サウナストーブの電気代はいくらかかる?具体的なランニングコストの例や節約方法
- 2024年7月16日
ホームサウナを購入する際にほとんどの方が抱く疑問が、「サウナストーブの電気代やランニングコストが具体的にいくらかかるのか?」という点です。
屋内用ホームサウナでは、安全で使い勝手がよい「サウナ用電気ストーブ」が使用されます。
この記事では
- サウナストーブでかかる電気代の具体的な金額例
- サウナストーブの電気代の目安を計算する方法
- ホームサウナとサウナ施設に通う場合のランニングコスト比較
- 電気ストーブと薪ストーブでかかる費用の比較
記事の後半では、サウナストーブの電気代の節約方法も紹介しますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
目次
サウナストーブの電気代の目安
サウナストーブの電気代は、出力(kW)によって変わってきます。
サウナ室が広いほど、大きな出力のストーブが必要です。
一般的に1kWの電力を1時間使うと、31円の電気代がかかると言われています。
以下では、これを元に使用時間や期間ごとにかかる具体的な電気代の目安をまとめました。
参考:HTB ENERGY
1時間使った場合
サウナを1時間使った場合の電気代の目安は、以下の通りです。
サウナ収容人数 | ストーブ出力 | 1時間あたりの電気代 |
1‐2人用 | 2.5kW | 78円 |
3‐4人用 | 4.5kW | 140円 |
5-6人用 | 7.5kW | 233円 |
7‐10人用 | 10kW | 310円 |
サウナのサイズが大きくなると、当然電気代も上がっていきます。
1ヶ月使った場合
以下でサウナに毎日1時間入る場合と、週3日1時間(月12回)のペースでサウナに入る場合の月額の電気代の目安をまとめました。
サウナ収容人数 | 出力 | 月12回1時間サウナに入る場合の 電気代(月額) | 毎日1時間サウナに入った場合の 電気代(月額) |
1‐2人用 | 2.5kW | 936円 | 2,340円 |
3‐4人用 | 4.5kW | 1,680円 | 4,200円 |
5-6人用 | 7.5kW | 2,796円 | 6,990円 |
7‐10人用 | 10kW | 3,720円 | 9,300円 |
1年間使った場合
以下でサウナに毎日1時間入る場合と、週3日1時間(月12回)のペースでサウナに入る場合の年間の電気代の目安をまとめました。
サウナ収容人数 | 出力 | 月12回サウナに入る場合の電気代(年額) | 毎日サウナに入った場合の電気代(年額) |
1‐2人用 | 2.5kW | 11,232円 | 28,470円 |
3‐4人用 | 4.5kW | 20,160円 | 51,100円 |
5-6人用 | 7.5kW | 33,552円 | 85,045円 |
7‐10人用 | 10kW | 44,640円 | 113,150円 |
関連記事:電気サウナストーブおすすめメーカーランキングTOP5
サウナストーブの電気代の計算方法
サウナストーブの月額の電気代を計算したいときは、以下の式を使ってみてください。
31円 × サウナストーブの出力(kW) × サウナに入る時間(時間) × 月に入る回数(回)
この式で出せるのはあくまで目安ですが、参考にしてみてください。
電気ストーブの初期費用
電気ストーブの初期費用の相場は本体代、100Vから200Vへの電気変換工事、配線工事の費用を含めて53万円~となっています。
電気ストーブ | |
本体価格(相場) | 40万円 |
電気変換工事 | 3万円 |
配線工事 | 10万円 |
初期費用合計 | 53万円~ |
電気ストーブ本体の費用相場
サウナ用電気ストーブ本体の価格相場は、40万円となっています。
ただ、海外製のコスパのよい廉価版のストーブなら数万円からというものもありますし大きく本格的なサウナストーブだと100万円近いものもあり、価格はピンキリです。
使用するサウナのサイズや種類、設置場所に合ったストーブを選ぶことが大切です。
電気工事の費用
サウナ用電気ストーブは、基本的に200Vの電圧に対応しています。
日本の電源は一般的に100Vとなっていますので、電気ストーブを使用するためには200Vへの電気変換工事が必要です。
電気変換工事は、1万円〜3万円で行うことができます。
また、電気ストーブを使用する場合は配線工事も必須です。
配線工事の費用相場は10万円となっていますので、電気工事の費用は計13万円程度と考えておくとよいでしょう。
関連記事:【サウナストーブ】単相・三相ストーブの違い!200Vと100Vの選び方も解説
関連記事:100V家庭用サウナヒーターのメリットデメリット|200Vとの違いやおすすめ商品も紹介
家庭用サウナ本体の相場
ここまではサウナストーブの初期費用をご紹介しましたが、サウナ室本体の費用についても紹介しておきます。
一言で家庭用サウナといっても種類はさまざまで、サウナの種類によって本体の費用は大きく異なります。
以下に、家庭用サウナの種類と購入費用の相場をまとめました。
サウナの種類 | サウナ本体代 |
屋内用ホームサウナ | 100~200万円 |
ミストサウナ(浴室) | 簡易取り付け:5万円~ 天井埋め込み:30万円~ |
スチームサウナ(浴室) | 10万円~ |
テントサウナ | 10~50万円 |
屋外用ホームサウナ | 100~250万円 |
バレルサウナ | 100~300万 |
サウナ小屋 | 100~300万円 |
サウナカー | 300~400万円 ※車両・ストーブ込み |
浴室にミストやスチーム発生器を設置するミストサウナ・スチームサウナは、比較的安く導入することができます。
一方でバレルサウナなど大型のものになると、費用が高くなる傾向があります。
サウナストーブの耐久年数
薪サウナストーブ、電気ストーブともに耐久年数は10年程度です。
ただしこれは日々メンテナンスを続けた場合ですので、長くきれいに使いたいならしっかりと清掃や点検を行いましょう。
ちなみに、サウナ本体は正しくメンテナンスを行えば10〜20年使い続けられると言われています。
サウナ施設に通った場合と費用を比較
1台100万円のホームサウナを購入した場合、耐久年数を20年とすると100万円÷20年で月4,167円の減価償却となります。
加えて40万円の電気サウナストーブを10年ごとに買い替えるとすると、20年だと40万円×2台で80万円がかかります。
サウナストーブは80万円÷20年で月3,333円の減価償却です。
さらにホームサウナを使うときの電気代が1時間100円とし、毎日1時間使用する場合は電気代は100円×30回で3,000円/月となります。
電気代をホームサウナ、電気ストーブの減価償却分と合計すると、毎日ホームサウナを使用したとしてもかかる費用は月10,500円です。
費用目安 | 月にかかる費用 | |
サウナ室本体代 | 100万円 | 減価償却 4,167円 |
ストーブ本体代 | 40万円×2回 | 減価償却 3,333円 |
電気代 | 1時間100円 | 3,000円 |
合計 | ‐ | 10,500円 |
ホームサウナの耐久年数を20年として計算。
毎月10,500円以上の金額をサウナにかけている人は、ホームサウナを購入したほうがお得になるということですね。
さらに施設のドリンクやビールのコスト、移動にかかる交通費を考慮すると、ホームサウナは長期的に見ればお得になる場合も多いでしょう。
特に家族で複数人がサウナ好きなら、そのメリットは倍になりますね。
関連記事:事業用・家庭用サウナの減価償却における耐用年数は?税務署に確認しました!
薪ストーブとの費用比較
サウナ用薪ストーブ本体の定価は煙突代込みで、電気ストーブと同じ40万円となっています。
ただし、薪ストーブの場合電気工事や配線工事が不要なので、初期費用が抑えられます。
燃料費は薪代と着火剤代で1時間530円が相場です。
1回使用 | 1ヶ月間毎日使用 | |
電気ストーブ(電気代) | 100円/1h | 3,000円 |
薪ストーブ(薪代+着火剤) | 530円/1h | 15,900円 |
電気代はストーブの出力により変わってきますが、基本的には薪ストーブのほうが燃料費がかかります。
薪ストーブの出力は各製品ごとに異なりますので、使用するサウナ室のサイズに適用するかはメーカーに直接お問い合わせください。
ストーブの費用比較の結論としては、薪ストーブのほうが初期費用が安く、電気ストーブのほうが燃料費が安い、ということになります。
サウナストーブ導入や維持にかかる費用について詳しくは、サウナストーブの初期費用や維持費、メンテナンス費用の相場をご覧ください。
サウナストーブの電気代を節約する方法
ストーブを選ぶ際やストーブを使う際、サウナ室本体を選ぶ際に、以下のポイントを押さえることで、日々の電気代を節約することができます。
【サウナストーブを選ぶ際のポイント】
- ロウリュ可能なストーブを選ぶ
- エネルギー効率の良いストーブを選ぶ
特におすすめなのは、ロウリュ可能なストーブを選ぶということ。
ロウリュにより湿度を上げることで、ストーブによって高温にしなくてもサウナの十分な効果を感じることができます。
関連記事:ロウリュ可能な電気サウナストーブ6選
【サウナストーブ使用時のポイント】
- 予熱のし過ぎや利用後の無駄な使用を防ぐ
- ストーブを定期的にメンテナンスし性能を維持する
ストーブを使用する際は、電気の無駄遣いを防ぐことや定期的にメンテナンスをすることを意識しましょう。
【サウナ室本体を選ぶ際のポイント】
- 保温性・断熱性の高い製品を選ぶ
- 窓やドアが小さめのサウナを選ぶ
- 小さめサイズのサウナを選ぶ
サウナ室本体の性能も、電気代に関わってきます。
熱を閉じ込める機能が優れており、窓やドアから熱が逃げづらい製品を選ぶようにしてください。
小さめサイズのサウナを選ぶことで出力が小さいストーブで暖めることができますが、狭すぎるサウナだと窮屈で十分にリラックスできないことがあるので、サイズに関しては使い勝手も考慮して選ぶことをおすすめします。
まとめ
ホームサウナでかかる電気代は、サウナストーブの出力によりますが、だいたい1時間に78円~233円程度かかります。
毎日ホームサウナを使用したとしてかかる費用は、月10,500円程度です。
あなたのサウナに通う頻度やホームサウナのメリットを考慮して、ホームサウナ導入を具体的にイメージしてみてください!
サウナの専門商社なら、サウナストーブ導入の費用や電気工事について相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。