100V電気サウナストーブのメリットデメリット!ロウリュはできる?200Vとの違いやおすすめ商品
日本の一般的な家庭で使われている電圧は100Vですが、一般的に電気サウナストーブ(サウナヒーター)は200Vに対応しており、導入するためには電気変換工事が必要です。
しかし、電気変換工事は1万円〜3万円の費用がかかるため「できれば100Vで稼働するサウナストーブを使いたい…」とお考えの方も多いと思います。
この記事ではそのような方向けに、
- 100Vのサウナストーブ(サウナヒーター)の費用相場
- 100Vのサウナストーブ(サウナヒーター)の特徴やメリット・デメリット
- 200Vのサウナストーブ(サウナヒーター)との違い
をまとめました。
100Vで使えるサウナストーブもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
【結論】100Vの家庭用電気サウナストーブ(ヒーター)は少ない
結論として、日本で販売されている家庭用サウナストーブは基本的に200Vに対応しており、100Vで使えるものは少ないです。
100Vで使える製品だと簡易的にサウナを楽しめるというコンセプトの製品が多いため、本格的なホームサウナを作りたい場合は200Vのサウナストーブを選ぶことをおすすめします。
100Vの電気サウナストーブでロウリュはできる?
前述したようにそもそも流通している100Vのサウナストーブは少なく、中でもロウリュ対応となるとかなり数が限られてきます。
Amazonなどでは100Vでロウリュに対応している電気サウナストーブが販売されていますが、これらの製品は安全性を保障する「PSEマーク」がついていないことが多いため注意が必要です。
PSEマークがない電気サウナストーブは要注意!
PSEマークは、製品が日本の電気用品安全法の安全基準に適合していることを示します。
特にサウナストーブは電気用品安全法の「特定電気用品」に分類され、国内で販売する際は菱形PSEマークの取得が必須です。
菱形PSEマークがない製品は販売が違法とされている製品であり、日本のご家庭に供給されている電圧に対応していないことも多く、接続しても使用できない可能性もあります。
また、安全性が保証されていないため故障しやすかったり、事故の原因となる危険もあります。
Amazonや輸入サイトで購入される際は、必ず菱形PSEマークがついているかを確認しましょう。
また、ロウリュに対応していない電気サウナストーブに水をかけると故障や漏電の危険があります。
ロウリュをしたいなら、菱形PSEマークを取得している200V電気サウナストーブを選ぶのがもっともおすすめです。
サウナの専門商社では、菱形PSEマークを取得した安全な電気サウナストーブのみを販売しています。
関連記事:PSEマーク未取得のサウナストーブは危険!購入・輸入・販売で気を付けるポイント
関連記事:Amazonで買える安いサウナストーブは危険?PSEマークの有無を確認しよう
100V電気サウナストーブの費用相場
100Vのサウナストーブの購入費用の相場は、5万円前後となっています。
ただし、小型のテントサウナやサウナボックスとセット販売になっている製品が多く、ストーブ単品での販売が少ない点はご注意ください。
テントサウナセットの場合は1人用で2万円〜10万円が相場になります。
関連記事:サウナストーブの初期費用や維持費、メンテナンス費用の相場
100V電気サウナストーブのメリット
- 電気変換工事が不要
- サウナストーブ本体の価格が安い
- 設置が簡単
100Vのサウナストーブを選ぶ最大のメリットは、電気変換工事が不要という点でしょう。
200Vのサウナストーブは40万円が相場と高額ですが、100V対応のものだと5万円前後で購入できるのでかなり初期費用が抑えられます。
また、コンセントを挿すだけで使用できる製品が多いという点もメリットです。
100V電気サウナストーブのデメリット
- サウナ室の温度が上がるまで時間がかかる場合がある
- 大きなサウナ室には向かない
- 最高温度が低めの製品が多い
- ロウリュできる製品が少ない
- 販売されている製品が少ない
- 消費アンペアが多くブレーカーが落ちることがある
100Vの電源は出力が低いため、200Vに比べてサウナ室を十分に高温にするのに時間がかかる場合があります。
特に大きなサウナ室の場合は十分に温度が上がらず、サウナ体験の満足度が低くなってしまう場合も…。
また、100Vに対応している製品は種類が少なく、ロウリュに対応している製品も少なくなっていますので、本格的なサウナを楽しみたいという方には向かないでしょう。
最後に、同じ出力(kW)でも200Vストーブより100Vストーブのほうが、消費アンペア(電流)が大きくなります。
以下で、2.5kWのサウナストーブの場合で比較しました。
一度に消費するアンペアがご自宅の契約アンペア数を上回るとブレーカーが落ちてしまいますので、購入する際はその点も合わせてご確認ください。
関連記事:家庭用サウナを使うには何A(アンペア)必要?ブレーカーが落ちないようにする対策や契約アンペアの変更方法を紹介
200V電気サウナストーブとの違い
100Vに対応したサウナストーブと200Vのサウナストーブの違いをまとめると、以下のようになります。
100Vサウナストーブ | 200Vサウナストーブ | |
メリット | ・工事不要 ・初期コストが安い ・設置が簡単 | ・高い温度設定が可能 ・迅速に高温になる ・大きなサウナルームにも対応 ・多くの製品でロウリュが可能 ・豊富な種類の製品が販売されている |
デメリット | ・温度が上がるまで時間がかかる ・大きなサウナ室には向かない ・最高温度が低め ・ロウリュできる製品が少ない ・販売されている製品が少ない ・消費アンペアが多い | ・電気変換 ・配線工事が必要 ・初期コストが高い |
価格相場 | 5万円前後 (テントサウナとセットの商品が多く、 セットの場合は10万円前後) | 40万円程度 |
設置方法 | 既存の100Vコンセントに接続すれば使える。 | 200Vへの変換工事や配線工事が必要。 |
温度 | 比較的低温(40°C~80°C程度) | 高温も可能(80°C~100°C) |
ロウリュ | 遠赤外線ヒーターやスチーム発生器など ロウリュ非対応の製品が多い。 | ロウリュ可能な製品が多い。 |
関連記事:【サウナストーブ】単相・三相ストーブの違い!200Vと100Vの選び方も解説
関連記事:家庭用サウナでもロウリュできる!ストーブの種類や選び方、正しいロウリュの方法を紹介
200V電気サウナストーブの設置方法・費用
単相200Vのサウナストーブを使う場合は、ストーブ専用の単独ブレーカーを設置し分電盤からサウナストーブへ直接配線を行う必要があります。
この単独ブレーカーは、安全ブレーカー(定格値以上のアンペア数以上が流れた時に自動で電流を遮断する)と漏電ブレーカー(漏電を検知した時に電流を遮断する)を兼ねたものとなっています。
配線工事の費用は、1万2千円~です。
電気変換工事が行えるのは「電気工事士」資格の保有者のみですので、専門業者に依頼してください。
資格を持たない人が工事を自力でやると法律違反になり、3か月以下の懲役または3万円以下の罰金が科されます。
また、素人が工事を行うと感電や漏電、火災などの危険が高まるため絶対にやめましょう。
サウナの専門商社ならサウナストーブ導入の費用や電気工事について相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。
関連記事:【電気工事解説】家庭用サウナ導入時に必要な電気工事の内容を解説
関連記事:サウナストーブの選び方!自宅や事業用で使えるサウナストーブ購入時のポイント
100V電気サウナストーブおすすめ商品4選
ここから100Vの電源で使える家庭用サウナストーブを4つご紹介します。
- おうちDEサウナ(屋内外用テントサウナ)
- サウナの専門商社(屋内用遠赤外線サウナ)
- WILLOWYBE(ウィロービー)
- FORTUNA HEATMAT(遠赤外線ヒートマット)
おうちDEサウナ
おうちDEサウナは、電気工事不要の100Vの電気ストーブがセットになった1人用のテントサウナです。
0℃から95℃の間で温度設定ができロウリュも可能なので、あなたにぴったりの温度や湿度、香りに調整することができますよ。
使いやすく安全な電気ストーブを用いて本格的なサウナを楽しめるサウナなので、初心者にもおすすめの商品です。
※電気ストーブの単品販売は行われていませんのでご注意ください。
価格 |
|
サイズ(重量) | 72×52×35cm(15kg) |
色展開 | ブラック |
設営にかかる時間 | 約1分 |
ストーブの種類 | 電気ストーブ。ロウリュ可。 |
電圧・ワット数 | 100V |
商品内容 | テント本体、電気ストーブ、サウナストーン、温度湿度計 |
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おうちDEサウナ 公式販売サイトはこちら。
サウナの専門商社
ご家庭のコンセントに挿すだけで使用できる遠赤外線ヒーターが内蔵された、家庭用コンパクトサウナです。
その特徴は、遠赤外線ヒーター、組み立て費、送料込みで約40万円というお値段。
本格的なホームサウナはストーブだけでも相場が40万円~で、組み立て費で20万円、送料で20万円以上がかかってくるところですが、すべて込々で40万円はまさに破格です!
低温サウナに分類される遠赤外線タイプですが、最高温度は75℃と遠赤外線サウナの中では温度が高いためしっかり汗をかくことができます。
価格 | 398,000円 |
サイズ(重量) | W91×D71×H170(90kg) |
色展開 | 木材本来の色 |
ストーブの種類 | 遠赤外線ヒーター。ロウリュ不可。 |
電圧・ワット数 | 100V |
商品内容 | サウナボックス本体、遠赤外線ヒーター |
WILLOWYBE(ウィロービー)
100V対応の蒸気発生器を利用して、自宅で気軽にスチームサウナが楽しめるテントサウナです。
温度は15段階あり、リモコンやスマホアプリで簡単に操作できます。
最大出力でも温度は38℃程度ですが、スチームがたっぷり出るのでしっかり汗をかくことができますよ。
ロウリュはできませんが、蒸気発生器にはエッセンシャルオイルを入れることもでき、お好きな香りのスチームに包まれることが可能です!
テントの組み立ては1分で完了し、スイッチを入れて10分でテント内がスチームで満たされるので使いたいときにすぐに使用開始できるのもうれしいポイントです。
収納サイズも非常にコンパクトで、スペースをとらないという点でもおすすめできます。
※スチーム発生器の単品販売は行われていませんので、ご注意ください。
価格 | 18,800円 |
サイズ(重量) | 85×85×145cm(5kg) |
色展開 | 2色 |
設営にかかる時間 | 約1分 |
ストーブの種類 | 電気ストーブ、ロウリュ不可。 エッセンシャルオイルの使用可能。 |
電圧 | 100V |
商品内容 | テント本体、蒸気発生器、椅子、リモコン |
FORTUNA HEATMAT(遠赤外線ヒートマット)
「FORTUNA HEATMAT」は家庭用コンセント100Vで使える、遠赤外線マットです。
遠赤外線マットは通常のヒートマットに比べ、低温火傷になったり肌を乾燥させる心配が少なく、身体を内部から温めることができます。
断熱線が壊れにくい構造になっているため、商品寿命は15~30年とかなりコスパのよい商品ですよ。
価格 | 47,800円 |
サイズ(重量) | 180×180cm |
色展開 | 2色 |
設営にかかる時間 | 約1分 |
ストーブの種類 | 遠赤外線ヒートマット、ロウリュ不可。25℃~80℃1、5℃刻み3部位ごとに個別設定可能。 |
電圧 | 100V |
商品内容 | 遠赤外線ヒートマット、コントロールパネル |
バイオストーブを使う「IESAUNA」もおすすめ!
「電気変換工事はしたくないけど、本格的なサウナを楽しみたい!」という方には、バイオストーブという独自のストーブを使用するテントサウナ「IESAUNA」もおすすめです!
IESAUNAは、都会のベランダや住宅街でも使えるテントサウナで、無煙のバイオ燃料を使用したストーブを採用。
一酸化炭素も発生しないため、通常の薪ストーブよりも安全に利用できます。
バイオストーブという特殊なストーブを使用していますが、ロウリュも可能ですので本格的なサウナ体験ができますよ。
※バイオストーブ単品での販売は行われていません。
※バイオストーブは火気使用可の住宅でご使用ください。
価格 | 198,000円 |
サイズ展開(重量) | W140×D70×H202cm |
色展開 | 1色 |
設営にかかる時間 | 約10分 |
ストーブの種類 | バイオストーブ。ロウリュ可。 |
付属備品 | IESAUNAセット:テント本体、テント用袋バイオストーブ、煙突(予備3本付)、サウナストーン8kg、ファイヤーグローブ、消火蓋、専用バット・トング |
関連記事:【ベランダでテントサウナ】法律面やマンションや賃貸の注意点・ベランダ利用おすすめ商品7選を紹介
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まとめ
100Vのサウナストーブは「とにかく初期費用を抑えたい!」という方にはおすすめですが、温度が上がりづらいといったデメリットもあるため、本格的なサウナ体験を求める方には向きません。
サウナストーブは正しく使用すれば10年使い続けられると言われていますので、せっかくホームサウナを導入するなら200Vのストーブを選んでいただきたいところです。
ただ、予算の面がネックになるという場合はこの記事でご紹介した100V対応の製品を参考にあなたに合った製品を選んでいただければと思います!