屋外用ホームサウナのメリットやデメリット、特徴を解説!屋内用サウナや他の家庭用サウナとの違い
「自宅でサウナを楽しみたいけど、屋内にサウナを置けるスペースがない」という方や「屋外で自然を感じながらサウナを楽しみたい」という方には、屋外用ホームサウナがおすすめです。
屋外用ホームサウナはその名の通り、庭などの屋外に設置するサウナを指します。
この記事では、屋外用ホームサウナの概要、メリット・デメリット、屋内用ホームサウナや他の家庭用サウナとの違いについて解説します。
屋内用ホームサウナの初期費用や電気代についても触れていますので、自宅にサウナを導入することを検討されている方はぜひ参考にしてください!
目次
屋外用ホームサウナとは
屋外用ホームサウナは、個人の住宅の庭やベランダ、屋上などの屋外スペースに設置されることを前提としたサウナのことです。
屋内にスペースがない場合でも比較的広々としたサイズのサウナを作ることができ、本格的なサウナ浴を楽しむことができます。
収容人数はコンパクトな1人用~4人用のものが多くなっており、サウナ室を暖めるストーブにはおもに「電気ストーブ」を使用します。
電気ストーブなら煙は発生せず、初心者でも温度調整がしやすいストーブで、ロウリュも可能なものもあります。
屋外用ホームサウナを自宅で使用する場合は必ず
- 管理会社や近隣住民にサウナ設置・使用の許可を取る
- 設置する地面が平らで安定しているか確認する
- 設営やメンテナンスを行えるスペースを確保する
という点に注意し、安全に使用できるようにしましょう。
屋外用ホームサウナのメリット
- 自宅で本格的なサウナを利用できる
- 広々としたサウナに入れる
- 自然を感じながらサウナを楽しめる
- 家族や友人とプライベートサウナを楽しめる
メリットを詳しくご紹介します。
自宅で本格的なサウナを利用できる
まず大きなメリットとして、自宅で本格的なサウナを好きな時に利用できるという点が挙げられます。
サウナ施設に通うより継続しやすいと感じる人が多いため、健康や美容効果も得やすいでしょう。
また、屋内に設置する家庭用サウナの場合は温度や湿度に制約が生まれることがありますが、屋外サウナなら住宅への影響を気にせず思う存分高温・多湿を楽しむことができます。
広々としたサウナに入れる
屋外用ホームサウナはスペースに制限がある屋内用サウナに比べて、広々としたスペースを確保できます。
広いサウナを作ることができれば快適にくつろげるだけでなく、複数人での利用も可能です。
複数の人で同時に使用すれば1人当たりのサウナ利用料も安くなり、サウナ施設に通うよりもコスパがよくなるというのもメリットのひとつです。
自然を感じながらサウナを楽しめる
窓から自然光が差し込み外の景色が望め、自然のなかでサウナを楽しむことができるのも、屋外用ホームサウナの大きな魅力です。
サウナ室を出ればすぐに外気浴ができ、リフレッシュできます。
家族や友人とプライベートサウナを楽しめる
大きいサイズの屋外用ホームサウナは、家族や友人と一緒に楽しむのにも最適です。
実際にサウナを設置した人の中には、自宅にサウナ好きが集まるようになりコミュニケーションの場となっているというケースも多いです。
複数人用のサウナを設置すれば、自宅で気の合う仲間とリラックスできる時間を過ごすことができるでしょう。
屋外用ホームサウナのデメリット
- 初期費用・燃料費がかかる
- 広いスペースが必要
- メンテナンスが必要
- サウナ温度が気候に左右されやすい
詳しくご紹介します。
初期費用・電気代がかかる
屋外用ホームサウナを導入する際には、サウナ本体代、配送費、設置工事代などの初期費用がかかり、この費用がネックとなることがあります。
また、電気ストーブを使用しますので電気工事や配線工事も必要になることが多いです。
ランニングコストとしては、月々の電気代がかかってきます。
かかる費用の目安
屋外用ホームサウナ導入の初期費用の目安は、以下の通りです。
サウナ本体代 | 100~250万円 |
---|---|
電気ストーブ代 | 40万円~ |
配送費 | 20万円~ |
設置工事代 | 20万円~ |
200Vへの電気変換工事 | 3万円~ |
電気配線工事の相場 | 10万円~ |
合計 | 150~350万円 |
日本国内のコンセントは通常100Vですが、電気ストーブは200V必要な製品が多いため電気変換工事が必要になります。
ランニングコストとしてかかる電気代の目安は、月3,000円が相場です。(1日1時間使った場合)
1回使用 | 1ヶ月間毎日使用 | |
電気代 | 100円/1h | 3,000円 |
その他にも維持費として
- 外装・内装が劣化した際の修繕費
- サウナストーンの補充費用
- 備品の修理・交換費用
がかかることがあります。
関連記事:屋外用ホームサウナの初期費用や維持費、電気代まとめ
広いスペースが必要
屋外用ホームサウナを設置する際は、庭などの所有地にある程度のスペースが必要になります。
少なくとも1.5㎡以上のスペースを確保しましょう。
また、スペースを確保するための建設や準備作業が必要な場合もあります。
メンテナンスが必要
屋外用ホームサウナは屋外の環境にさらされるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
具体的には木材の保護、屋根や外壁の補修といった定期的な点検とメンテナンスが必要となります。
屋外サウナの耐久年数の平均は10~20年ですが、メンテナンスを怠ると寿命が短くなる可能性があります。
特に外装・内装ともに木材が露出している部分は腐食を抑えるために手入れを十分に行うことが大切です。
サウナ温度が気候に左右されやすい
屋外用ホームサウナは、屋内に設置するサウナと比べて外部の気温や気象条件に影響を受けやすいです。
特に寒冷地域ではサウナ室内の温度が上がりにくくなることがあります。
サウナの効果をしっかりと得るためには、断熱材を使用した保温性・断熱性が高い製品を選ぶことが重要です。
関連記事:雪国でもサウナカーは楽しめる!寒冷地域でサウナカーを利用する方法や注意点
関連記事:家庭用サウナ(屋外用)の選び方!庭などに設置するサウナを購入する際に重視すべきポイント
屋外用サウナと屋内用サウナの違い
屋外用ホームサウナと屋内用ホームサウナの違いは、配置場所はもちろん、メンテナンスの手間、通気性や保温性などがあります。
項目 | 屋外用ホームサウナ | 屋内用ホームサウナ |
---|---|---|
設置場所 | 庭やベランダ、屋上など屋外 | 室内や浴室など |
燃料 | 電気 | 電気 |
購入費用 | 保留 | 保留 |
メンテナンス | やや大変 | 比較的簡単 |
メリット | ・自然の景色を楽しめる ・通気性が良い ・広いサウナを作れる | ・外気に左右されにくい ・保温性が高い ・雨風から守られる |
デメリット | ・外気に左右されることがある ・庭などにスペースが必要 | ・スペースが限られる ・通気性が低い |
屋外用ホームサウナはサウナ室に加えて外装メンテナンスも必要なので、手間がかかると感じるかもしれません。
屋外用は通気性がよく換気によりサウナ室内の湿気を出すのが簡単です。
一方の屋内用サウナは住宅に囲まれている分外気の影響を受けづらく、保温性が高いのが特徴です。
また、屋外用ホームサウナは外気浴がしやすく、屋内用ホームサウナは浴室を利用した水風呂への動線がいいという利点をそれぞれ持っています。
自宅で使える屋外用サウナの種類
ここまでは屋外用ホームサウナを紹介しましたが、ここからホームサウナ以外の屋外に置いて使える自宅用サウナを比較・紹介していきます。
比較表 | ||||
サウナの種類 | テントサウナ | バレルサウナ | サウナ小屋 | サウナカー |
燃料 | 電気/薪 | 電気/薪 | 電気/薪 | 薪 |
初期費用 | 10~70万円 | 200~400万円 | 200~400万円 (自作20万円~60万円) | 300~400万円 ※車両・ストーブ込み |
設置 | 簡単 | 搬入作業が大変 | 難しい | 簡単 |
収容人数 | 1名~ | 2名~ | 2名~ | 1~4名 |
移動 | ○ | × | × | ○ |
ロウリュ | ○ | ○ | ○ | ○ |
屋外用サウナにはホームサウナ以外にもさまざまな種類があり、よりあなたに合うものが見つかるかもしれません。
それぞれについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
テントサウナ
テントサウナとは、その名の通りテント型のサウナで設置場所に運び設営、中を電気ストーブや薪ストーブで暖めて使う移動可能なサウナのことです。
メリット | デメリット |
・手軽にサウナを設置できる。 ・比較的低コスト。 ・小さな庭やベランダにも利用可能。 | ・雨風に弱い ・火力が弱い ・耐久性が低い ・設営が面倒 |
ストーブの種類によってはロウリュも可能で、気軽にプライベートサウナを楽しめます。
テントサウナは、特にサウナ初心者や自宅にサウナを置きたいがスペースに限りのあるという方に向いているでしょう。
関連記事:テントサウナ人気メーカーを徹底比較!おすすめランキング8選や選び方を解説
バレルサウナ
バレルサウナは木製の円筒形のサウナで、樽(barrel)の形をしています。
印象的で木のぬくもりを感じられるデザインが特に人気ですが、ストーブの熱がサウナ室全体に効率よく回るという利点も持っています。
電気ストーブ、薪ストーブの両方に対応していますが、より自然を感じたいなら柔らかい暖かさと独特な香りを楽しめる薪ストーブがおすすめです。
メリット | デメリット |
・特徴的なデザイン ・円形のため効率よく室内が暖まる ・外からの力に対して耐久性がある | ・雨風への対策が必要 ・スペースが必要 |
特にサウナの外観デザインにこだわりたい方や、自然と調和した雰囲気を持つサウナを選びたい方、スペースがある家庭におすすめのサウナです。
関連記事:バレルサウナの特徴を徹底解説!メリットデメリットや費用についても紹介
サウナ小屋
サウナーのなかには、DIYで0からサウナ専用の小屋を作ってしまう方もいます!
デザインや機能を完全に自分好みにカスタマイズでき、自分で材料を集めるため材料費を抑えることも可能です。
メリット | デメリット |
・自分の好きなように設計できる ・自分のこだわりを詰め込める ・設置費用、材料費が抑えられる | ・建築基準法や消防法等の法律がある ・何かあったら自己責任 ・大きな小屋にはそれなりのストーブが必要 |
サウナ小屋の制作は、ある程度の建築やサウナに関する知識や経験がないと難しいかもしれません。
サウナとしての断熱性を高めるために、壁には断熱材を入れましょう。
世界に1つだけのこだわりのサウナを作ってみたい!という方で、DIYの経験や技術がある方におすすめです。
関連記事:自宅にサウナ小屋を自作!DIYする手順や費用、安全性を高める方法、成功事例について解説
サウナカー
サウナが荷台に載っている車両をサウナカーと言います。
おもに軽トラックやキャラバンで作られ、車で走れる場所ならどこでも移動可能です。
自宅での使用はもちろん、アウトドアでは川や湖を水風呂代わりにクールダウンできます。
特に外壁や屋根がガルバリウム製になっているサウナカーは耐久性があり、長くきれいに使えメンテナンスも楽です。
メリット | デメリット |
・好きな場所へ移動できる ・車が通れる場所なら持ち運びが楽 ・自分のこだわりを詰め込める | ・運転には自動車免許が必要 ・車検費用や自動車税がかかる ・大きさに制限がある |
デザイン性やカスタマイズ性が高いのも、サウナカーのメリットのひとつと言えます。
特にアウトドア好きな方や自然の中でととのいたい方、長く使い続けられるサウナを選びたい方におすすめです。
関連記事:サウナカーとは?特徴やメリット・デメリット、利用方法を紹介
まとめ
今回は屋外用ホームサウナについて、特徴やメリット・デメリット、他の自宅用サウナとの違いを解説しました。
屋外用ホームサウナの魅力は、自宅で広々とした本格サウナを利用できる点です。
ただし、雨ざらしになるため定期的なメンテナンスが必須です。
他の自宅用サウナと比較し、より自分のライフスタイルに合ったものを選択してください。
関連記事:屋外に置ける家庭用サウナ購入!サウナメーカーのおすすめ7選【徹底比較】