自宅にスチームサウナ導入する初期費用は？維持費や電気代についても紹介

低温・高湿で美容効果が高く、身体の深部からじんわりと温まることができる「スチームサウナ」。

子どもからご高齢の方まで入りやすいスチームサウナを、自宅で気軽に楽しめたらいいですよね。

そこでこの記事では

• 自宅に設置できるスチームサウナの種類
• スチームサウナを導入する際の初期費用
• スチームサウナの維持費、電気代、水道代

について詳しく解説していきます。

自宅用スチームサウナの種類と初期費用（導入・設置）

自宅用スチームサウナにはおもに

• 浴室外付けタイプ
• スチーム専用室タイプ
• サウナボックスタイプ

の3種類があります。

それぞれ設置方法や費用に違いがありますので、以下で解説していきます。

浴室外付けタイプ

浴室外付けタイプの場合は、浴室にスチームサウナを噴出する装置を設置します。

リフォームや新築工事のときに設置するのが一般的です。

スチームサウナは蒸気が下から上へと上がっていき部屋を温める仕組みですので、スチームの噴出口は浴室内の足元に設置します。

スチーム発生器は防水でないものが多いため、浴室の外に設置します。

狭い浴室の場合は思い切ってバスタブを撤去してしまい、スチームで身体を温めるようにすることで、スペースを有効活用するというのもおすすめです。

サウナの種類	スチームサウナ(浴室)
スチーム発生器本体代	10万円～
配送費	0円～
設置工事代	10万円～
電気変換工事(単相200V)	3万円～
給排水設備の工事	10万円～
初期費用合計	30万円～

スチーム発生器を設置する場合、100Vから200Vにする電気変換工事と給排水工事が給排水設備の工事が必要になります。

サウナボックスタイプ

サウナボックスは、小さなテントの中にスチーム発生器を設置して使用するタイプの簡易サウナです。

2万円からとコスパがよく、100Vで使用でき電気変換工事が必要ない製品もあります。

給排水工事も不要です。

組み立てや収納も簡単で、1分程度で完了するという手軽さです。

浴室やスチーム専用室を使用するタイプと比較すると温度が劣る場合がありますが、湿度を上げることで十分に汗をかくことができます。

サウナの種類	スチームサウナ(浴室)
サウナボックス＋スチーム発生器	2万円～
配送費	0万円～
設置工事代	0万円
電気変換工事	0万円～
給排水設備	0万円
初期費用合計	2万円～

スチーム専用室タイプ

屋内にスペースがあるならば、浴室に機器を設置するのではなく「スチームサウナ専用室」を作ってしまうという手もあります。

こちらはおもに、宿泊施設やスパなどでよく採用されている方法です。

浴室外付けタイプと同じように、スチーム発生器と組み合わせて使用します。

スチームサウナのためだけの部屋を作ってしまうというのは、かなり贅沢ですね。

サウナの種類	スチームサウナ(浴室)
スチーム発生器本体代	10万円～
スチーム専用室代	30万円～
配送費	10万円～
設置工事代	10万円～
電気変換工事(単相200V)	3万円～
給排水設備	10万円～
初期費用合計	70万円～

　

ランニングコスト（電気代・水道代）

	電気代	水道代	1ヶ月にかかるコスト
浴室外付けタイプ	100円/h	1円以下/h	約3,000円
サウナボックスタイプ	100円/h	1円以下/h	約3,000円
スチーム専用室タイプ	100円/h	1円以下/h	約3,000円

使用後に乾燥機を使用する場合は1回の使用で＋50円程度かかります。

ちなみに、スチームサウナに近いものに温めたミスト（液体）を噴出する「ミストサウナ」がありますが、比較するとスチーム（気体）を出すスチームサウナのほうが水の使用量はかなり少なくなります。

【30分当たりの水の使用量】

• スチームサウナ：約3L
• ミストサウナ：約28L

水道代を抑えたい方にも、スチームサウナはおすすめです。

維持・メンテナンス費

スチームサウナのメンテナンスの方法や頻度は、以下の通りです。

• 室内の清掃、乾燥（使用後毎回）
• スチーム発生器の拭き掃除、手入れ（週に1回程度）

浴室やシャワールームにスチームサウナがついている場合は、シャワーの温水を使って室内を流します。

スチーム発生器は自動乾燥機能がついているものがありますので、そちらを使用して乾燥させてください。

サウナボックスを使用している場合はボックス内に付着した水気を拭き取って、十分に乾燥させたあと折りたたんで収納しましょう。

メーカーによってはスチーム発生器の貯水タンクに専用の除去剤を入れて、カルシウム除去を行うことを推奨している場合があります。

細かいメンテナンス方法は、メーカーの指示に従ってください。

関連記事：家庭用サウナのメンテナンス方法まとめ！使用後のお手入れや定期的な点検項目、メンテナンスを楽にする方法まで徹底解説

その他備品にかかる費用

自宅でスチームサウナを楽しむにあたって他に必須の備品は特にありませんが、サウナ室内用や外気浴用の椅子が必要な場合や水風呂用のポータブルバスタブを用意したい場合は、適宜費用がかかってきます。

ポータブルバスタブは5,000円前後で購入可能。

サウナ室内用の椅子は通常の風呂用のものでOK。1,000円前後で購入可能。

木製のものはカビが生える可能性が高いので避ける。

外気浴に使うアウトドアチェアは5,000円前後で購入可能。

関連記事：塩サウナは自宅で楽しめる？！風呂を塩サウナにする方法や正しい入り方、注意点

　

自宅用スチームサウナを選ぶ際のポイント

自宅用スチームサウナを選ぶ際は、以下のポイントを重視して製品を比較しましょう。

• サイズと設置スペース
• 設置の手間
• 機能
• メンテナンスの手間

浴室外付けタイプのスチームサウナやサウナ専用室の設置は、業者によって行われることが一般的です。

電気工事や水道工事などが必要な場合もあるため、設置にかかる手間や費用を考慮してください。

また、スチームサウナには機器によって機能が異なり、温度・湿度調整、タイマー機能、アロマ機能などを使用できるものもあります。

好みやニーズに合った機能を備えたモデルを選びましょう。

加えて、スチームサウナのメンテナンス方法はメーカーによって異なる場合がありますので、メンテナンスが簡単な製品を選ぶことで導入後の運用が楽になるようにすることをおすすめします。

サウナの専門商社なら自宅へのスチームサウナ導入の費用や工事について相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。

スチームサウナとミストサウナの違い

スチームサウナと同じ低温・多湿のサウナ（湿式サウナ）の一種に「ミストサウナ」があります。

この2つの違いは、スチームサウナは温かい蒸気が下から上へと上がっていくのに対し、ミストサウナは上から温かい霧が降ってくるという点です。

	スチームサウナ	ミストサウナ
温める方法	蒸気(気体)	霧(液体)
熱の流れ	下から上へ	上から下へ
家庭用機器の価格	10万円～	30万円～

いずれも保湿効果や美容効果が高く、低温であるため子どもや高齢の方でも入りやすいサウナです。

違いとして、ミストサウナサウナは温かいお湯を霧状にする必要がありますが、スチームサウナはお湯を沸かすだけでよいので、スチームサウナのほうが機器の価格が比較的安くなっています。

関連記事：ミストサウナとスチームサウナの違い｜特徴や効果、設置費用を比較

関連記事：スチームサウナの効果と正しい入り方！整うためのコツや注意点も紹介

関連記事：家庭用ミストサウナ購入！ミストサウナメーカーのおすすめ人気商品5選【徹底比較】

ドライサウナとの違い

ドライサウナは銭湯によくあるタイプのサウナです。

スチームサウナとドライサウナの違いは、温度と湿度になります。

スチームサウナが低温・高湿の「湿式サウナ」なのに対し、ドライサウナは高温（90℃〜120℃）・低湿の「乾式サウナ」に分類されます。

ドライサウナはジリジリとした熱さが特徴で、爽快感が強いサウナです。

メリット	ミストサウナ/ドライサウナどちらの方がメリットを受けるか
汗のかきやすさ	スチームサウナ＞ドライサウナ
長時間の入りやすさ	スチームサウナ＞ドライサウナ
初心者の方や子供の入りやすさ	スチームサウナ＞ドライサウナ
保湿効果	スチームサウナ＞ドライサウナ
体調が悪い時	スチームサウナ＞ドライサウナ
爽快感	ドライサウナ＞スチームサウナ
ストレス解消効果	ドライサウナ＞スチームサウナ
むくみ・痛み解消効果	ドライサウナ＞スチームサウナ

ストレス解消やむくみの解消を求める方にはドライサウナのほうが適していますが、じっくり長時間入って汗を流しデトックス効果を得たい方にはスチームサウナのほうが合っているでしょう。

スチームサウナは肌や髪が乾燥から守られ傷みにくいため、特に美容効果を重視する方に人気があります。

また、水は熱伝導率が高いため、スチームサウナを含む湿式サウナのほうが深部体温が上がるのが早いと言われています。

関連記事：家庭用サウナ購入後に後悔しないために知っておくべきデメリット！

関連記事：ドライサウナとミストサウナの違い｜特徴や効果、設置費用を比較

まとめ

• 自宅に設置できるスチームサウナには浴室外付けタイプやサウナボックスタイプなどがある。
• 浴室外付けタイプは30万円〜、サウナボックスタイプは2万円〜導入が可能。
• スチームサウナのランニングコストは月3,000円程。

スチームサウナは継続的に使用することで、美容や健康への効果が期待できます。

自宅用サウナの中では比較的初期費用が安いという点でもおすすめですので、ぜひこの機会にスチームサウナの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。