テントサウナは何度まで上がる?温まる時間は?温度が上がらない、足元がぬるい原因や断熱方法
- 2025年2月12日

「テントサウナを買ったけど、思ったように温まらず寒い思いをした…」
「テントサウナ購入を考えているけど、サウナ施設のように高温になるのかな?」
そんな不安や悩みを抱えていませんか?
テントサウナは手軽にサウナを楽しめるアイテムですが、温度が十分に上がらなかったり、足元がぬるいと感じることもあります。
せっかくのアウトドアにテントサウナを持って行って設営・火おこしをしたのに、満足のいく温度まで上がらないとがっかりしてしまいますよね。
この記事では、テントサウナがどれくらいの温度まで上がるのか、温まるまでの時間、そして温度が上がらない場合の対処法について詳しく解説します。
実はテントサウナの温度・湿度の管理にはコツがあります!
これを読めば、テントサウナで快適に温まるためのポイントがきっとわかりますよ。
目次
テントサウナの温度は何度?どれくらい熱くなる?

販売されているテントサウナで実現可能な温度として表示している数値の平均は、一般的に60℃~110℃の範囲です。
この温度帯で調整が可能で、特に最高温度が110℃に達するものが多く見られます。
多くのサウナ施設のドライサウナは80℃~100℃の設定となっていますので、この範囲を目安に調節するのもおすすめです。
体感温度と温度・湿度の関係
体感温度とは、実際の温度に加えて、湿度や風速の影響で私たちが感じる温度のことです。
気温が高いほど体感温度も上がりますが、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、より暑く感じます。
つまり、気温が同じでも湿度が高いと体感温度が高くなり、逆に湿度が低いと体感温度は低く感じられます。
以下ではサウナの種類と各サウナの温度・湿度の目安、体感温度の違いをまとめました。
ミストサウナ | 遠赤外線サウナ | フィンランド式サウナ | ドライサウナ | |
特徴 | 低温・高湿度 | 低温・低湿度 | 高温・中程度の湿度。 ロウリュで湿度を上げる | 高温・低湿度 |
温度 | 40℃ | 60℃ | 80℃ | 100℃ |
湿度 | 100% | 15% | 25% | 10% |
体感温度 | 39.7℃ | 41℃ | 55℃ | 61.9℃ |
参考:体感温度 keisan
サウナ温度の基準値
日本サウナ・スパ協会の公式テキストでは、サウナ内で快適に過ごすための基準として、室内の温度を約90℃、湿度を約14%に設定するのが良いとされています。
この温度・湿度、かつ無風の環境での体感温度は57.7℃になります。
この条件で設定することで、多くの人が心地よく感じられるサウナ環境を作ることができるでしょう。
【結論】適切なテントサウナの温度・湿度は?
テントサウナにおいて適切な温度・湿度は、サウナをどのように楽しむかによって異なります。
ドライサウナとして楽しみたい場合、温度は90℃~110℃の範囲にするとしっかりとした熱とカラッと乾いた空気により爽快感を味わえます。
一方、ロウリュを楽しむ場合は温度を70℃~80℃に設定するのがおすすめです。
水をサウナストーンにかけて蒸気を発生させることで、湿度が一気に上がり、体感温度がさらに高く感じられます。
ロウリュを行うサウナでは低めの温度でじっくり蒸気に包まれることで、心地よく汗をかき、リラックス効果も高まりますよ。
もちろん、100℃の高温でロウリュを行う熱々サウナが好き!という方もいらっしゃると思います。
関連記事:サウナは何度がベスト?サウナの温度を上げる方法や整うために必要な温度を解説
テントサウナが温まるまでにかかる時間

テントサウナが温まるまでにかかる時間は、一般的には約30分程度でサウナとして十分に使用できる温度に達します。
ただし、ストーブの出力が高ければその分早く温まりますし、テントのサイズが小さければ温まる時間も短くなります。
標準的な条件であれば、30分程度が目安と考えておくと良いでしょう。
テントサウナの温度が上がらない原因と対処法
テントサウナの温度が十分に上がらない原因としては、以下の5つが考えられます。
- 燃料の薪が足りていない
- 薪が乾燥していない
- サウナストーンの量が足りない
- 隙間風が入ってきている
- ロウリュの頻度やかける水の量が多すぎる
それぞれの対処法も合わせて解説します。
燃料の薪が足りていない

燃料となる薪の量が不足していると、ストーブが十分な熱を発生できず、サウナ内部の温度が上がりません。
■解決策
薪を十分に用意し、常に燃焼させ続けることが重要です。
特にサウナが温まるまでの間は、薪を絶やさないように注意しましょう。
薪が乾燥していない
使用する薪が湿っていたり乾燥が不十分だったりすると、燃焼効率が悪くなり十分な熱を発生させることができません。
湿った薪は燃えにくく、煙が多く出てしまうこともあります。
■解決策
乾燥度合いが高く、良質な薪を使用しましょう。
事前に薪が十分に乾燥しているか確認することや、薪を湿度が低い場所で保管しておくことが大切です。
サウナストーンの量が足りない

サウナストーンはストーブからの熱を蓄え、サウナ全体に効率よく伝える役割を果たします。
サウナストーンの量が少ないと、熱が十分に蓄えられず、サウナ全体の温度が上がりにくくなります。
■解決策
適切な量のサウナストーンを使用することで熱を効率的に蓄え、サウナ内部を均一に暖めることができます。
ストーブの仕様に応じて、適切な量のストーンを設置しましょう。
ただし、ストーンが多すぎるとテントサウナの温度が十分に上がるまでに時間がかかってしまうので注意してください。
サウナストーンについて深く知りたい方は、自宅サウナに最適なサウナストーンの選び方とおすすめ4選の記事をご覧ください!
隙間風が入ってきている
特に床がないテントサウナでは、テントの隙間から冷たい空気が入り込むことがあります。
縫製の甘さや設置の不備で隙間ができることもあります。
■解決策
テントの周囲を重しやペグでしっかりと地面に固定し、隙間が空かないようにします。
縫製が甘い部分や、隙間ができている箇所は修理して、風が入り込まないように対策しましょう。
ロウリュの頻度やかける水の量が多すぎる

ロウリュにより蒸気を発生させると体感温度が上がります。
ただし、頻繁に行ったり大量の水をサウナストーンにかけすぎると、サウナストーンの温度が急激に下がり、テントサウナ全体の温度が下がってしまうことがあります。
■解決策
ロウリュは適度な頻度で行い、1回にかける水の量を少量に抑えることが大切です。
目安としては、1回にかける水の量を柄杓2杯以下にし、ロウリュの間隔を10分以上空けると良いでしょう。
足元がぬるい場合の対策
テントサウナの上部の空気は暑いが、足元がぬるいというケースもよくあります。
これは、熱い空気や蒸気は上へと上がっていく性質を持ち、逆に冷たい空気は下へ溜まるためです。
このトラブルの対処法としては、以下のアイデアがあります。
- 椅子の上であぐらや体育座りをする
- すのこや足置きで足の高さを上げる
- アルミシートを敷いて断熱性を上げる
椅子の上であぐらや体育座りをする

椅子に座る際にあぐらや体育座りをすることで、足の高さを上げて冷えを防ぐことができます。
また、足が床から離れるため、直接冷たい床と接触することがなくなります。
すのこや足置きで足の高さを上げる

すのこや足置きを使用して足の位置を少し高くすることで、暖かい空気が流れる位置に足を置くことができ、足元の冷えを防ぐことができます。
テントサウナによっては、専用のすのこが販売されています。
アルミシートを敷いて断熱性を上げる
テントサウナの床にアルミシートを敷くことで、地面からの冷気を遮断し断熱性を高めることができます。
アルミシートは熱を反射する性質があるため、サウナ内部の温度が維持されやすくなり、足元の冷えを軽減する効果があります。
テントサウナ用の断熱シートは売ってる?
テントサウナ用の断熱シートは、専用の製品としてメーカーから販売されているものはほとんど見られません。
ただし、一部のテントサウナユーザーは100円ショップなどで手に入る「アルミ断熱シート」を利用して断熱性を向上させているようです。
アルミ断熱シートを床に敷くことで、地面からの冷気を遮断し、内部の温度を保つ効果が期待できます。

テントサウナの設営備忘録。色々買い足してアップデートしたら足元までバチボコに熱くなって感動した。
☑️ストーンタワーガード
☑️アルミ断熱シート(seria)
☑️ロール式すのこ
☑️ストーブ内にくの字に曲げた網Xより引用
ただし、この方法はメーカーが公式に推奨しているわけではなく、使用に際しては自己責任となります。
特に高温環境で使用するため、引火のリスクや高温によって有害物質が発生しない素材を選ぶことが重要です。
安全性を十分に確認し、注意深く使用するよう心がけましょう。
断熱性が高いテントサウナの選び方
「断熱性が高いテントサウナで熱々のサウナを楽しみたい!」
「川や湖との温冷交代浴で思い切り整いたい!」
そんな方は、以下のポイントを押さえてテントサウナを選ぶとよいでしょう。
- 三層構造キルト生地がおすすめ
- 床があるタイプを選ぶ
- ロウリュ対応のストーブを選ぶ
- 窓が小さい、またはないものを選ぶ
- 安価なものは縫製が甘く密封性が低い場合も
「すでに持っているテントサウナではどうしても温度が満足いかないので、買い替えを検討している…」という方も、これらのポイントを必ずチェックしてくださいね!
三層構造キルト生地がおすすめ

断熱性を重視するなら、三層構造のキルト生地を採用しているテントサウナがおすすめです。
三層構造のキルト生地は、外気の影響を最小限に抑えることができます。
このような生地は、冬場や寒冷地での使用でも内部の温度をしっかりと保つことができますよ。
床があるタイプを選ぶ
前提として、テントサウナには床部分の布があるタイプとないタイプがあります。


断熱性が高いテントサウナを選びたいなら、床があるタイプを選ぶことも重要です。
床があることで地面からの冷気の侵入を防ぎ、内部の温度を効果的に保つことができます。
特に寒い季節や地面が冷たい環境での使用には、床がしっかりしているタイプが効果的です。
ロウリュ対応のストーブを選ぶ

テントサウナは布でできているため、サウナ施設にある木製やタイル製のサウナに比べると、どうしても断熱性が低くなります。
そのため、テントサウナで快適に過ごすためには「湿度の管理」がとても重要です。
前述したように、体感温度は温度と湿度の組み合わせで変わります。温度が同じでも、湿度が高いと体感温度は上がります。
そのため、テントサウナではロウリュで湿度を高めることで施設のサウナに比べて温度が低くても、十分に満足できる温かさを感じることができます。
テントサウナ用の薪ストーブのほとんどがロウリュに対応していますが、ごくまれにロウリュ対応不可なものもありますので、購入する際はご注意ください。
窓が小さい、またはないものを選ぶ

テントサウナの中には大きな窓がついているものもありますが、この窓の部分は断熱性が低いため、熱が逃げやすくなります。
そのため断熱性を重視する場合は、窓が小さいか、もしくは窓がないデザインのテントサウナを選ぶと良いでしょう。
とはいえ、自然の風景を眺めながらサウナに入れるというのもテントサウナの醍醐味の一つですし、窓がないテントサウナでは閉塞感を感じる場合があります。
断熱性と快適さのバランスを考えて、小さめの窓がついたテントサウナを選ぶのがおすすめですよ。
安価なものは縫製が甘く密封性が低い場合も
安価なテントサウナは縫製が甘く、密封性が低いため隙間風が入る場合があります。
特にファスナー部分や生地の継ぎ目、から冷気が侵入しやすいことがあります。
高品質な製品は縫製もしっかりしており、密封性が高い傾向があるため、外気の影響を受けにくく安定した温度を保つことができます。
とはいえ、低価格な製品でも品質がいいものもありますので、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが断熱性の高いテントサウナを手に入れるためのポイントです。
おすすめテントサウナは、テントサウナ人気メーカーおすすめランキング11選の記事でランキング形式でご紹介していますので、あわせて参考にしてください!
まとめ
テントサウナで温度が上がらないことでお悩みの場合は、温度が上がらない原因を知りそれに応じた対策を取ることで、テントサウナでもしっかりと「整う」ことができますよ!
もし今、テントサウナの温まり具合に不満を感じているなら、この記事の内容を実践してみてください。
「サウナの専門商社」では、10社以上のメーカーのテントサウナを取り扱っています。
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テントサウナ選びにお困りなら、ぜひお気軽にご連絡ください!