【自動計算機付き】家庭用サウナに必要なアンペア数は?ブレーカーが落ちる対策
- 2024年11月22日
家庭用サウナを快適に利用するためには、適切な電力供給が欠かせません。
特に電気サウナストーブを使用する際はブレーカーが落ちてしまうトラブルを避けるために、必要なアンペア数を正確に把握することが重要です。
この記事では、
- 家庭用サウナを安心して使うために必要なアンペア数
- ブレーカーが落ちないための対策
- 契約アンペア数の変更方法
- 契約アンペア数と電気代の関係
について詳しく解説します。
電気サウナストーブの選び方を動画でも解説しています!
YouTube動画でも、電気サウナストーブの選び方を解説しています!
この動画では、
- V(ボルト)
- 出力kW(キロワット)
- A(アンペア)
- 単相/三相
の選び方について網羅的に紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
アンペアの考え方については、動画の03:59~解説しています。
関連記事:電気サウナストーブおすすめメーカーランキングTOP5
目次
電気サウナストーブ使用時に必要なA(アンペア)数
家庭用サウナを導入する際は、使用するサウナストーブ稼働に必要なアンペア数を把握し、同時に複数の家電を使ってもブレーカーが落ちない、余裕があるアンペア数で電気の契約しておく必要があります。
電気サウナストーブを使用する際にはまず、ストーブ稼働に必要な電流(A)と電力(kW)、そして電圧(V)の関係を理解することが重要です。
アンペア数を求める式は、以下の通りです。
日本では一般的に、200Vの電源を使用する電気サウナストーブが多く見られますので、上記の式の右辺の分母(電圧)に入る値は大抵200V(まれに100V)になります。
電力(kW)については、使用するサウナストーブのスペックによりますので、ストーブの商品詳細を確認しましょう。
サウナストーブは、サウナの体積に応じて適切な電力ものを選びましょう。
目安としてはサウナの体積(㎡)と同じ数値(kW)の電力を持つストーブを選ぶとよいとされています。
たとえば、1‐2人用で体積が幅1.2×奥行き1.1×高さ1.9m=2.5㎡のホームサウナの場合は、電力2.5kWの電気サウナストーブを選ぶという具合です。
前述した式を使って、各ストーブに必要なアンペア数(A)を求めると、それぞれ以下のようになります。
サウナ収容人数 | 必要なストーブ電力(目安) | 計算式 | 必要なアンペア数 |
1‐2人用 | 2.5kW | 2.5kW×1000÷200V | 12.5A |
3‐4人用 | 4.5kW | 4.5kW×1000÷200V | 22.5A |
5-6人用 | 7.5kW | 7.5kW×1000÷200V | 37.5A |
7‐10人用 | 10kW | 10kW×1000÷200V | 50A |
このように、サウナストーブ稼働に必要な電圧(V)と電力(kW)が分かれば、必要なアンペア数を求めることができます。
ただし、サウナストーブと同時に他の家電も使用する場合、それらの合計消費電力に対応できるだけのアンペア数を確保しないとブレーカーが落ちてしまいます。
特に以下の家電製品は高い電力を消費しますので、注意してください。
- 電気ストーブ: 15A
- 電子レンジ:15A
- オーブン:14A
- 卓上IHクッキングヒーター:14A
- 食器洗い洗浄機:13A
- 炊飯器:13A
- ドラム式洗濯乾燥機(乾燥時):13A
- ドライヤー:12A
- 電気ケトル:10A
- 掃除機:10A
サウナと他の家電を同時に使ってもブレーカーが落ちないように、契約するアンペア数には余裕を持たせましょう。
参考:エネチェンジ
サウナの専門商社なら家庭用/業務用サウナ導入の費用や工事について相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。
電気サウナストーブ アンペア数自動計算機
サウナストーブの電力(kW)と電圧(V)を入力することで、必要なアンペア数を算出できる自動計算フォームです。
ぜひご活用ください!
アンペア数計算フォーム
出力(kW):
電圧(V):
必要なアンペア数 :
※半角数字で入力してください。
※単相電圧の場合の計算結果になります。
家庭用サウナストーブの「A(アンペア)」とは
「アンペア(A)」は、電気の流れる強さを表す単位です。
家庭用サウナストーブごとに設定されている電力(kW)・電圧(V)から算出できるアンペア数(A)は、そのサウナストーブが正常に動作するために必要な電流の量を指しています。
家庭用サウナの運用には一般的に40~60Aが必要とされ、契約のアンペア数を超えるとブレーカーが落ちるリスクがあります。
東京電力エナジーパートナーが行った調査によると、一般家庭が契約しているアンペア数の平均値は約35Aですので、多くのご家庭ではサウナ導入前にアンペア数の見直しを行わないとブレーカーが落ちてしまうのでご注意ください。
家庭での契約アンペア数には、10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aといった幅広い選択肢があります。
参考:Looopでんき
家庭用サウナストーブの「V(ボルト)」とは
「V(ボルト)」は電圧を表す単位で、電気が流れる際の「圧力」や「力」を示します。
家庭用サウナストーブに記載されているボルト数は、そのストーブが動作するために必要な電圧のレベルを示しています。
国内で流通しているサウナストーブの使用電圧はおもに200Vで、まれに100V対応の製品もあります。
日本の標準的な家庭用電源は100Vですので、200Vのサウナストーブを使用する場合は、電気変換工事(3万円~)が必要です。
関連記事:100V家庭用サウナヒーターのメリットデメリット|200Vとの違いやおすすめ商品も紹介
関連記事:【電気工事解説】家庭用サウナ導入時に必要な電気工事の内容を解説
家庭用サウナストーブの「kW(キロワット)」とは
「kW(キロワット)」は電力の単位で、電気機器が瞬間的に消費する電力の量を示します。
1kW=1,000Wに相当します。
家庭用サウナストーブに記載されているkW数は、そのストーブが運転中に消費する最大電力を示しており、サウナを加熱するのに必要なエネルギー量を反映しています。
電力(kW)を求める式は、次の通りです。
たとえばHarviaの電気サウナストーブ「KIP6」の場合、必要なkW数は5.5kWと記載されています。
ご自宅でHarviaの「KIP6」を使用したい場合は、200V×契約アンペア数(A)÷1000が5.5kWを上回れば使用可能ということになります。
ただし、冷蔵庫やエアコン、水風呂冷却用チラーなどサウナと同時に使用する電化製品の消費アンペアも加味して契約アンペア数が足りているかを考えましょう。
家庭で使えるおすすめサウナストーブと使用アンペア数
家庭で使える電気サウナストーブの中でも、世界的にも人気がある
- フィンランド発で長い歴史と技術を持つ「Harvia(ハルビア)」
- オールステンレス製で高い耐久性が魅力の「MISA(ミサ)」
のサウナストーブを2つずつご紹介します!
どちらも国内のサウナ施設でも多く使われており、信頼性の高いサウナメーカーです!
Harvia(ハルビア) DELTA3
1〜2人用ほどの小さいサイズのホームサウナに適した、電気サウナストーブです。
スリムなデザインで、コンパクトなサウナ室内にもぴったり。
小さいですがサウナストーンを最大11kg積むことができ、ロウリュも可能です。
温度設定は40〜110℃、過昇温度防止装置がついて安心です。
電力は2.7kW、単相200Vの熱源で使用することができ、必要なアンペア数は13.5Aとなります。
項目 | 内容 |
商品名 | DELTA3 |
型式 | D36E D36 |
カラー | シルバー/ブラック |
熱源 | 単相200V(50/60Hz) |
ヒーター電力 | 2.7kW |
必要なアンペア数 | 13.5A |
サイズ | 奥行き: 200mm、幅: 340mm、高さ: 635mm |
重量 | 本体: 8.0kg ストーン(最大): 11.0kg |
希望小売価格(税込) | ダイヤルコントローラータイプ:¥275,000円 壁掛けコントローラータイプ:¥423,500 |
付属品 | 【壁掛けコントローラータイプ】 CX45Jコントローラー パワーユニット 【ダイヤル/壁掛けコントローラータイプ共通】 サウナストーン ヒーターガード 室温センサー |
Harvia(ハルビア) KIPシリーズ
株式会社HARVIA JAPANの製品でも人気が高いのが、3〜6人程度が入れるサウナに適した電気サウナストーブです。
コンパクトながら十分なパワーで、サウナストーンを最大25kg積める本格派。
設定温度は40〜110℃、過昇温度防止装置付きとなっており、KIP6・KIP8のどちらも単相200Vで稼働します。
KIPシリーズにはシルバー/ブラックのKIP6(5.5kW)とブラックのみのKIP8(7.4kW)があり、電力とアンペア数が異なりますので、サウナ室のサイズに合ったほうを選ぶことができます。
項目 | KIP6 | KIP8 BLACK |
商品名 | KIP6 | KIP8 BLACK |
型式 | KIP60E | KIP80E |
カラー | シルバー | ブラック |
熱源 | 単相200V(50/60Hz) | 単相200V(50/60Hz) |
ヒーター電力 | 5.5kW | 7.4kW |
必要なアンペア数 | 27.5A | 37A |
サイズ | 奥行き: 280mm、幅: 410mm、高さ: 600mm | 奥行き: 280mm、幅: 410mm、高さ: 600mm |
重量 | 本体: 16.0kg ストーン(最大): 25.0kg | 本体: 8.0kg ストーン(最大): 11.0kg |
希望小売価格(税込) | ¥484,000~¥506,000 | ¥550,000 |
付属品 | CX45Jコントローラー パワーユニット 室温センサー サウナストーン ヒーターガード | CX45Jコントローラー パワーユニット 室温センサー サウナストーン ヒーターガード |
MISA(ミサ) KOLIBRI
フィンランド語で「ハチドリ」を意味するKOLIBRIは、その名の通り木にとまって羽根を休めるハチドリのような可愛らしく美しいフォルムが特徴です。
場所を取らないサイズと小さめのサウナ室に適した電力で、家庭用ホームサウナにもぴったり。
KOLIBRIには3つのモデルがあり、すべて単相200Vで稼働しますが電力が異なり、必要なアンペア数も変わってきます。
一番電力の低いタイプ(2.4kW)なら1‐2人用の小さめの家庭用サウナに、一番電力が大きいタイプ(4.5kW)なら3‐4人用のサウナに適しています。
型式 | No.12524KRJ | No.12533KRJ | No.12545KRJ |
熱源 | 単相200V | 単相200V | 単相200V |
電力 | 2.4kW | 3.6kW | 4.5kW |
必要なアンペア数 | 12A | 18A | 22.5A |
サイズ | 30×29×59cm | 30×29×59cm | 30×29×59cm |
重量 | 6.5kg | 6.5kg | 6.5kg |
ストーン容量 | 12kg | 15kg | 15kg |
コントローラー | ストーブに内蔵 (ON/OFFスイッチ、タイマー、温度制御) | ストーブに内蔵 (ON/OFFスイッチ、タイマー、温度制御) | ストーブに内蔵 (ON/OFFスイッチ、タイマー、温度制御) |
税込価格 | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ |
MISA(ミサ) SUNNY
たっぷりとストーンを積んで豊かな蒸気を生み出すSUNNYは、ホットヨガスタジオにも導入されているパワフルなモデルです。
SUNNYには3つのモデルがあり、電力が異なります。
電力は比較的大きいですが、単相200Vで稼働しますので家庭でも使いやすいでしょう。
一番電力が大きいタイプ(7.5kW)なら、5-6人用の大きい家庭用サウナもしっかり温めることができます。
型式 | No.12545NR | No.12560NR | No.12575NR |
熱源 | 単相/三相200V | 単相/三相200V | 単相/三相200V |
電力 | 4.5kW | 6.0kW | 7.5kW |
必要なアンペア数 | 22.5A | 30A | 37.5A |
間口×奥行×高さ | 45×32×66cm | 45×32×66cm | 45×32×66cm |
重さ | 13kg | 13kg | 13kg |
ストーン容量 | 15kg | 17kg | 20kg |
コントローラー | ストーブに内蔵 (ON/OFFスイッチ、タイマー、温度制御) | ストーブに内蔵 (ON/OFFスイッチ、タイマー、温度制御) | ストーブに内蔵 (ON/OFFスイッチ、タイマー、温度制御) |
税込価格 | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ |
※それぞれ業務用(重負荷)タイプのモデルもあり。
契約アンペア数が足りないとブレーカーが落ちる
サウナのように電力を大量に消費する機器を使用すると、家庭の電力使用量が契約アンペア数を超えてしまい、ブレーカーが落ちるという問題が起きやすくなります。
契約アンペア数とはあなたが電力会社と契約している電気の供給量の上限のことで、これを超えると過負荷を防ぎ安全を維持するためにブレーカーが自動的に落ちるようになっているのです。
この問題を解決するには、契約しているアンペア数を増やす方法が有効です。
多くの電力会社では、電話やWebサイトを通じて、契約アンペア数の変更手続きが可能です。
ただし、賃貸住宅の場合は変更が許可されていないこともあるため、事前に確認が必要になります。
加えて、一度アンペア数を上げると一定期間(例えば1年間)は元に戻せない場合が多いため、年間を通じてもっとも電力消費が高くなるであろう時期を考慮して、どのくらいのアンペア数が必要かを慎重に検討することが大切です。
※東京電力や中部電力では、基本料金がアンペア数に基づいて計算される「アンペア契約」を採用していますが、関西電力などでは「最低料金制」を採用しています。
最低料金制の場合は使用する電気の量に応じて料金が変動するため、アンペア数を選ぶ・変更するという概念はありません。
契約・使用状況について、詳しくはご契約されている電力会社までお問い合わせください。
契約アンペア数は足りているのにブレーカーが落ちる場合
「アンペア数は余裕をもって契約しているのに、サウナを使うとなぜかブレーカーが頻繁に落ちてしまう」という場合は、サウナストーブ自体の品質に問題がある可能性があります。
たとえば、接続端子の品質が悪く、内部でスパークしてショートを起こしているということが考えられます。
端子に少し焦げた箇所がある場合はその可能性が高くなりますので、ご注意ください!
特に、安価な海外製品でそのような問題が起こることが多いようです。
安価で低品質なサウナストーブについては、Amazonで買える安いサウナストーブは危険?PSEマークの有無を確認しようの記事をご覧ください。
海外製サウナについては、海外製家庭用サウナを日本で使う際は安全性・品質・法律遵守に要注意の記事で解説しています。
契約アンペアの確認方法
契約アンペア数の確認方法には、以下の3つがあります。
- 電力会社のマイページで確認する
- 検針票で確認する
- 自宅のブレーカーで確認する
①電力会社のマイページで確認する
ほとんどの電力会社では、契約者向けのマイページを提供しており、公式サイトのマイページから契約アンペア数を含む現在の契約内容を確認できます。
②検針票で確認する
毎月の電気使用量を記した検針票にも、契約アンペア数が記載されている場合があります。
契約者向けのマイページでも、Web検針票を確認できます。
③自宅のブレーカーで確認する
自宅のブレーカー自体に、アンペア数が記載されている場合があります。
また、一部の電力会社では、ブレーカーのつまみの色や上に記載されている数字で、契約アンペア数を確認することも可能です。
たとえば、東京電力では特定の色や数字が、契約アンペア数を示しています。
契約しているアンペア数は余裕があるはずなのにブレーカーが頻繁に落ちるようであれば、漏電の可能性も考えられるため、専門家による点検が必要です。
契約アンペア数を上げる方法と費用
契約アンペア数の変更方法と変更時にかかる費用について、東京電力の場合を例に解説します。
東京電力では、アンペア数の変更はご自宅に設置されている電力メーターの種類によって対応が異なります。
アナログメーターの場合
アナログ式の電力メーターを使用している場合、アンペア数を変更するにはアンペアブレーカーの取り替え工事が必要になります。
東京電力ではこの取り替え工事を無料で実施しており、工事時間は10分~15分程度です。
スマートメーターの場合
スマートメーターを使用している場合は、電力会社が遠隔操作でアンペア数の変更を行うため、実際に工事を行う必要はなく費用もかかりません。
東京電力の場合、2024年10月現在ほとんどのご家庭でスマートメーターが導入されていますが、スマートメーターでは通常家電で想定されていない大きな電流(20A以上等)が流れると安全装置が働きブレーカーが落ちることがあります。
スマートメーターの取り外しが必要な場合もありますので、詳しくは電力会社までご相談ください。
※東京電力以外の電力会社の場合、対応や費用が異なる場合があります。
詳しくは、各社公式サイトをご覧ください。
契約アンペア数と電気基本料金・電力量料金の関係
東京電力などの電力会社では、契約アンペア数に基づいて電気の基本料金が設定されており、アンペア数が大きいほど基本料金も高くなります。
契約アンペア | 基本料金(月額) |
---|---|
10A | 295.24円 |
15A | 442.86円 |
20A | 590.48円 |
30A | 885.72円 |
40A | 1,180.96円 |
50A | 1,476.20円 |
60A | 1,771.44円 |
これは、より多くの電力を安定して供給するための設備や維持管理にかかるコストが反映されているためです。
電力使用量に対する料金は契約アンペア数に関わらず一律ですが、1kWhあたりの単価は一定の使用量を超えると割高になります。
電力使用量 | 1kWhあたりの料金 |
~120kWh | 30.00円/1kWh |
120kWh以上300kWh以下 | 36.60円/1kWh |
300kWh以上 | 40.69円/1kWh |
サウナ使用開始後の電気代については、アンペア数の変更による基本料金の増加だけでなく、電気使用量の増加によって電力量単価が割高になる可能性がある点にもご注意ください。
家庭用サウナ導入後に上がる電気代の例
家庭用サウナ導入前後の電気代の差について、3人家族の家庭に1~2人用の家庭用サウナ(2.5kW)を導入した場合を例に考えてみましょう。
一般的に3人家庭に推奨される契約アンペア数は40Aで、平均的な月間電気使用量は約370kWhです。
3人家庭の例 | サウナ導入前 |
---|---|
契約アンペア数 | 40A |
月間使用電力量 | 370kWh |
基本料金 | 1,180.96円 |
電力使用料金 | 13,036円 |
電気代合計 | 約14,217円 |
この家庭にサウナを設置し、毎日1時間使用するとすると追加で月75kWhの電力を消費しますので、合計電気使用量は月間445kWhになります。
電気使用量から推奨されるアンペア数を算出することはできませんが、上記の例での電力使用状況を考慮すると、40Aの契約アンペア数では他の電化製品とサウナを同時使用したときにブレーカーが落ちるリスクが高まりますので、アンペア数を上げることを検討する価値があるかもしれません。
契約アンペア数を50Aに変更しサウナを毎日1時間使用した場合、月の電気代はサウナ導入前後で以下のように変化します。
3人家庭の例 | サウナ導入前 | サウナ導入後 |
---|---|---|
契約アンペア数 | 40A | 50Aに変更 |
月間使用電力量 | 370kWh | 445kWh |
基本料金 | 1,180.96円 | 1,476.20円 |
電力使用料金 | 13,036円 | 16,088円 |
電気代合計 | 約14,217円 | 約17,564円 |
結果として、月に3,347円電気代が増加するということになりました。
電気サウナストーブの電気代
サウナストーブの電気代は、電力(kW)によって変わってきます。
サウナ室が広いほど、大きな電力のストーブが必要です。
一般的に1kWの電力を1時間使うと31円の電気代がかかると言われていますので、以下ではこれを元に具体的な電気代の目安をまとめました。
サウナ収容人数 | ストーブ電力 | 1時間あたりの電気代 | 1ヶ月あたりの電気代 |
---|---|---|---|
1‐2人用 | 2.5kW | 78円 | 2,340円 |
3‐4人用 | 4.5kW | 140円 | 4,200円 |
5-6人用 | 7.5kW | 233円 | 6,990円 |
7‐10人用 | 10kW | 310円 | 9,300円 |
上記の電気代には、アンペア数の変更にあたる基本料金の増加や、電力使用量による単価の増加は反映されていませんのでご注意ください。
1~2人用のコンパクトな家庭用サウナを導入する場合は、多めに見積もって月に3,000円~4,000円程度電気代が増えると考えておくとよいでしょう。
サウナの電気代については、サウナストーブの電気代はいくらかかる?具体的なランニングコストの例や節約方法の記事でより詳しく解説しています。
家庭用サウナストーブの種類によるアンペア数の違い
電気を燃料とする家庭用サウナストーブは、おもに「電気サウナストーブ」と「遠赤外線ヒーター」の2種類に分けられ、それぞれで必要なアンペア数が異なります。
電気サウナストーブは、その電力が大きくパワフルな加熱能力を持つため、それに応じて比較的大きなアンペア数が必要になります。
一方、遠赤外線ヒーターは低温で運転するため電力は比較的低めです。
ただし、遠赤外線ヒーターは100Vで稼働する製品も多く、電圧数が低い分電気サウナストーブと同等かそれ以上のアンペア数が必要になることがあるため注意が必要です。
どちらのタイプを選択するにしても、そのサウナストーブの仕様に合った電力供給ができるかを事前に確認し、必要に応じて電力契約の見直しを検討することが重要です。
三相200Vサウナストーブの場合は必要アンペア数は低い
サウナストーブの電気交流には単相と三相の2種類がありますが、前述したように家庭用のコンパクトなサウナストーブでは単相が使用されます。
ただし、7人以上が入れる広いサウナや施設のサウナには三相ストーブが使われることも多いです。
単相交流は「家庭用の小さな電力供給」に、三相交流は「大きな電力を必要とする商業や工業用途」の機器に使われる電気交流です。
三相ストーブの場合、アンペア数の計算方法が単相と異なり、kWに対する必要なアンペア数は低くなります。
上記の式をもとに単相200Vと三相200Vの場合のアンペア数をそれぞれ計算すると、以下のようになります。
ストーブ出力(kW) | 単相の場合の電流(A) | 三相の場合の電流(A) |
---|---|---|
2 | 10 | 5.8 |
3 | 15 | 8.7 |
4 | 20 | 11.5 |
5 | 25 | 14.4 |
6 | 30 | 17.3 |
7 | 35 | 20.2 |
8 | 40 | 23.1 |
9 | 45 | 26.0 |
10 | 50 | 28.9 |
同じ電力(kW)のストーブでも、三相よりも単相のほうが必要なアンペア数が大きくなることが分かりますね。
ちなみに、単相交流が供給されている家庭で三相ストーブを使う場合は
- 三相の電線引き込み工事
- ブレーカーの交換
が必須となり、これには数万円~数十万円の費用がかかります。
関連記事:【サウナストーブ】単相・三相ストーブの違い!200Vと100Vの選び方も解説
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まとめ
家庭用サウナの利用する際には、使用サウナストーブに合ったアンペア数の確保が必須です。
ブレーカーが落ちるリスクを避けるための対策として、サウナ使用時の他の電化製品の利用制限や、契約アンペア数の見直しがあります。
適切な電力供給体制を整えることで、快適なサウナライフを手に入れましょう!
サウナの専門商社なら家庭用/業務用サウナ導入の費用や工事について相談が可能。
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