バレルサウナの温度は何℃まで上がる?調節方法や温度が上がらない原因・対処法も解説
サウナは種類や特性により、室内の温度に違いが出ます。
今回はバレルサウナの購入を検討している方や、すでに導入されている方、バレルサウナに興味を持たれている方に向けて
- バレルサウナの最高温度
- バレルサウナの温度調節方法
- バレルサウナの温度が上がらないときの原因と対処法
を紹介していきます。
目次
バレルサウナの温度は何℃まで上がる?
バレルサウナの温度は製品によって違いがありますが、通常60~100°Cと言われています。
他のサウナと温度を比較すると、以下のようになります。
サウナの種類 | 温度 | 燃料 |
バレルサウナ | 60~100°C | 電気/薪 |
屋内用ホームサウナ | 70~100°C | 電気 |
ミストサウナ | 40°C | 電気 |
スチームサウナ | 40~50°C | 電気 |
テントサウナ | 60~80°C | 電気/薪 |
屋外用ホームサウナ | 70~100°C | 電気 |
サウナ小屋 | 60~100°C | 電気/薪 |
サウナカー | 60~100°C | 薪 |
関連記事:バレルサウナの特徴を徹底解説!メリットデメリットや費用についても紹介
バレルサウナ用ストーブの種類
バレルサウナ用ストーブにはおもに
- 薪ストーブ
- 電気ストーブ
の2つがあります。
それぞれの概要やメリット・デメリットをご紹介します。
薪ストーブ
薪ストーブは、薪(木材)を燃やすことによってサウナ室を温めるストーブです。
ストーブの中でも古くから使われている伝統的なもので、バレルサウナのほかにもサウナ小屋や、テントサウナなど屋外用サウナで使用されます。
燃焼の際に発生する煙などは、煙突を通じて室外に排出されます。
ストーブの上にサウナストーンを置いてロウリュができるタイプの製品も多くあり、家庭でも本格的なサウナを楽しむことができます。
薪ストーブの価格相場は煙突込みで40万円~です。
メリット | デメリット |
・火力が高くサウナ室が均等に温まる ・サウナ室が温まるのが早い ・薪特有のナチュラルな香りや焚火の音 ・電気工事、配線工事が不要 | ・火気を使用するため利用場所が限られる ・安全に注意が必要 ・煙突の設置、メンテナンスが必要 ・燃料費(薪代)が高い |
薪ストーブなら100℃を超えるサウナを作るのも比較的簡単なので、特に熱いサウナが好きな方におすすめです。
薪は燃焼時に木材由来の香りや焚火の音を放ち、サウナ浴のリラックス効果を高めます。
電気を使わないため電気変換工事や配線工事が不要で初期費用が抑えられるのもメリットと言えるでしょう。
ただし、火気の使用には注意が必要であり、他のストーブと比べて燃料費が高くなる点はデメリットになります。
電気ストーブ
サウナ用電気ストーブは、電気を使ってサウナ室を加熱します。
電気ストーブでは火力を必要としないため、屋内でもより安全に使用することができます。
電気ストーブでもロウリュができるタイプもあり、本格的なサウナも十分に楽しめます。
メリット | デメリット |
・煙突がないので設置が簡単 ・屋内にも設置可能 ・煙や一酸化炭素が発生しない ・初心者でも扱いやすい ・燃料費(電気代)が比較的安い | ・初期費用が高い ・温まりが遅いことがある ・温度が低い場合がある ・電気工事や配線工事が必要 |
電気ストーブはスイッチで温度の調節ができ、安全性も高いので初心者でも安心して使用することができます。
また、薪ストーブが1時間500円分の燃料(薪)を必要するのに対し、電気ストーブの電気代は1時間100円程度とランニングコストが安いです。
電気ストーブの相場としては40万円ほどですが、導入時は加えて電気変換工事(ほとんど単相3線200Vの工事)(3万円~)、配線工事(10万円~)がかかってくるため初期費用が高くなる点はご注意ください。
関連記事:サウナストーブ購入!サウナストーブメーカーのおすすめ商品4選【徹底比較】
バレルサウナの温度を調整する方法
薪ストーブを使用する場合は、薪の量でサウナ内の温度を調節します。
目安として夏は1時間に1束(約6kg)、冬は1.5束(約9kg)程度を使用します。
薪は15分に1度程度追加してください。
一方電気ストーブを使用する場合は、つまみやスイッチで出力温度を調節できるものもあります。
また、ロウリュで湿度を上げ体感温度を上げるというのも手です。
バレルサウナの温度が上がらない原因と対処法
バレルサウナの温度が上がらない場合、原因として以下の4点が考えられます。
- 屋根から熱が逃げている
- 湿度が低いため体感温度も低い
- 壁に隙間が空いている
- ストーブの出力が弱い
それぞれの対処法も含めて、詳しく解説します。
屋根から熱が逃げている
サウナ室内の熱は上へと昇っていく性質を持っていますが、熱が屋根を通じて逃げている可能性があります。
対処法としては専用の屋根カバーをつける、バレルサウナに屋根を付けるという方法があります。
屋根やカバーはバレルサウナを雨から守り劣化を防ぐ役割も持ちますので、いずれかを付けることをおすすめします。
湿度が低いため体感温度も低い
湿度が低いと、体感温度が低く感じられます。
ロウリュ対応のストーブならば、多めにロウリュをしてサウナ室の湿度を上げましょう。
ロウリュ不可のストーブを使用している場合は、水をバケツに入れてしばらくサウナ室内に置いておくだけでも湿度を上げることができます。
壁に隙間が空いている
バレルサウナは板材を重ねたシンプルなつくりをしているために、壁や天井に隙間が空きやすいです。
その隙間が断熱性や保温性を低下させている可能性も…。
隙間に雨などが入って腐食してしまうと隙間が大きくなりバレルサウナの寿命が短くなってしまいますので、使用後の乾燥と定期的なメンテナンスを心がけましょう。
また、使用しない間はビニールシートなどで被うことにより風雨や汚れ、劣化を防ぐことができます。
関連記事:バレルサウナのメンテナンス方法!使用後の清掃や定期的な点検、長持ちさせるポイント
ストーブの出力が弱い
上記のポイントを確認してもバレルサウナの温度が上がらないという場合は、ストーブの火力や出力が弱すぎる可能性があります。
この場合は最終手段になりますが、使用するストーブを変えることをおすすめします。
薪ストーブは製品ごとに温める力が大きく違うため、一概にこのような製品を選ぶべきということはできません。
製品の詳細情報を確認し、対応するサウナのサイズを確認しましょう。
一方電気ストーブの出力(kw数)は、サウナ室の㎥数と同じものを選ぶのが目安と言われています。
例えば直径2.0m、奥行き2.2mのバレルサウナの場合、円柱の体積を求める公式(半径×半径×円周率×高さ)にあてはめ、体積は1m×1m×3.14(円周率)×2.2m=6.908㎡です。
7kwの出力の電気ストーブを選択するとよいことになりますね。
バレルサウナの温度は何℃まで上がる?調節方法や温度が上がらない原因・対処法も解説
バレルサウナが温まるまでにかかる時間
バレルサウナはその円筒状の形により、熱が効率的に全体に回るので温まるスピードが速いというメリットを持っています。
薪ストーブ・電気ストーブともに、加熱を始めてから30分程度で80度前後に達します。
※温度や温まるスピードは製品によって異なります。
まとめ
- バレルサウナの温度は60~100°C。
- 薪ストーブの場合は薪の量で、電気ストーブの場合はスイッチやつまみで出力を変え、温度を調整する。
バレルサウナは木のぬくもりを感じながらサウナ浴を楽しめる、贅沢なサウナです。
メンテナンスをしっかり行えば10~20年使える本格サウナでもあるので、この記事を参考にぜひバレルサウナの魅力を十分に味わっていただきたいと思います。
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