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ドライサウナとミストサウナの違い|デメリットや特徴、効果、設置費用を比較

  • 2024年10月16日

健康的で活動的な生活を送りたいなら、家庭用サウナの導入は最適な選択肢のひとつです!

とはいえ、いざ家庭用サウナの購入を考えた時サウナの種類がいくつかあることに気づき、どれが自分に合っているか迷うことも多いでしょう。

今回の記事では「ドライサウナ」と「ミストサウナ」について特徴やメリットデメリット、効果の違い、設置費用の違いなどを解説します。

この記事を読めば、あなたのニーズに合ったサウナを選ぶことができるようになるでしょう!

ドライサウナとミストサウナの違い

ドライサウナとミストサウナのおもな違いは、温度と湿度にあります。

ドライサウナは高温(約80℃〜100℃)・低湿度(約10%〜20%)で、爽快感が強いのが特徴です。

一方のミストサウナは低温(約40℃〜60℃)・高湿度(約100%)になっており、身体を深層から温め、肌と髪に潤いをもたらします。

ドライサウナとミストサウナの違いを表にまとめると、以下のようになります。

特徴ドライサウナミストサウナ
温度約80℃~100℃約40℃~60℃
湿度約10%~20%約100%
効果・ストレス発散
・筋肉のリラックス
・むくみ、痛みの解消・代謝向上
・髪や肌の保湿
・気道の開放
・疲労回復
・代謝向上
メリット・爽快感が強い
・「整い」に達しやすい
・カビや菌が発生しにくい
・息苦しさを感じづらい
・長時間入りやすい
・初心者や子どもでも入りやすい
・肌や髪が乾燥しない
デメリット・呼吸が苦しく感じる場合がある
・肌や髪が乾燥する
・爽快感は弱く「整い」には達しにくい
・むくみ、痛み解消効果は弱い
・カビや菌が発生しやすい

ドライサウナの特徴・効果

ドライサウナ

ドライサウナは、銭湯でよく見られるタイプのサウナです。

高温(90℃〜120℃)と低湿度(約10%〜20%)を特徴とする「乾式サウナ」に分類されています。

このジリジリとした熱さが爽快感をもたらす一方で、体内の老廃物を汗と共に排出し、筋肉の緊張を和らげるなどの健康効果があると言われています。

血液循環の促進も期待でき、ストレスの緩和やリラックス効果が得られるため、多くのサウナーから好まれているサウナです。

家庭用に設置する際は、屋内外に設置するホームサウナやバレルサウナ、テントサウナなど幅広い選択肢があります。

【ドライサウナ】メリット

  • 爽快感が強い
  • 「整い」に達しやすい
  • 血行促進効果があり疲労回復や肩こり、腰痛の緩和に役立つ
  • カビや菌が発生しにくい
  • ロウリュができる場合がある

ドライサウナが選ばれる大きな理由としては、「爽快感が強くリフレッシュ効果が高い」ということでしょう。

高温のドライサウナで暖まった後水風呂に入り外気に当たることを繰り返すなかで、身体が「整い」の状態になりやすいと言われています。

家庭用サウナを導入する場合は、高湿度のミストサウナに比べてカビや菌が発生しにくいというのもメリットの一つとなります。

ストーブの種類によっては、暖めたサウナストーンに水をそそぐ「ロウリュ」ができる場合もあります。

特に家庭用サウナやプライベートサウナでは、サウナ室を自分の好きな湿度やアロマオイルの香りにできるセルフロウリュは、サウナの醍醐味のひとつと感じる方も多いです。

ロウリュできるサウナについては、家庭用サウナでもロウリュできる電気・薪ストーブの選び方で詳しく解説していますので、参考にしてください。

【ドライサウナ】デメリット

  • 肌、髪への乾燥ダメージが比較的高い
  • 高温かつ乾いた空気により長時間いると肌がヒリヒリする
  • 乾燥により呼吸がしにくくなることがある​

ドライサウナ内の高温で乾燥した空気は肌から水分を奪い、その結果、乾燥ダメージが生じる可能性があります。

また、乾燥した空気は呼吸器系にも影響を及ぼすことがあります。

特に呼吸器系に問題を持つ方は注意が必要です。

ミストサウナの特徴・効果

ミストサウナ

ミストサウナは、低めの温度(約40°C)と高めの湿度(100%)が特徴で「湿式サウナ」に分類されています。

身体に優しく、美容面でのメリットが多いとされており、熱による過剰な負荷をかけずに利用できるのがメリットです。

1999年に東京ガス株式会社の基礎技術研究所で行われた研究では、ミストサウナ(約40℃の低温サウナ)と通常の温水浴が生体に与える影響を比較し、以下の結果が得られました。

【ミストサウナ浴による身体への影響】

血圧:ミストサウナは血圧の低下が少なく、身体への負担が軽い。

皮膚温度:ミストサウナ後は保温効果が高く、末端部の皮膚温低下が少ない。

発汗量:ミストサウナでは温水浴の約5倍の発汗量があり、発汗効果が高い。

頬の水分量:ミストサウナ後の頬の水分量は温水浴より多く、保湿効果が持続

参考:西川 向一, 村上 恵子. ミストを用いた低温サウナが生体に与える影響, 2000年

結論として、ミストサウナは温熱効果や発汗効果、肌の保湿効果も高く、身体に優しい入浴法であるといえます。

また、低温とはいえドライサウナとミストサウナの深部体温上昇効果は同じですので、ミストサウナでも十分に身体を温めることは可能です。

浴室の改修を行うことで自宅にも設置可能なので、サウナを置くスペースがないという場合でも自宅用サウナを楽しむことができます。

設置の際は電気工事に加えて給排水工事が必要になりますが、本体価格や設置費用は比較的安価です。

ミストサウナとスチームサウナの違い

スチームサウナ

ミストサウナと同じ低温・多湿のサウナ(湿式サウナ)の一種に「スチームサウナ」があります。

この2つの違いは、ミストサウナは上から温かい霧が降ってくるのに対し、スチームサウナは温かい蒸気が下から上へと上がっていくという点です。

ミストサウナスチームサウナ
暖める方法霧(液体)蒸気(気体)
熱の流れ上から下へ下から上へ
家庭用機器の価格30万円~10万円~

どちらも保湿効果や美容効果が高いサウナです。

低温であるため、長時間入りやすく子どもや高齢の方にもおすすめできます。

初期費用の違いとして、ミストサウナサウナは温かいお湯を霧状にする必要がありますが、スチームサウナはお湯を沸かすだけでよいので、スチームサウナのほうが機器の価格が比較的安くなっています。

また、霧と蒸気では蒸気のほうが水の使用量が少なくなるため、ランニングコストとしてかかる水道代はスチームサウナのほうが安くなります。

関連記事:ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較

【ミストサウナ】メリット

  • 息苦しさを感じづらい
  • 長時間入りやすい
  • 初心者や子どもでも入りやすい
  • 肌や髪が乾燥しない

ミストサウナはその湿度によって発汗を促し、高いデトックス作用をもたらします。

湿気が多い環境は肌への保湿にも効果的で、サウナ利用後には肌がしっとりとしてつややかになることが期待できます。

さらに温度が比較的低いため呼吸がしやすく、サウナ初心者や温度の高い環境に慣れていない人でもゆっくりと体を暖めることができるでしょう。

【ミストサウナ】デメリット

  • 爽快感は弱く「整い」には達しにくい
  • むくみ・痛み解消効果は弱い
  • カビや菌が発生しやすい

ミストサウナはドライサウナと比べると、スッキリ感や浮腫み、痛みの緩和に関しては効果が控えめです。

サウナでの温冷浴を経て得られる爽快な状態(日本では「整う」と表現される状態)に至るには、ミストサウナの温度だと難しいことがあります。

また、家庭でミストサウナを使う場合は湿度が高い分、除湿や乾燥といったカビ対策が重要です。

ミストサウナで整うことはできない?

スチームサウナ

ミストサウナやスチームサウナは、温度が低いためドライサウナほどの爽快感は得にくいものの、正しく入れば「整う」ことも可能です。

\ミストサウナで整う方法/

①サウナで10分以上しっかり体を温める
②冷たい水風呂に入る
③外気浴を行う

重要なのは、ドライサウナよりも長い時間、サウナ内で十分に体を温めることです。

水風呂の温度は16~17℃が理想で、1~2分のクールダウンを意識しましょう。

ミストサウナで整う方法については、ミストサウナ・スチームサウナは整わない!?効果や整うための入り方の記事でより詳しく解説していますので、参考にしてください。

自宅に設置する費用の比較

ここからは、ドライサウナとミストサウナを自宅に設置する場合のそれぞれの費用の目安をご紹介します。

ドライサウナの設置費用

家庭で使えるドライサウナには、屋内外用ホームサウナやバレルサウナ、テントサウナ、サウナカーなど様々な種類の製品があります。

サウナの種類によって初期費用は大きく異なりますが、相場としては150万円〜というところです。

それぞれの初期費用とその内訳を以下でまとめました。

サウナの種類屋内用ホームサウナ
屋外用ホームサウナ
バレルサウナ
totonou 北欧産バレルサウナ
テントサウナ
ボックス型ポップアップテントサウナ totonoi2
サウナカー
本体代100~200万円100~250万円100~300万10~50万円300~400万円
配送・工事代40万円~40万円~60万円~0円0円
ストーブ代(電気)40万円~40万円~40万円~30万円~
ストーブ代(薪)5万円~本体価格に含む
初期費用合計150~300万円150~350万円200~500万円10~70万円300~400万円
※車両込み

もっとも安いのはテントサウナですが、他のサウナに比べると耐久性や保温性は劣ります。

家庭用サウナはそれぞれメリット・デメリットを持っていますので、ご自身のニーズと照らし合わせながら最適なものを選びましょう!

ミストサウナの設置費用

家庭用ミストサウナは、基本的に浴室にミストを発生させる装置を設置する形で利用します。

製品には簡単に後付けできる「壁掛けタイプ」と、新築時やリフォーム時に取り付ける「天井埋め込みタイプ」の2種類があります。

パナソニック i・ミスト
パナソニック 天井埋め込みミストサウナ「i・ミスト」

ノーリツ 壁掛けミストユニット
ノーリツ 壁掛けミストユニット

壁掛けタイプの設置費用は7万円〜、天井埋め込みタイプの設置費用は50万円〜80万円となります。

以下では、ミストサウナと同じ湿式サウナに分類されるスチームサウナと比較する形で設置費用をまとめました。

サウナの種類ミストサウナ
スチームサウナ
温度40℃40℃~50℃
本体代30万円~10万円~
配送・工事代簡易取り付け:5万円~天井埋め込み:20万円~10万円~
設置工事代3万円~3万円~
初期費用合計35~80万円20万円~

関連記事:【後付け可】自宅用ミストサウナ人気メーカー7選

ドライサウナとミストサウナはどちらを選ぶべき?

ここでは、ドライサウナとミストサウナのそれぞれが向くのはどのような人かまとめました。

【ドライサウナがおすすめの人】

  • サウナによるストレス発散効果を求めている
  • サウナにより肩こりや腰痛などの痛みを解消したい
  • サウナでロウリュがしたい

【ミストサウナがおすすめの人】

  • 美容効果が高いサウナを選びたい
  • 身体や呼吸器への負担が少ないサウナを選びたい
  • 髪や肌にうるおいを与えたい
  • 家族に子どもや高齢者がいて、一緒にサウナを使いたい

ドライサウナ・ミストサウナの入り方

サウナ

ドライサウナでもミストサウナでも、基本的な入り方は変わりません。

【サウナの基本的な入り方】

  1. 入る前に300~500mlの水分補給をする
  2. 髪や身体を洗う
  3. 身体を拭く
  4. 10分前後サウナに入る
  5. サウナから出て汗を洗い流す
  6. 水風呂や冷水シャワーでクールダウンする
  7. 身体を拭く
  8. 10分ほど椅子で休憩する
  9. 3~7を2、3セット繰り返す

ポイントは、サウナに入る前と休憩前に一度身体を拭くこと。

サウナ室に入る直前に肌表面の水分を拭いておくことで、汗をかきやすくなります。

また、休憩する前に身体を拭くことで、気化熱で体温が奪われることを防ぐことができます。

休憩の時間は10分が目安ですが、これより短くても長くてもOK。

よく「休憩は外気浴が気持ちいい」と言われますが、室内でゆったり休むのでも問題ありません。

ドライサウナは高温で息苦しさもありますので、初心者のうちは無理せず5分程度の短時間から慣れていきましょう。

低温のミストサウナは10〜20分程度を目安に入ると、より効果的です。

まとめ

今回は家庭用サウナの購入を検討されている方向けに、ドライサウナとミストサウナの違いを詳しく解説しました。

それぞれの特徴の違いを知ることで、あなたにぴったりのサウナを選ぶことができるでしょう。

この記事を、サウナ選びに活用していただければ幸いです!

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