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ミストサウナの選び方!取付方法や購入時に重視すべきポイント、家庭用ミストサウナの基礎知識まとめ

  • 2024年7月12日

家庭用ミストサウナを選ぶ際は、その種類、設置方法、そして利用目的に合った機能を理解することが必要です。

この記事では、家庭用ミストサウナの選び方に焦点を当て、購入前に確認すべきポイントや、ミストサウナの基礎知識を分かりやすくまとめています。

これからミストサウナを導入しようと考えている方やミストサウナに関する知識を深めたいという方は、ぜひ参考にしてください!

家庭用ミストサウナとは?

家庭用ミストサウナ

家庭用ミストサウナは、浴室にミスト(霧)を発生させる機器を取り付けることにより自宅でミストサウナを楽しめる製品です。

ミストサウナでは細かい水の霧(ミスト)を利用して室内の温度を上昇させ、サウナの中では低温(40~60℃程度)かつ高湿度(約100%)の環境を作り出します。

銭湯などによくあるドライサウナとミストサウナの違いは、温度と湿度にあります。

ドライサウナは高温低湿度、ミストサウナは低温高湿度環境を提供します。

特徴ミストサウナドライサウナ
温度約40℃~60℃約80℃~100℃
湿度約100%約10%~20%

関連記事:ドライサウナとミストサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較

ミストサウナの低温・高湿度の環境は、身体を深層から温めます。

ミストサウナは、身体への負担が少なく無理なく温まることができるため幅広い世代におすすめです!

家庭用製品としては浴室乾燥暖房機に「ミスト機能」が備わっているものや簡単な工事で設置できる「簡易ミストユニット」があります。

家庭用ミストサウナのメリット

  • 息苦しさを感じづらい
  • 長時間入りやすい
  • リラクゼーション効果が高い
  • 肌や髪を保湿できる
  • ヒートショック対策にもなる

低温高湿度のミストサウナは呼吸器にやさしく、初心者やお子さん、ご高齢の方でもゆっくり入りやすいサウナです。

また、ドライサウナでは肌や髪が乾燥しがちですが、ミストサウナは逆にうるおいを与えますので美容効果が高いと言われています。

自宅の浴室に取り付ければ、体が急激な温度変化にさらされたときに起こる血圧の急激な変動によって起こる「ヒートショック」の対策にもなりますので、より安全に入浴ができるようになるでしょう。

家庭用ミストサウナのデメリット

  • 温度が低めなので爽快感は弱い
  • カビが発生しやすくなる
  • 機器本体代が比較的高い

ミストサウナはドライサウナと比べると温度が低いため、爽快感やストレス解消効果は低めです。

サウナと水風呂の温度差により心身が深くリラックスした「整い」の状態になるには身体に与える温度差が重要になるため、ミストサウナでは整うのが難しい場合があります。

高湿度の環境を作るミストサウナを使用すると、浴室にカビや菌が発生しやすくなるという点にも注意してください。

ミストサウナを導入したら、日常的なメンテナンスが必要になります。

また、家庭用ミストサウナは天井に埋め込む浴室乾燥暖房機にミスト機能が搭載されているものが主流であるため、本体費用や工事費用が高くなる場合があります。

ただし、ミストサウナはもともとある浴室を活用できることから他のホームサウナに比べると導入コストは比較的安くなります。

サウナの種類ミストサウナ(浴室)屋内用ホームサウナバレルサウナサウナ小屋
画像
サウナ本体代簡易取り付け:5万円~
天井埋め込み:30万円~
100~200万円100~300万100~300万円
配送費0円~20万円~30万円~50万円~
設置工事代簡易取り付け:5万円~
天井埋め込み:20万円~
20万円~30万円~50万円~
電気変換工事(電気ストーブ使用時のみ)3万円~3万円~3万円~3万円~
配線工事(電気ストーブ使用時のみ)10万円~10万円~10万円~
給排水設備工事(浴室設置の場合)3万円~
ストーブストーブ 40万円ストーブ 40万円ストーブ 40万円
初期費用合計35~50万円150~300万円200~500万円200~400万円
(自作1人用 20万円~60万円で可能)

サウナの設置費用やランニングコストについては、自宅用サウナの費用相場や維持費、電気代は?の記事で詳しく解説しています。

ミストサウナを自宅に取り付ける方法

家庭で使えるミストサウナには

  • 天井埋め込みタイプ
  • 壁掛けタイプ

の2種類があります。

現在販売されている製品は、天井埋め込みタイプが主流です。

天井埋め込みタイプ

東京ガス ミスティ
東京ガス ミスティ 公式サイトより引用

天井埋め込みタイプのミストサウナは、浴室暖房乾燥機にミストサウナ機能が組み込まれたもので、本格的なサウナ体験を求める方に適しています。

【メリット】

  • 多機能で浴室の乾燥や暖房にも役立つ。
  • 本格的なミストサウナを体験できる。
  • 天井に埋め込まれるため、外観がスッキリとする

【デメリット】

  • 大規模な設置工事が必要になる。
  • 本体の他に熱源機の設置が必要な場合がある。
  • 古いタイプの浴室では設置が難しい場合がある。

天井埋め込みタイプは新築や浴室のリフォーム時に設置するのが一般的で、後付けの場合は20万円以上の工事費がかかることがあります。

サウナの種類天井埋め込みタイプ
サウナ本体代30万円~
配送費0円~
設置工事代20万円~
電気変換工事3万円~
配線工事
初期費用合計50~80万円
※工事費は業者によって大きく異なります。

壁掛けタイプ

ノーリツ 壁掛けミストユニット
ノーリツ 壁掛けミストユニット

壁掛けタイプのミストサウナは、「温水式浴室暖房乾燥機」や「後付けミストユニット」として販売されており、簡単に取り付けが可能です。

天井設置タイプほどの機能はありませんが、大規模な工事を必要とせず、自宅で手軽にミストサウナを楽しむことができます。

【メリット】

  • 本体価格と設置費用が比較的低い。
  • 手軽に後付けが可能。
  • 浴室暖房や乾燥機としても使用できる。

【デメリット】

  • 天井設置タイプに比べて性能が劣る。
  • カビ対策としての浴室のメンテナンスが必要。
  • 接続備品の購入に追加費用(1万円〜)がかかることがある。

壁掛けタイプの価格は7万円からと手頃で、気軽に設置できるメリットがあります。

しかし、乾燥機能も天井埋め込みタイプには劣るため、除湿や換気によるカビ対策はしっかりと行う必要があります。

また、後付けミストユニットは市場で販売されている製品がかなり少ない点にもご注意ください。

サウナの種類壁掛けタイプ
サウナ本体代5万円~
配送費0円~
設置工事代1.5万円~+接続備品1万円程度
電気変換工事3万円~
配線工事
初期費用合計7万円~

家庭用ミストサウナの選び方

家庭用ミストサウナの選ぶ際は、以下の7点に注目して複数の製品を比較しましょう!

  • 電気式 or ガス式
  • 熱源機が必要か
  • 価格
  • サイズと設置スペース
  • 設置の手間
  • 機能
  • メンテナンスの手間

電気式 or ガス式

家庭用ミストサウナは、電気とガスのどちらかを燃料にして稼働します。

電気式は電気工事が必要ですが設置が比較的容易です。

ガス式は導入コストは高めですが、浴室の温まりが早かったり乾燥時間が短くなるという利点があります。

また、電気式には「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」があり、ヒートポンプ式の方が電気代は安くなる傾向があります。

ご自宅の家の電気やガスの供給状態、ニーズに合わせて適切なタイプを選びましょう。

熱源機が必要か

一部のミストサウナでは、お湯を沸かして熱を発生させる「熱源機」が必要です。

自宅に熱源機がない場合は別途購入と設置が必要で、費用は30万円程度となります。

コストを抑えたい場合は、熱源機が不要なモデルを選びましょう。

価格

価格はミストサウナのモデルによって、大きく異なります。

本体価格の相場は天井埋め込みタイプなら30万円~、簡易壁掛けタイプが5万円~となっています。

加えて、設置にかかる追加費用も考慮する必要があります。

特に電気工事が必要なモデルや別途熱源機を設置する必要がある場合、初期費用はさらに高くなります。

長期的に使用することを考えると、耐久性の高いモデルやエネルギー効率がいい製品のほうが全体的なコストパフォーマンスがよくなる場合もありますので、ご自身の予算と照らし合わせながら選択してみましょう!

サイズと設置スペース

ミストサウナの機器のサイズはメーカーにより異なりますので、設置スペースに応じて選びましょう。

天井埋め込みタイプは見た目がスッキリしますが、後付けタイプの場合は浴室内に機器が露出する形になりますので、入浴時に邪魔にならないかも検討しましょう。

設置の手間

設置の手間も、製品によって異なります。

天井埋め込みタイプは大規模な工事が必要な場合があり、壁掛けタイプは後付けが容易な製品もあります。

機能

ミストサウナには温度調節、湿度調節などの機能がついていることが多いです。

  • ミストサウナとしてしっかり機能するか
  • 自分の好みの温度・湿度に調節できるか
  • マイクロミストや温冷コースなど、ミストの種類は調整できるか
  • 好みのアロマを使うことができるか

といったポイントを比較してみましょう。

メンテナンスの手間

メンテナンスは通常の浴室乾燥機と同様で、

  • 内部のフィルターの手入れ(月に1回程度)
  • 外側のパネルの手入れ(週に1回程度)

を行います。

自動乾燥運転モードなどが搭載されているものなら、カビの発生を防ぐことができますのでおすすめです。

また、毎回の使用後には浴室内をしっかり換気することでカビの発生を防ぎましょう。

サウナの専門商社なら、ミストサウナを含む家庭用サウナ選びや費用、設置工事について相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。

ミストサウナを取り扱う人気メーカー5選

ミストサウナを取り扱う人気のメーカーには、以下のような企業があります。

  • 東京ガス
  • パナソニック
    TOTO
  • ノーリツ
  • リンナイ

特に、東京ガスの「ミスティ」やパナソニックの「i・ミスト」が有名でしょう。

東京ガス ミストサウナ付き浴室暖房乾燥機 ミスティ
東京ガスの「ミスティ」 公式サイトより引用
パナソニック i・ミスト
パナソニック「i・ミスト」 Amazonより引用

上記メーカーのミストサウナは高性能かつランニングコストも安いので、おすすめです。

おすすめ商品については、【後付け可】自宅用ミストサウナ人気メーカー7選の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください!

ミストサウナの効果

  • 美容効果
  • デトックス効果
  • リラックス効果
  • ストレス軽減効果
  • 血行の改善
  • 代謝アップ
  • 身体を深部から温める

ミストサウナの効果として特に注目されているのが、高湿度環境による肌や髪への保湿効果や、毛穴のクレンジング効果といった美容に対する効果です。

ミストサウナに継続的に入ることで血行が促進され肌の新陳代謝が活発になり、美肌になる効果も期待できます。

スチームサウナとの違い

ミストサウナとよく似たサウナに「スチームサウナ」があります。

どちらも低温高湿度の「湿式サウナ」に分類され温度や湿度は同じくらいですが、ミストサウナは上から温かい霧が降ってくるのに対し、スチームサウナは温かい蒸気が下から上へと上がっていくという違いがあります。

特徴ミストサウナスチームサウナ
温度約40℃~60℃約40℃~60℃
湿度約100%約100%
暖める方法霧(液体)蒸気(気体)
熱の流れ上から下へ下から上へ

効果については大きな違いはなく、どちらも保湿効果や美容効果が高いサウナです。

スチームサウナも浴室に専用の機器を取り付けることで、導入することができます。

ただし、どちらのタイプでもロウリュは行えないためこの点には注意してください。

関連記事:ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較

関連記事:家庭用サウナでもロウリュできる電気・薪ストーブの種類や選び方

ミストサウナの正しい入り方

ミストサウナ

【基本的な入り方】

  1. サウナに入る前に300~500mlの水を飲んで水分補給。
  2. 髪や身体をきれいに洗い、身体を拭いておく。
  3. 10分~20分程度サウナに入る。
  4. サウナから出た後、汗をしっかり洗い流す。
  5. 30秒~2分程度水風呂や冷水シャワーを体温を下げる。
  6. 10分程度休憩し、身体を拭く。
  7. 外気浴(内気浴)で休憩する。
  8. 上記の手順3~7の手順を2~3セット繰り返す。

サウナ室に入る前に肌表面の水分を拭くと汗をかきやすくなり、休憩前にも身体を拭くことで体温の急激な低下を防げます。

休憩時間は個人の感覚に応じて調整し、屋外、もしくは室内でリラックスして過ごしましょう。

ミストサウナやスチームサウナといった低温サウナの場合は、10~20分じっくり温まることで十分な効果を得ることができます。

ただしサウナ利用時は常に体調を考慮し、無理をしないようにしてください。

また、サウナの前後には水分補給を忘れずに行うことが大切です。

まとめ

ミストサウナを選ぶ際には、サイズ、機能、設置方法、コストといった様々な要素を総合的に考慮することが重要です。

また、熱源機の有無、エネルギー効率、メンテナンスの容易さなども、長期的な利用を考える上で考慮したいですね!

ぜひ最適なミストサウナを選び、安全で快適なサウナ体験をお楽しみください!

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