MISAサウナストーブが温まらない!原因と対処法を解説
- 2024年10月8日
パワフルで心地よい熱を発することで人気の「MISAサウナストーブ」。
それなのに、期待通りのパフォーマンスが得られないと、せっかくのサウナタイムが台無しになってしまいます。
MISAストーブは、多くのサウナーからの信頼も厚い高性能な製品ですが、その性能を引き出すためには、正しい使用方法とメンテナンスが欠かせません。
この記事では、MISAストーブの導入サポートを行う『サウナ専門商社』が、ストーブがうまく温まらない原因とその解決策を詳しく解説します。
今まさにトラブルに直面している方も、ぜひ参考にしていただき、快適なサウナ時間を取り戻してください!
目次
泉興産「MISA」サウナストーブの特徴
サウナの本場フィンランドのMISA社製の電気サウナストーブは、耐錆性・耐熱性に優れたオールステンレス製で、美しいデザインが特徴です。
MISAストーブは室温を30℃~110℃の間で管理し、ロウリュも可能です。
高温設定ではドライサウナに近い体験が、低温設定ではウェットサウナでのリラックスが可能です。
万一の異常時には125℃で温度リミッターが作動し、電気を遮断する安全機能を備えています。
MISAストーブは側面や専用コントローラーでON/OFFスイッチや温度調節、タイマー設定を管理でき、初心者でも安全に使いやすい設計です。
出力も2.4kW~20kWと幅広く、小さいサイズの家庭用サウナから施設にある広いサウナにも対応。
実用性とデザインの美しさを兼ね備えた高品質なサウナストーブとして、家庭用はもちろん、サウナ施設でも多く導入されています。
関連記事:泉興産「MISA(ミサ)」サウナストーブの製品ラインナップや評判まとめ
MISAサウナストーブが温まらない原因と対処法
MISAサウナストーブが温まらない原因としては、以下のものが考えられます。
- 温度設定が不適切である
- サウナストーンの積み方が間違っている
- ロウリュで冷たい水をかけている・水をかけすぎている
- サウナ室の断熱・保温性が不十分で熱が逃げている
- サウナ室のサイズに対してストーブの出力が不足している
- 電気供給の問題
- 使用中にサウナ室のドアを頻繁に開閉している
- サウナ室内での空気循環が悪い
- 環境温度が低すぎるため温度が上がるまでに時間がかかっている
- ストーブ自体の故障や性能低下
順にチェックして、不具合の原因を突き止めましょう。
対処法も合わせて解説します。
温度設定が不適切である
サーモスタットはサウナ室の温度を制御する重要な機能で、室温を30℃~110℃で管理しています。
サーモスタットで設定温度が実際に求める温度よりも低い場合、ストーブは十分に熱を発生させません。
MISAストーブは本体に付属しているつまみや専用コントローラーで温度調整が可能ですので、温度が低いと感じたら少し上げてみることをおすすめします。
ただし、高温設定でロウリュを行うと体感温度が急激に上昇し危険ですので、ロウリュは40~70℃程度の中低温で行いましょう。
サウナストーンの積み方が間違っている
サウナストーンを適切に積むことで、ストーブの加熱効率を最大化します。
MISAストーブにストーンを積む際は、まずヒーターエレメントの間に薄く大きめのストーンを配置し、ストーブ本体にエレメントが接触しないように調整します。
中段では空気の流れを妨げず適度な隙間を持って積み、上部には小さめのストーンを隙間なく積み上げてください。
これにより、水をかけた際に下部へ水が漏れずに効率よく蒸気を発生させられます。
ストーンは直径約5cm~10cmが望ましく、積み上げる際にはエレメントを傷つけないよう慎重に行いましょう。
上に大きなストーンを置くだけだと、以下の画像のようにエレメントが丸見えの状態になります。
この状態でロウリュをすると熱の伝達率が下がることでエネルギーロスが増え、余計な電気代がかかってきますし、ロウリュの水がエレメントや本体に直接かかることでストーブの故障にもつながります。
MISA社では、20kW以下の小型ストーブでは直径が大きいケルケスストーンの使用を控えるように注意しています。
適切なサイズ・薄さのストーンを、下段・中段・上段に適度な隙間を保って積んでいくことが重要です。
ロウリュで冷たい水をかけている・水をかけすぎている
ロウリュ時に冷たい水をかけたり、水の量が多すぎると、ストーブの温度が急激に下がることがあります。
サウナストーンに水をかける際は、1回柄杓2杯以下を目安にし、入浴時間に応じた適切な回数(10分で2~3回程度)で行いましょう。
これにより適量の水がすべて蒸発し、十分な蒸気熱を発生させることができます。
ロウリュでは清潔な真水を使用し、アロマを使用する場合はサウナ専用のものを選ぶことでストーブの劣化も避けましょう。
サウナ室の断熱・保温性が不十分で熱が逃げている
サウナ室の断熱性や保温性が不足していると、加熱された空気が外部に逃げやすくなり、室内が十分に温まらない原因となります。
対処法としては、サウナ室の断熱材を見直し隙間がないか確認して補修することが重要です。
ドアや窓の密閉性を高めることも有効です。
サウナ室のサイズに対してストーブの出力が不足している
サウナ室のサイズに対してストーブの出力が不足している場合、適切な温度に達することが難しくなります。
サウナ室に合ったストーブを選ぶ際は、サウナ室1㎡につきストーブの出力が1kWを目安とするとよいでしょう。
たとえば、1~2人用で2.5㎡の家庭用サウナの場合は、出力2.5kWのサウナストーブが推奨されます。
電気供給の問題(ブレーカーが落ちている、電圧が不安定など)
ブレーカーが落ちている、電圧が不安定であるなど、電気供給に問題がある場合もあります。
まずはブレーカーの状態を確認し、落ちている場合は復帰させてください。
それでも問題が解決しない場合は、電気工事士に依頼して電源系統を確認してもらうことが重要です。
また、電力会社と契約しているアンペア数がストーブの消費電力に対して不足しているとストーブ使用時にブレーカーが落ちやすくなりますので、契約内容の見直しも検討しましょう。
関連記事:家庭用サウナを使うには何A(アンペア)必要?ブレーカーが落ちないようにする対策
関連記事:家庭用サウナ導入時に必要な電気工事・配線工事を解説
使用中にサウナ室のドアを頻繁に開閉している
サウナ室のドアを頻繁に開閉すると、室内の熱が外に逃げてしまい、温度がなかなか上がらなくなります。
サウナ利用時はドアの開閉を最小限に抑え、必要な場合でも素早く行うように心がけましょう。
サウナ室内での空気循環が悪い
サウナ室内での空気循環が悪いと、熱が室内に均一に分布せず、一部のみ熱くなったり逆に冷えたままの部分ができたりします。
これはサウナ室の設計や、ベンチの配置、換気口の位置に問題がある場合が多いです。
対処法としては、サウナ室内の換気を改善するために、
- 換気口の位置を調整する
- サウナ室のレイアウトを見直す
などがあります。
サウナ室の設計については、専門家のアドバイスを求めることも一つの方法です。
外気温が低すぎるため温度が上がるまでに時間がかかっている
サウナ室の外の気温が非常に低い場合、サウナ室内の温度を上げるのに通常よりも長い時間が必要になることがあります。
この場合はサウナ利用の前に、十分な予熱時間をとることが重要になります。
また、サウナ室の断熱性を向上させることで、外気温の影響を受けにくくし、熱効率を高めることができます。
関連記事:豪雪地帯に屋外サウナを設置!耐久性・断熱性に優れた屋外サウナ
ストーブ自体の故障や性能低下
オールステンレス製で耐久性に優れるMISAストーブは、正しくメンテナンスを行えば一生ものともいわれています。
ただし、ストーブ自体が故障や長年の使用による性能低下が原因で、十分に温まらなくなることも考えられるでしょう。
この場合はまずストーブの電源を確認し、接続が適切に行われているかをチェックします。
異常が見つかった場合や性能低下が疑われる場合は、メーカーに修理またはメンテナンスを依頼することが推奨されます。
自己判断での修理はリスクが伴うため、必ず専門家の手を借りてください。
サウナの専門商社では、家庭用サウナの修理やストーブ選びについても相談が可能です!
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。
関連記事:電気サウナストーブおすすめメーカーランキングTOP5
MISAサウナストーブの使い方
MISAサウナストーブにはコントロールユニットが付属しているか、本体側面につまみがついており、温度調節やタイマー設定などの操作が行えます。
室温を30℃~110℃の範囲で調整可能ですが、アナログ表示のモデルの場合は45℃~95℃の範囲となります。
安全装置として室温が125℃に達すると温度リミッターが作動し、自動的に電源が切れる仕組みですので安心です。
MISAストーブは温度設定によって、ドライサウナ・ウェットサウナとしての利用が可能です。
カラッとした高温サウナを楽しみたい方は、90℃程度で楽しむとよいでしょう。
低温高湿度でじっくり温まりたい方は、40~60℃でロウリュを楽しむウェットサウナが合います。
前述したように、サウナストーンはヒーターエレメントを覆うように配置し、隙間なく積むことで迅速な温度上昇が可能になり、ストーンの保温性も向上し、これにより電気代の節約にもつながります。
電源はサウナストーンを適切に積んでから、ONにしてください。
MISAサウナストーブのメンテナンス方法
ヒーターエレメントは2〜3年ごと、サウナストーンは1年ごとに交換が必要です。
サウナストーンに関しては、年に一度はストーブから取り出し水で洗浄、欠けや割れを確認し、適量補充しましょう。
また、サウナを長期間利用しない場合やメンテナンスを行う際には、安全を確保するためにサウナストーブにつながるブレーカーをOFFにしましょう。
サウナストーブのメンテナンス方法については、家庭用サウナのメンテナンス方法まとめでより詳しく解説しています。
MISAサウナストーブが故障した場合の対応
国内唯一のMISAストーブ正規代理店「泉興産」では、個人用の場合は1年、業務用の場合は6ヶ月の保証期間を提供しています。
この期間内に発生した初期不良や正常使用下での故障があれば、無償で修理や交換が可能です。
保証期間終了後も有料で修理や点検サービスを受けられ、使用に関する無料電話相談も提供しています。
ただし、不適切な使用から生じた故障は保証対象外ですので、使用前には取扱説明書の確認が重要です。
MISAサウナストーブはオールステンレス製で耐久性に優れているため、個人用・業務用として20年以上使い続けられているというユーザーもいます。
まとめ
「MISAサウナストーブが温まらない」という問題は、意外と多くの方が直面する悩みです。
しかしこの記事でご紹介したように、原因を見極めて適切な対処法を実行すれば、ほとんどの場合は解決可能ですよ!
特に間違いやすいのがサウナストーンの積み方ですので、泉興産の公式サイトやカタログを見て正しく積むように注意してください。
この記事で紹介した対処法を試してみても問題が解決しない場合は、プロの技術者に相談することをおすすめします。
サウナの専門商社では、家庭用サウナの修理やストーブ選びについても相談が可能です!
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。