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ミストサウナは体に悪い?健康リスクやミストサウナに入らないほうがいい人、正しい入り方を解説

  • 2025年2月19日

ミストサウナは肌にうるおいを与え、リラックス効果が高いことで人気ですが、「体に悪い影響があるのでは?」と心配する人もいるようです。

そこでこの記事では、ミストサウナの健康リスクや、特に注意が必要な人、そして安全で効果的な入り方について詳しく解説します。

ミストサウナを正しく利用することで、その多くの利点を最大限に引き出し、安全に楽しむための情報をお届けします。

【結論】ミストサウナが体に悪いという噂は本当?

ネット上には「ミストサウナは体に悪い」という噂があるようですが、これはいくつかの懸念や誤解にもとづいています。

実際には、適切な利用方法を守ればミストサウナは多くの健康効果をもたらします。

ただし、ミストサウナに入る際は他のサウナ同様、日常生活では経験しない高温環境に身体が晒されることになるため、いくつかの注意点を守って安全に利用することが大切です。

以下で、ミストサウナの健康リスクや安全な利用方法について詳しく解説していきます。

そもそもミストサウナとは?

ミストサウナ

ミストサウナとは、ミスト(霧)を使って室内を高湿度に保ちながら、低温で体を温めるサウナです。

通常、室温は40〜50℃程度で、湿度はほぼ100%に達します。

サウナの種類としては低温の湿式サウナに分類され、体への負担が少なく、高い湿度により肌や髪、呼吸器にもうるおいを与えます。

【ミストサウナの効果】

  • 髪や肌の保湿
  • 気道の開放
  • リラックス効果
  • 疲労回復
  • 代謝向上
  • 安眠効果

低温で息苦しさも少ないサウナなので、サウナ初心者や高齢者、お子さんでも楽しめるサウナです。

ミストサウナが身体に与える影響

1999年に東京ガス株式会社の基礎技術研究所で行われた研究「ミストを用いた低温サウナが生体に与える影響」では、ミストサウナと通常の温水浴が生体に与える影響を比較しており、以下のような結果が出ています。

【概要】
研究目的:この研究ではミストサウナ(約40℃の低温サウナ)が生体に与える影響を、通常の温水浴と比較して明らかにすることを目的としました。

対象者:健康な40代女性7名(平均年齢32.9歳)。

【結果】
血圧:ミストサウナ浴では、収縮期血圧は0.3mmHg、拡張期血圧は7.8mmHgの低下にとどまり、温水浴よりも血圧低下が少なく、身体への負担が軽いことが示唆された。

皮膚温度:ミストサウナ浴後の足甲部の皮膚温は、出浴後30分間でわずかに低下したが、保温効果が高く、末端部の皮膚温の低下が少なかった

発汗量ミストサウナ浴中の発汗量は温水浴の約5倍であり、発汗効果が高いことが確認された。

頬の水分量:ミストサウナ浴後は温水浴よりも頬の水分量が多く、出浴後30分でもその効果が持続していた。

この研究の結論として、ミストサウナ浴は身体への負担が少なく、温熱効果、発汗効果、肌への保湿効果が高い入浴法であり、通常の入浴と比べて湯冷めもしづらいことがわかりました。

参考:西川 向一, 村上 恵子. ミストを用いた低温サウナが生体に与える影響, 2000年

ミストサウナの効果についてもっと深く知りたい方は、ミストサウナの効果と入り方を徹底解説|自宅で整う方法とメリット・デメリットをご覧ください。

ドライサウナとの違い

ドライサウナ

ミストサウナとドライサウナの大きな違いは、温度と湿度です。

特徴ミストサウナドライサウナ
温度40〜50℃80〜100℃
湿度約100%約10%~20%

ミストサウナは、低温高湿度で体に優しく、肌や髪をうるおし、呼吸器への刺激も少ないのが特徴です。

一方、ドライサウナは高温低湿度で、体への負担が大きく、肌や髪を乾燥させやすいですが、発汗作用が強くストレス解消効果が高いと言われています。

また、水風呂との温冷交互浴で整いやすいのは温度が高いドライサウナです。

サウナの違いについて、詳しくはドライサウナとミストサウナの違い|デメリットや特徴、効果、設置費用を比較の記事でも紹介しています。

ミストサウナの健康リスク

ミストサウナはリラックス効果が高いサウナですが、健康リスクも伴います。

正しい入り方と十分な注意を払いながら利用することが大切です。

熱中症

ミストサウナは温度が比較的低いサウナですが、長時間入浴すると体温が過度に上昇し、熱中症のリスクが高まります。

特に水分補給が不十分な場合、体温調節機能が働かなくなり、意識障害やめまい、吐き気などの症状が現れることがあります。

脱水症状

ミストサウナに長時間入ると、大量の汗をかきます。

これにより、体内の水分とミネラルが失われ、脱水症状を引き起こす可能性があります。

脱水症状は、喉の渇き、疲労感、めまい、頭痛、筋肉のけいれんなどの症状を引き起こします。

めまい・頭痛

ミストサウナに入ると血管が拡張し血流が増加するため、血圧が急激に変動することがあります。

これにより、めまいや頭痛が発生するリスクがあります。

特に、脱水状態が加わると、脳への血流が不足しやすくなり、めまいや頭痛がより顕著になります。

高血圧や低血圧の人は、特に注意が必要です。

関連記事:低血圧の人は要チェック!サウナが与える影響と注意点

心臓や血管への負担

ミストサウナでは急激な温度変化を伴うため、心臓や血管に負担がかかることがあります。

特に心臓病や高血圧のある人は、急激な血圧変動や心拍数の増加により心臓に過度な負担がかかり、心臓発作や脳卒中のリスクが高まる可能性があります。

関連記事:サウナで血管がボロボロになるって本当?心臓がバクバクする原因は?

ミストサウナ利用を避けるべき人

  • 心臓疾患を持っている方(心臓病や心不全、狭心症など)
  • 高血圧の人
  • 妊娠中の女性
  • アルコールを摂取している人
  • 過度な疲労時・寝不足時

心臓疾患や高血圧の方は、急激な温度変化で症状が悪化するリスクがあるため避けてください。

妊娠中の女性やアルコール摂取後、過度な疲労時や寝不足時もリスクが高まるため控えましょう。

ミストサウナの正しい入り方

ミストサウナの正しい入り方は、以下の7ステップです。

  1. 入る前に300~500mlの水分補給をする
  2. 髪や体を洗う
  3. 10分~20分程度サウナに入る
  4. サウナから出て汗を洗い流す
  5. 水風呂や冷水シャワーでクールダウンする
  6. 10分ほど椅子で休憩する
  7. ③~⑥を2、3セット繰り返す

①入る前に300~500mlの水分補給をする

ミストサウナは低温でもかなりの汗をかくため、入る前に300〜500mlの水分を補給しておきます。

これにより、脱水症状を防ぎましょう。

②髪や体を洗う

サウナに入る前にシャワーを浴びて髪や体を洗います。

体を清潔にすることで、肌の汚れを落とすことで発汗を促進し、サウナの効果を高めます。

また、サウナ室に入る直前に体を拭いておくことで、サウナ内での汗の出やすさが向上します。

サウナ室を水浸しにしたり、周りの利用者に水がかからないようにするためにも、できるだけ髪や体の水分はタオルで吸い取っておきましょう。

③10分~20分程度サウナに入る

ミストサウナには10〜20分程度入ります。

20分程度じっくり入ることで体の深部までしっかり温まり、十分な汗が出てくるのを感じることができます。

④サウナから出て汗を洗い流す

サウナから出たら、水風呂に入る前にシャワーで汗を洗い流します。

これは、水風呂に汗や汚れが入らないようにするためのマナーです。

⑤水風呂や冷水シャワーでクールダウンする

汗を流した後は、水風呂や冷水シャワーで体を冷やします。

水風呂に入る際にいきなりザブンと肩まで浸かると、心臓や血管への負担が大きくなります。

そのため、まずは手足から冷水をかけてゆっくり浸かることで、体を慣らしましょう。

水風呂に30秒~2分ほど浸かることにより、血流が促進され、体温が下がります。

このサウナと水風呂の交互欲は、サウナの効果を最大限に引き出します。

関連記事:水風呂が苦手でも大丈夫!サウナ後の冷水シャワーでスッキリ整う方法

⑥10分ほど椅子で休憩する

クールダウン後は、椅子に座って10分ほど休憩します。

休憩前に体についた水分をタオルで拭いておくと気化熱で体温が奪われにくくなり、快適に休むことができます。

休憩中に水分補給も忘れずに行いましょう。

⑦ ③~⑥を2、3セット繰り返す

サウナ、シャワー、クールダウン、休憩のサイクルを2〜3回繰り返します。

自分の体調に合わせて無理せず行うことが大切です。

これにより、心身ともにリフレッシュし、サウナの効果を十分に享受できます。

ミストサウナの安全な利用方法

  • 事前に体調を確認する
  • 適度な水分補給を行う
  • 適切な時間で利用する
  • 無理をしない
  • 食後2時間空けてから入る
  • サウナ後に肌ケアをする

事前に体調を確認する

ミストサウナを利用する前に、体調をしっかり確認しましょう。

体調がすぐれない場合や極度に疲れている場合は、利用を避けることが大切です。

また、持病がある方は、サウナの利用について医師に相談することをおすすめします。

特に心臓病や高血圧の方は注意が必要です。

適度な水分補給を行う

サウナ利用の前、中、後に十分な水分補給を行いましょう。

水分補給にはミネラルウォーターやスポーツドリンクが適しています。

逆に、アルコールやカフェインを含む飲料は利尿作用があり、脱水症状を引き起こしやすくなるため避けてください。

適切な時間で利用する

ミストサウナの滞在時間は、最長20分を目安にしましょう。

短時間の利用でも効果がありますので、自分の体調や感じ方に合わせて、10分以内の利用でも問題ありません。

心地よいと感じられる時間で楽しむことが重要です。

無理をしない

サウナ利用中に体調が悪くなったり、気分が悪くなったりした場合はすぐにサウナから出て休憩しましょう。

無理を続けると健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、自分の体調に常に注意を払いましょう。

また、我慢比べのように長くサウナに居続けることは脱水症状などの原因となりますので、絶対にやめましょう。

食後2時間空けてから入る

食事直後にサウナに入ると、消化不良や気分の悪化を引き起こすことがあります。

食後すぐの利用は避け、食事から2時間程度経ってからサウナに入るようにしましょう。

サウナ後に肌ケアをする

サウナ利用後は肌が乾燥しやすくなるため、特に乾燥肌や敏感肌の方は保湿ケアをしっかり行いましょう。

保湿クリームや化粧水を使って、肌の潤いを保つことが大切です。

まとめ

ミストサウナは、適切に利用すればリラックス効果や美容効果を享受できる素晴らしいサウナです。

しかし、体調や使い方によってはリスクも伴います。

自分の体調をしっかり確認し、適度な水分補給や利用時間を守ることで、安全にミストサウナを楽しみましょう!

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