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サウナ入浴の健康への影響とリスクを研究論文をもとに解説

  • 2025年6月12日

「サウナは健康に良い」と言われますが、高齢者や心臓病の人でも安全なのでしょうか?

本記事では、フィンランドの研究機関による包括的な文献レビュー「Health effects and risks of sauna bathing(2006)」の内容をもとに、サウナの健康効果や注意点を医学的視点から解説します。

※注意: この記事は、2006年に発表された文献レビューの内容に基づいています。
記載された結論は、当時の研究や症例に基づくものであり、すべての高齢者や心疾患のある方にサウナが安全であることを保証するものではありません。

サウナの利用については、必ず医師と相談のうえ、個別の健康状態に応じた判断を行ってください。

調査の概要

この論文は、フィンランドのUKK研究所による文献レビューで、サウナ入浴の生理的反応・慢性疾患への影響・リスクについてまとめたものです。

80〜90℃の高温サウナを対象に、健康な人から心疾患のある人、妊婦、子どもまでの反応を調査。
レビュー対象は、Medlineデータベースなどで収集された文献です。

この研究では、一定条件を満たした過去の実験・観察研究を分析し、サウナの安全性と可能性を多角的に検討しています。

項目内容例
タイトルHealth effects and risks of sauna bathing
(サウナ入浴の健康への影響とリスク)
著者・研究機関Katriina Kukkonen-Harjula, Kyllikki Kauppinen(UKK Institute)
発表年2006年
出典International Journal of Circumpolar Health
論文リンクhttps://doi.org/10.3402/ijch.v65i3.18102

主な調査結果

\調査結果をまとめると…/

  • 高血圧・心疾患・うっ血性心不全の人も、症状が安定していれば比較的安全とされる場合がありますが、医師の確認が必要。
  • 妊婦や子どもも一定の条件下では安全とされることがありますが、脱水や温熱の影響に十分注意が必要です。
  • 失神・やけど・突然死などのリスクや医薬品との関係も指摘されており、事前の理解と対策が重要。

健康な人にとっての生理的影響

サウナは健康な成人にとって基本的に安全であり、入浴中に心拍数や血圧の上昇、発汗といった変化が起こるものの、水分補給をしっかり行えば問題ないとされています。

むしろ筋肉の緊張がほぐれ、リラックスや気分の向上などの効果が期待できます。

高血圧や心疾患を持つ人のサウナ利用

高血圧や軽度〜中等度の心疾患がある人でも、病状が安定していればサウナの利用は可能です。

実際に日本の研究では、低温(約60℃)のサウナ療法が慢性心不全患者の血流改善や症状の軽減に役立ったという結果も報告されています。

その他の症状に対するサウナの影響

関節リウマチや線維筋痛症など、慢性的な痛みを伴う疾患に対しては、サウナが一時的な痛みの軽減に効果を示すことがあります。

また、喘息などの呼吸器疾患や軽度のうつ、慢性的な疲労に対しても、呼吸の改善や気分の向上など、一定の良い影響が認められています。

※注意: この記事は、2006年に発表された文献レビューの内容に基づいています。

記載された結論は、当時の研究や症例に基づくものであり、すべての高齢者や心疾患のある方にサウナが安全であることを保証するものではありません。

結論

この論文は、サウナの健康効果とリスクについて、既存の科学的エビデンスを総合的に整理した貴重なレビューです。

結論として、健康な人にとってサウナは安全であり、心疾患などの慢性病があっても安定していれば使用可能とされています。
一方で、薬の使用直後や重篤な疾患のある人、妊娠高血圧症候群の人などは注意が必要です。

今後、より高いエビデンスを得るには、サウナ習慣がない人を対象とした厳密な実験研究が求められています。

関連文献:

週4回以上のサウナで精神疾患リスクが77%低下|フィンランドの25年追跡研究

サウナと風邪の関係を検証|定期的なサウナ浴が発症リスクを減らす可能性を示す研究を解説

※本ページの内容はページ内にあるソースの学術文献等を、一部翻訳機能等を活用して弊社にて独自に翻訳・要約したものです。詳細は参照元の文献をご参照ください。

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