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サウナが自律神経バランスを整える可能性|心拍の変化から見るサウナの効果を示した研究

  • 2025年6月12日

「サウナが健康に良い」といわれる理由のひとつに、“自律神経のバランスが整う”という効果があります。
特に心臓の働きを調整する自律神経系への影響には、注目が集まっています。

本記事では、フィンランドの研究チームによる国際論文をもとに、そのメカニズムと調査結果をわかりやすく解説します。

※本記事は、学術論文をもとにサウナの生理的効果を解説したものであり、特定の医療行為や健康法を推奨するものではありません。
心疾患をお持ちの方や持病のある方がサウナを利用される際は、必ず医師に相談のうえで実施してください。

調査の概要

この論文は、サウナ入浴が心拍変動(HRV)を通じて心臓の自律神経バランスに与える影響を検討した実験研究です。

心血管リスク因子をもつ成人93人を対象とした、サウナ前・中・後の生理反応を比較する研究です。

この研究では、30分間のサウナ(73℃、湿度10〜20%)に入った前後で心拍数と心拍変動(HRV)を測定し、自律神経の反応を分析しました。

項目内容例
タイトルRecovery from sauna bathing favorably modulates cardiac autonomic nervous system
(サウナ入浴後の回復が心臓の自律神経系に好影響を与える)
著者・研究機関Tanjaniina Laukkanen ら(フィンランドほかの国際共同研究)
発表年2019年
出典Complementary Therapies in Medicine
論文リンクhttps://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0965229919301943

主な調査結果

\調査結果をまとめると…/

  • サウナ入浴中は心拍数が上昇し、交感神経優位な状態になる
  • サウナ後の回復期では副交感神経の活動が優位になり、リラックスした状態へと移行
  • 自律神経バランスが良好に変化することが確認された

サウナ入浴中の交感神経刺激

30分間のサウナ入浴中、参加者の心拍数が大きく上昇し、一時的に交感神経が優位になることが確認されました。

これは運動時のような身体的ストレスに類似しており、サウナが一種の“受動的運動”として機能している可能性があります。

サウナ後の副交感神経回復

サウナ終了後の30分間では、心拍数が大きく低下し、心拍変動(HRV)において副交感神経の指標である高周波成分(HF)が増加、交感神経の指標である低周波成分(LF)が減少しました。

これは、身体がリラックスした状態に戻り、自律神経のバランスが整っていることを示しています。

心疾患リスクのある人でもポジティブな反応

参加者はすべて心血管リスク因子を持つ中年層でしたが、そのような対象でもサウナ後の回復において自律神経の良好な変化が見られたことは、サウナの安全性と健康促進効果を裏付ける重要な結果といえます。

結論

この論文は、サウナが心拍数を一時的に上げるだけでなく、その後の回復期に副交感神経を活性化させることで、自律神経のバランスを整える作用があることを示しました。

特に心疾患リスクを抱える人にとっても有益な可能性があり、定期的なサウナ浴が心身の健康維持に貢献する理由の一つといえるでしょう。

関連文献:

脳波とデータで証明された“ととのう”状態|脳波研究から見えたリラックス効果

サウナで血管の柔軟性が向上|フィンランド研究でわかった血圧・心臓への効果

※本ページの内容はページ内にあるソースの学術文献等を、一部翻訳機能等を活用して弊社にて独自に翻訳・要約したものです。
※本ページは論文の要旨(Abstract)のみをもとにまとめたものです。詳細は参照元の文献をご参照ください。

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