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小さな子どもはサウナに注意|5歳未満で心臓の働きに悪影響が出る可能性を示した研究

  • 2025年6月12日

「子どもをサウナに入れても大丈夫?」と気になる保護者の方は多いのではないでしょうか。
大人には健康効果があるとされるサウナですが、子どもの体にはどのような影響があるのか、科学的な知見は意外と知られていません。

今回は、子どもがサウナに入った際の心臓や血管への影響について調べた論文をもとに、医学的にどう捉えられているのかをわかりやすく解説します。

※本記事で紹介する研究は1990年に発表されたものであり、当時の知見に基づいた内容です。現在のサウナ環境や医学的ガイドラインとは異なる可能性があるため、参考情報としてご覧ください。

調査の概要

この論文は、子どものサウナ入浴時に起こる循環器系(心臓や血圧)の反応を調べた研究です。

5~20歳の子どもおよび若年成人81人を対象とした生理反応の分析結果です。

この研究では、サウナと同様の環境(約10分間の高温室※)に入ってもらい、心拍数や体温、血圧、心拍出量などを測定しました。

※フィンランドの伝統的なサウナ文化の中で実施された研究です

項目内容例
タイトルChildren in sauna: cardiovascular adjustment
(サウナでの子供たち:心血管系の調整)
著者・研究機関E. Jokinen ほか(フィンランド)
発表年1990年
出典PubMed
論文リンクhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2371104/

主な調査結果

\調査結果をまとめると…/

  • サウナ中は全員の体温と心拍数が有意に上昇。
  • 特に5歳未満の子どもでは心拍出量が増加せず、脳貧血のような症状も確認されたことから、幼児はサウナによる負荷に注意が必要と示唆された。

サウナで心拍数と体温が上昇

サウナ中は5~20歳のすべての年齢層で、心拍数と直腸温(深部体温)が上昇しました。

これは体が熱を逃がそうとして循環を活性化させたためと考えられます。

低年齢ほど血圧が不安定に

特に10歳未満の子どもは、サウナ後に血圧が急激に下がりやすく、循環器の調整が未熟であることが示されました。

5歳未満の子どもでは心臓の働きが弱くなる傾向

通常は心拍数増加で心拍出量も増えますがが、5歳未満では血液の送り出し量(ストロークボリューム)が大幅に低下し、全体の心臓の働きも上がりませんでした。

結論

この論文は、子どもがサウナに入ると体温や心拍が上がるものの、特に小さな子どもでは血圧が下がったり、心臓の働きが落ちたりする危険があることを示しました。

そのため、5歳未満の子どもをサウナに入れる場合は特に注意が必要であり、安全のために避けるべきといえます。

関連文献:

妊娠初期の体温上昇は胎児に悪影響の可能性|温浴・サウナ利用に関する1981年の論文

痩せ型と太り気味、サウナでの発汗量はどう違うのか|体格別・発汗量の実験結果

※本ページの内容はページ内にあるソースの学術文献等を、一部翻訳機能等を活用して弊社にて独自に翻訳・要約したものです。
※本ページは学術論文のAbstract(要旨)をもとに、内容をわかりやすく要約したものです。詳細は参照元の文献をご参照ください。

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