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サウナと水風呂の危険性|死亡事故や緊急搬送事例、サウナ利用を避けるべき人も解説

  • 2024年8月13日

サウナと水風呂の利用はリラックスや多くの健康増進の効果をもたらす一方で、リスクも伴います。

この記事では、

  • サウナと水風呂の利用に潜むリスク
  • 具体的な死亡事故や緊急搬送事例
  • サウナ利用を避けるべき人

について詳しく解説します。

サウナーの方だけでなく、これからサウナを試してみようと考えている方にも、安全にサウナを楽しむための重要な情報となりますのでぜひ最後までご覧ください!

YouTubeでもサウナや水風呂の危険性や事故数について解説しています

サウナ・水風呂を利用する危険性とリスク

サウナ・水風呂の利用で起こりえる症状やリスクについて解説します。

  • ヒートショック
  • 脱水症状
  • 血圧の変化や不整脈
  • 低体温症
  • めまいや失神
  • 転倒事故

ヒートショック

ヒートショックは、高温のサウナから水風呂の冷水に入ることで体温が急激に変動し、心臓に過度の負担がかかる現象です。

この急激な温度変化により、血圧が急上昇し、心臓への負担が増大するため、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクが高まります。

脱水症状

サウナでは大量の汗をかくため体内の水分が失われやすく、脱水症状を引き起こすリスクがあります。

脱水症状が進行すると血液が濃縮され、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが増加します。

適切な水分補給を怠ると、命に関わる深刻な健康問題につながる可能性があります。

血圧の変化や不整脈

サウナ利用は、心血管系に大きな影響を与えます。

特に高血圧や心臓疾患を持つ人がサウナを利用すると、血圧の急激な変化や心臓の負担が増し、心臓発作や不整脈を引き起こすリスクが高まります。

高温のサウナと冷水の水風呂を繰り返し利用することで、心臓への負担が増大します。

低体温症

水風呂に長時間入ると、体温が急激に低下し低体温症を引き起こす可能性があります。

低体温症は身体の中心部の温度が危険なほど低下することで、身体の正常な機能が損なわれる状態で、重度になると心拍数や呼吸の減少、血圧低下等が起こります。

めまいや失神

サウナや水風呂の利用によって血圧が急激に変動し、めまいや失神を引き起こすことがあります。

特に脱水症状が進行すると血流が不安定になり、脳への血液供給が不足することで、意識を失うリスクが高まります。

転倒事故

めまいや失神などにより、サウナや水風呂の利用中に転倒する事故が発生することがあります。

特に高齢者や持病を持つ人はバランスを崩しやすく、転倒による骨折や頭部の怪我などの可能性が高まります。

サウナ施設では、安全に利用できるように十分な注意が必要です。

関連記事:サウナで血管がボロボロになるって本当?心臓がバクバクする原因は?

サウナの事故数は水難事故の1/45

消費者庁の事故情報データバンクに登録された、過去10年間(2014~2023年度)におけるサウナ浴での事故件数は78件、受傷者は82人となっています。

2023年度の年間事故件数は、10件となっています。

一方、警察による2023年夏期(7~8月の2か月間)における水難事故の発生件数は453件、水難者は568人です。

このデータをもとにすると、サウナの事故数は水難事故数の約1/45となります。

もちろん発表機関やデータを収集した期間が異なるため単純に比較することはできませんが、サウナでの事故件数は想像しているよりも多くはないかもしれません。

ちなみに消費者庁によるとサウナ浴での受傷内容は

  • 1位:火傷
  • 2位:切り傷
  • 3位:骨折・打撲

となっています。

また、サウナ浴での事故は深い水風呂(湖や池、川を含む)があるアウトドアサウナでの事故が多いです。

特に足がつかない深さの水風呂を利用する際は、安全に注意しましょう。

参考:
サウナ浴での事故に注意 消費者庁
令和5年夏期における水難の概況 警察庁生活安全局生活安全企画課

2023年6月に起きたサウナ施設での死亡事故について

2023年6月、栃木県日光市のサウナ施設で、利用客の25歳男性が施設内にある池で死亡する事故が発生しました。

男性はサウナから出た直後に池に飛び込んだとされていますが、すぐに姿が見えなくなったそうです。

施設の従業員による119番通報により駆け付けた消防隊によって、男性は池の中から発見され病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

目撃情報や知り合いの話によると、男性は泳ぎが得意でなく深い池で溺れた可能性もあるため、事件とサウナや水風呂との因果関係は明らかになっていません。

ただし、20代以下の若者で持病がない人でもサウナと冷水の温冷交互浴により不整脈が起き、意識を失う可能性はあります。

どんな人でもサウナや水風呂利用時の不注意によって、最悪の事態に陥るリスクはあるということを知っておくことは大切です。

サウナ利用中に緊急搬送されるケースも多数

サウナ利用中に体調不良を訴えたり意識を失って緊急搬送されるケースも、多数報告されています。

福島県の郡山地方広域消防組合が管轄する郡山、田村、三春、小野の4市町では、2022年までの10年間で101人がサウナ利用中に体調不良を訴え、救急搬送されています。

このうち入院が必要となったケースもあり、同組合は「持病がある方は医師に相談し、自身の体調を見極めてサウナを利用してほしい」と呼びかけています。

芸能人でもサウナ利用中に倒れた例があり、TOKIOの松岡昌宏さん(当時35歳)や女優の松本まりかさん(当時36歳)も過去にサウナで倒れて搬送されています。

若い人でもこのようなリスクがあるため、サウナ利用時には注意が必要です。

参考:読売新聞

熱々のサウナとキンキンの水風呂を往復するのは日本人だけ?

日本では、100℃近いサウナとキンキンの水風呂を往復する入り方が人気です。

しかし、実はサウナの本場フィンランドのサウナは、温度が比較的低めで利用者はゆったりと楽しむのが一般的です。

フィンランドでは多くの人が水風呂に入らず、外気浴でクールダウンします。

また、ロシアでは100℃以上の高温サウナと冷たい水風呂を楽しむ人もいますが、女性は水風呂に入らないことが多いそうです。

日本でも周りに合わせてサウナや水風呂を利用する必要はなく、自分の好みやその日の体調に合った入り方をすることが大切です。

関連記事:【現地在住者が教える】日本とはこんなに違う!フィンランドのサウナの入り方をご紹介

サウナ・水風呂の利用を避けるべき人

【サウナ・水風呂の利用を避けるべき人】

  • 心臓疾患のある人(心不全、狭心症、心筋梗塞など)
  • 高血圧の人
  • 脳血管疾患のある人(脳梗塞、脳出血など)
  • 妊娠中の女性
  • 飲酒後の人
  • ケガをしている人
  • 体調が悪い人(過度な疲労時・寝不足時含む)
  • 感染症に罹っている人

【サウナ・水風呂の利用前に医師への相談が必要な人】

  • 皮膚疾患のある人(アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹など)
  • 呼吸器疾患がある人(喘息など)
  • 関節リウマチの人
  • その他持病がある人

皮膚疾患・呼吸器疾患・関節リウマチなど炎症を伴う疾患は、サウナの熱により炎症が悪化する可能性があるため事前に医師に相談してください。

また、高齢者や小さな子どもについてもサウナや水風呂による温度変化が身体に負担をかける可能性がありますので注意が必要です。

サウナの安全な入り方

  1. サウナに入る前に体調をチェック・十分な水分補給
  2. サウナ前に身体と頭を洗う
  3. サウナに8~12分を目安に入る
  4. 汗を流して水風呂に入る
  5. 椅子に座って外気浴(休憩)をする

①サウナに入る前に体調をチェック・十分な水分補給

まず、自分の体調を確認しましょう。

寝不足や過度な疲労、飲酒時もサウナ利用を避けるべきです。

サウナは大量に汗をかくため、脱水症状を防ぐために事前に十分な水分を摂取することが重要です。

②サウナ前に身体と頭を洗う

サウナに入る前に、身体と頭をしっかり洗いましょう。

これにより効果的に発汗できるようになり、サウナのマナーとしても大切です。

清潔な状態で入ることで、他の利用者への配慮にもなります。

③サウナに8~12分を目安に入る

サウナに入る時間は、8〜12分を目安にします。

※スチームサウナ・ミストサウナなどの低温サウナの場合は、20分程入ると効果的と言われています。

熱い空気は上に昇るという性質上、サウナは上段のほうが熱いので、無理をせず下段に移動することも考慮しましょう。

8分以内の短い時間でも代謝向上などの効果があるため、自分が心地よいと感じる時間を優先してください。

④汗を流して水風呂に入る

サウナから出たら、まずシャワーで汗を流しましょう。

その後水風呂に入りますが、いきなり全身を浸けるのではなく、手足から徐々に心臓に向かって水をかけて身体を慣らしましょう。

水風呂の目安時間は30秒〜2分が目安ですが、冷水シャワーだけでも良いですし、短時間や半身浴でもOKです。

⑤椅子に座って外気浴(休憩)をする

サウナと水風呂の後は、5〜15分くらいを目安に椅子に座って外気浴をします。

この時、水分補給も忘れずに行いましょう。

自分のペースでリラックスできる時間を楽しんでください。

安全にサウナ・水風呂を利用するためのポイント

  • 食事から2時間以上開けて入る
  • サウナ前後に十分な水分補給を行う
  • 低温サウナを選ぶ
  • 短時間のサウナ利用にする
  • サウナを出て少し休憩してから水風呂に入る

満腹状態でサウナに入ると消化不良や気分が悪くなる可能性があるため、食事から少なくとも2時間は開けてから利用しましょう。

また、脱水症状を防ぐために、サウナに入る前後に十分な水分補給を行うことが重要です。

高温サウナは身体に負担が大きいので、初めての人や体力に自信がない人は、低温サウナを選ぶのがおすすめです。

最初から長時間のサウナ利用は避け、8〜12分程度を目安に短時間から始めるのが安全です。

水風呂も身体に負担がかかるため、最初は30秒から1分程度の短時間で済ませるようにしましょう。

水風呂に入る際は、サウナから出ていきなり入るのではなく手足から少しずつ水をかけて身体を慣らしてから入ることで、心臓や血管への負担を減らせます。

サウナ・水風呂の健康へのプラスの効果

サウナと水風呂の組み合わせは、健康にさまざまなプラスの効果をもたらすとされています。

以下にそのおもな効果を解説します。

ストレス緩和

2023年に東京成徳大学の教授らにより発表された研究「サウナ入浴が認知機能及びストレスに及ぼす影響」では、サウナと水風呂に交互に入った人たちはストレスの原因となる体内物質(コルチゾール)の量が減ったという結果が出ています。

サウナの高温と水風呂の冷却効果が交互に身体に働きかけることで、自律神経が整いリラックス効果を得られます。

これにより、日常生活で感じるストレスを軽減できます。

筋肉のリラックス効果

サウナの熱で身体が温まることで血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれます

その後に水風呂で身体を冷やすことで、筋肉の炎症を抑え、疲労回復を助けます。

代謝の向上

サウナで大量に汗をかくことで、代謝が活性化されます。

水風呂で急速に冷却することで身体が体温を上げようとするため、さらにエネルギー消費が促進され、代謝が向上します。

免疫力の強化

サウナと水風呂の温冷交互浴により、血液循環が良くなり、免疫細胞の活動が活発になります。

これにより、免疫力が強化され、風邪や感染症に対する抵抗力が高まります。

睡眠の質の向上

サウナで体温が上昇しその後に水風呂で急速に冷やされることで、深部体温が下がりやすくなります。

身体は深部温度が下がり始めると睡眠のスイッチが入る仕組みになっているため、サウナ・水風呂後は深い眠りが得やすくなると言われています。

デトックス効果

サウナで大量の汗をかくことで、体内の老廃物や毒素が排出されます。

これにより、体内の浄化作用が促進されます。

まとめ

安全に楽しむためには、自身の体調をしっかり確認し、適切な方法で利用することが重要です。

この記事で紹介した事故例や危険性を理解し、無理のない範囲でサウナを楽しんでください。

また、持病がある方や健康状態に不安がある方は、必ず医師に相談してから利用するようにしましょう!

 

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