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痩せ型と太り気味、サウナでの発汗量はどう違うのか|体格別・発汗量の実験結果

  • 2025年6月12日

「サウナでどれくらい汗をかくのか」「体重はどのくらい減るのか」
「太っていると脱水しやすいのか?」
こうした疑問に答えるため、若年層を対象とした興味深い研究が実施されました。

本記事では、ポーランドの大規模研究をもとにした論文の内容をもとに、サウナ中の体重減少(発汗)とBMI(肥満度)との関係ついて解説します。

調査の概要

この論文は、若年の男女におけるサウナ中の体重減少(BML)とBMI※の関係を明らかにした研究です。
※BMI:(ボディマス指数)とは、体重(kg)を身長(m)の二乗で割って求める肥満度の指標。

対象者は、BMIが異なる674名の男女(平均19〜20歳)

彼らを90℃の乾式サウナに10分×2セット(間に5分休憩)入浴させ、前後の体重変化を計測し、BMIとの関係を分析しました。

項目内容例
タイトルSauna-Induced Body Mass Loss in Young Sedentary Women and Men
(若年の運動習慣のない男女におけるサウナによる体重減少の影響)
著者・研究機関Bartłomiej P. Gmiat ら(ポーランド・Gorzów Wielkopolski 大学)
発表年2015年
出典International Journal of Environmental Research and Public Health(IJERPH)
論文リンクhttps://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4295591/

主な調査結果

\調査結果をまとめると…/

  • サウナによる体重減少(発汗量)はBMIが高いほど多い傾向
  • 肥満傾向の人は痩せ型の人の約2倍近い水分を失う

サウナによる体重減少の傾向

全体で見たサウナ後の平均体重減少は

  • 女性:約370g
  • 男性:約500g

特にBMIが25以上の人では

  • 女性:約700g
  • 男性:約820g

とより多い体重減少が見られました。

高BMI者ほど脱水リスクが高い

BMIが高い人ほど汗を多くかき、脱水リスクが高まることが確認されました。

たとえば痩せ型の女性は平均250gの体重減少でしたが、肥満傾向の女性では平均700g以上と約2.8倍の差がありました。

図1:女性のBMIとサウナによる体重減少量(BML)の関係
図2:男性のBMIとサウナによる体重減少量(BML)の関係

図1・図2は、それぞれ女性・男性のBMI(体格指数)とサウナ後の体重減少量(BML)の関係を示したグラフです。

X軸: BMI(kg/m²)…数値が大きいほど太り気味
Y軸: BML(kg)…サウナ後に減った体重(Body Mass Loss)
青い点: 各被験者の個別データ
赤い実線: 回帰曲線(BMIとBMLの関係を表すライン)

➡ 傾向として、BMIが高い人ほど、サウナでの体重減少量が多くなることが分かります。

発汗量の予測式

研究では、BMIからサウナによる発汗量(体重減少量)を予測する計算式が導出されています。

例:男性の場合
BML = -0.7546 + 0.0540 × BMI
→ BMIが25の人では、約600gの水分が失われる計算です。

結論

この論文は、BMI(肥満度)の高い人ほどサウナで多くの水分を失うことを明らかにしました。

特にBMIが高い人は、脱水を避けるために十分な水分補給が重要です。

本研究で示された計算式は、自身の体格に合わせた水分補給量の目安として有用です。

関連文献:

「サウナで体重減」は危険な勘違い?若年男性45人の研究でわかった実態

赤外線サウナ後、血糖値が上昇|2型糖尿病の食後血糖を検証した実証研究

※本ページの内容はページ内にあるソースの学術文献等を、一部翻訳機能等を活用して弊社にて独自に翻訳・要約したものです。詳細は参照元の文献をご参照ください。

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