛や圧迫感
・頭痛
・嗅覚の低下
・鼻の中に異臭を感じる など
軽い症状の場合の治療では、抗生物質や鼻洗浄、蒸気吸入で炎症を和らげます。
慢性の症状には、長期間の薬物療法で粘膜を回復させる方法が一般的です。
保存療法で改善しない場合は、内視鏡手術で病変を取り除きます。
サウナは副鼻腔炎に効果があるの?

急性副鼻腔炎(風邪などが原因で発症する軽いもの)は、体の免疫力で炎症が収まり、自然治癒することがあります。
その際、スチームサウナなどに入ることで鼻詰まりが軽くなったり、炎症を緩和できるのではと期待されています。
ただし、サウナが副鼻腔炎を根本的に治療するという研究結果は、現在のところありません。
また、急性副鼻腔炎を治療しないと、炎症が続き慢性副鼻腔炎に移行することがあります。
結論、副鼻腔炎は軽症なら自然治癒する場合もありますが、まずはサウナに頼らず耳鼻科で診察を受けましょう。
以下では参考までに、サウナが副鼻腔炎に与える影響に2つを関連する研究論文のとともに解説します。
サウナが鼻詰まりを軽減させる可能性
ミストサウナを利用したいくつかの研究では、通常の入浴に比べて鼻詰まりの改善が30分以上持続したとの結果があります。
温熱環境が鼻粘膜の血流を促し、鼻腔を広げることで呼吸が楽になるのがおもな理由です。
特に鼻アレルギーの症状緩和が確認されていますが、副鼻腔炎に対しても同様の効果が期待できます。
関連記事:花粉症にサウナが効果的?サウナで花粉症対策をする方法と注意点【逆に悪化するケースも?!】
サウナが鼻や呼吸器系へのプラスの影響を与える可能性
温熱エアロゾル療法の研究によると、43℃の蒸気が鼻腔の血流を増加させ、炎症を抑える効果が確認されています。
この原理はサウナにも応用でき、特にスチームサウナやミストサウナといった湿度の高い「湿式サウナ」が鼻や呼吸器系に優しい環境となります。
自律神経系の安定化や免疫機能向上も期待され、健康全般にプラスの影響を与える可能性があります。
ただし、副鼻腔炎に対するサウナ療法の有効性については、さらなる研究が必要です。
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副鼻腔炎に効果が期待されるサウナの種類
種類 | スチーム/ミストサウナ![]() | ドライサウナ![]() |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
温度 | 約40℃~60℃ | 約80℃~100℃ |
湿度 | 約100% | 約10%~20% |
湿度の高いスチームサウナやミストサウナは、副鼻腔炎の症状を和らげるのに適しています。
鼻腔内を潤しながら温めることで、呼吸が楽になる効果が期待できます。
一方、高温で乾燥したドライサウナは、症状を悪化させる可能性があるため避けた方が良いでしょう。
以下で、それぞれのサウナの特徴を具体的に解説します。
スチームサウナ

スチームサウナは、高湿度(約100%)で温度が低め(約40℃~60℃)の環境が特徴です。
湿った熱が鼻腔内を潤し、炎症を抑えやすく、鼻づまりの緩和に期待できます。
また、温かい湿気が副鼻腔内の粘膜を柔らかくし、自然な排出を促す効果も。
鼻づまりで呼吸が苦しい方におすすめのサウナです。
ミストサウナ

ミストサウナは、微細な霧で肌や鼻腔内をやさしく潤します。
湿度約100%、温度は40℃~60℃程度で、鼻や喉に優しい環境です。
スチームサウナと同じように、湿度が高いことで鼻腔内の乾燥を防ぎ、副鼻腔内の血流を促進。
リラックス効果も高く、ストレス軽減が期待できます。
敏感な体調の方にも使いやすいサウナです。
関連記事:ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較
【注意】ドライサウナは悪化させる可能性も

ドライサウナは高温(80~100℃)で湿度が10%~20%と低いため、鼻や喉が乾燥しやすくなります。
この環境が副鼻腔炎の症状を悪化させるリスクがあり、熱が粘膜の炎症を助長することも。
特に、乾燥が症状の引き金となる場合は避けた方が良いでしょう。
関連記事:ドライサウナとミストサウナの違い|デメリットや特徴、効果、設置費用を比較
副鼻腔炎でサウナを利用する際の注意点
サウナを利用する際は、自分の体調や症状に合わせた方法を選ぶことが大切です。
また、サウナに入ると温度や蒸気で鼻水が出ることがありますが、鼻をすすったり、ほじったりする行為は炎症を悪化させる原因となるため控えましょう。
その上で、湿度の高いサウナを短時間だけ利用することで、症状の緩和が期待できます。
ただし、症状が重い場合や急性副鼻腔炎が疑われる場合は、サウナを試す前に必ず医師に相談してください。
関連記事:喘息とサウナ|改善に効果あり?それとも悪化?選び方と注意点を徹底解説
副鼻腔炎を和らげるサウナの効果的な利用方法

鼻づまりなどを緩和させたいなら、スチームサウナやミストサウナなどの「湿式サウナ」を1回5~10分程度、無理のない範囲で繰り返し利用するとよいでしょう。
サウナ後には、十分な水分補給を。さらに鼻洗浄を徹底し、鼻腔内を清潔に保つことで効果を最大限に引き出せます。
ただし、発熱や強い痛み、周囲の方へ感染症を移すリスクがある場合は利用を避けましょう。
サウナは症状を和らげる補助的な方法であり、根治的な治療ではありません。
副鼻腔炎が疑われる場合は、耳鼻科医の診察を受けてください。
サウナ以外で副鼻腔炎を改善する方法
サウナ以外にも、副鼻腔炎を改善する方法はさまざまなものがあります。
たとえば、湯船で40~42℃のお湯に浸かり鼻から蒸気を吸い込むことで、鼻腔内を温めて呼吸を楽にします。
また、お湯を絞ったタオルを鼻に当てて吸う「蒸気吸入」も効果的です。
鼻うがいで鼻の中を清潔に保つことも重要です。
加えて、十分な休養を取ることや、免疫力を高める食事を意識することで、体全体の回復力をサポートしましょう。
なお、喫煙や過度の飲酒は症状を悪化させる可能性があるため、避けるよう心がけてください。
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参考文献:
竹森利和ら、ミストサウナ入浴の7つの効用、日本機械学会論文集、2009年
The Japanese Society of Allergology、鼻アレルギーに対するミストサウナの効果、日本アレルギー学会、2006年
松根彰志、温熱エアロゾル療法、2007年
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