サウナと蕁麻疹｜原因・注意点・効果的な利用方法を解説

• 2025年2月19日

サウナに入った後、肌に湿疹やかゆみが出たことはありませんか？

「蕁麻疹（じんましん）が出やすいけど、サウナを楽しみたい……」と悩んでいる方も多いかもしれません。

リラックスしたいはずが肌トラブルに悩まされると、サウナを心から楽しめなくなりますよね。

この記事では、サウナと蕁麻疹の関係や注意点、肌トラブルを防ぐコツを解説します。

記事の後半では敏感肌の方におすすめのサウナの種類も紹介しますので、ぜひ参考にしてください！

この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。
蕁麻疹や肌トラブルにお悩みの方は、必ず医師に相談し、適切な診断と指導を受けてください。

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サウナ利用で蕁麻疹が出る原因とは？

一言で「サウナで蕁麻疹が出る」といっても、実はその原因と蕁麻疹の種類はさまざまです。

ここでは、サウナが蕁麻疹を誘発する理由とその症状の種類を5パターン解説します。

• 熱さが原因となる温熱蕁麻疹
• 汗が原因となるコリン性蕁麻疹
• 冷たさが原因となる寒冷蕁麻疹
• アレルギー反応が原因の接触蕁麻疹
• ストレスや自律神経の乱れが影響するケース

熱さが原因となる温熱蕁麻疹

温熱蕁麻疹は、体が温まった際に皮膚が過剰に反応して発疹が現れる症状です。

一見、汗疹（あせも）と似ていますが、原因や仕組みは異なります。

温熱蕁麻疹は、体内のヒスタミン（アレルギー反応や炎症の際に体内で放出される物質）が放出されることで発生し、ピリピリとしたかゆみを伴います。

一方、汗疹は汗腺の詰まりが原因で発症するため、異なる対処法が必要です。

汗が原因となるコリン性蕁麻疹

コリン性蕁麻疹は、汗をかいた際にアセチルコリンという神経伝達物質が関与して発症する蕁麻疹です。

数分から数時間で症状が消えることが多いですが、かゆみやピリピリとした痛みを伴うのが特徴です。

特に、汗をかく生活習慣が少ない方に発症しやすいため、日常的に適度に発汗することが予防に役立ちます。

普段からコリン性蕁麻疹を発症しやすい方は、サウナに行くとひどい症状が出る可能性があるので、サウナ利用の可否は医師に相談してください。

冷たさが原因となる寒冷蕁麻疹

寒冷蕁麻疹は、冷たい空気や水に触れることで皮膚に発疹やかゆみが現れるアレルギー反応の一種です。

この蕁麻疹は、冷刺激によりヒスタミンが放出され、皮膚に炎症反応が起こることで発症します。

特にサウナ後に冷水風呂に入る際は、急激な温度変化が体に負担をかけ、症状を引き起こすリスクが高まります。

過去には、67歳の男性がサウナ浴後に水風呂に入った際、寒冷蕁麻疹を発症しアナフィラキシーショックを起こしたという事例が報告されています。

この男性には、以前からプールや炊事などで寒冷刺激を受けた際に発疹が出る既往があったそうです。

温度差でかゆみや蕁麻疹を発症したことがあるという方は、水風呂にご注意ください。

アレルギー反応が原因の接触蕁麻疹

タオルやサウナマット、洗剤に含まれる化学物質が肌に触れることで接触蕁麻疹が発症する場合があります。

特にサウナで熱や乾燥にさらされた肌は、普段よりも刺激に敏感になっています。

使用するアイテムの素材や成分に注意を払い、低刺激性のものを選びましょう。

ストレスや自律神経の乱れが影響するケース

サウナでの環境変化が、ストレス反応として蕁麻疹につながる場合も。

自律神経のバランスが崩れて皮膚のバリア機能が低下することで、蕁麻疹が現れることがあります。

サウナ後に肌が赤くなる「あまみ」は蕁麻疹とは違う

「あまみ」とは、サウナや温浴後に血行が促進され、毛細血管が拡張して肌がまだらに赤くなる現象です。

これは健康的な反応で、通常は数分で消えます。

以下の表で「あまみ」と蕁麻疹の違いを確認しましょう。

「あまみ」について、詳しくはあまみとは？サウナ後の赤い斑点「あまみ」が消えないときの対処法。出る原因とはの記事をご覧ください。

サウナが蕁麻疹を悪化させるリスク

敏感肌の方は、サウナが蕁麻疹を悪化させるリスクについても把握しておきたいですよね。

ここでは、

• 高温多湿環境が肌に与える負担
• 間違った利用法による影響

についてまとめていきます。

高温多湿環境が肌に与える負担

サウナの高温多湿環境は、肌のバリア機能を低下させ、炎症を引き起こしやすくなります。

敏感肌や蕁麻疹が出やすい方は、温度や湿度の低いサウナを選ぶと良いでしょう。

間違った利用法による影響

長時間の入浴や過度に熱いサウナの利用は、肌への負担を増大させます。

関連記事：【チェックリスト】サウナに行くならこれを準備！初心者も安心の持ち物リスト

体調や肌の状態に注意する

蕁麻疹は、心や体に疲れがたまっているときに発症しやすいものです。

疲労やストレスを感じているときは、サウナ利用を控えましょう。

アレルギーの原因となる物質を避ける

アレルギー体質の方は、温泉成分やサウナ内のロウリュアロマなど、肌に合わない成分には注意しましょう。

過去に蕁麻疹が出た経験がある方や敏感肌の方は、サウナ利用前に医師に相談すると安心です。

関連記事：サウナで日焼けする？日焼け後にサウナに入るとどうなる？

敏感肌の方におすすめのサウナ

敏感肌・乾燥肌の方や蕁麻疹を発症しやすい方にとって、適切なサウナ選びは非常に重要です。

そのような方には、特に湿度の高いサウナが効果的とされています。

種類	スチーム/ミストサウナ	ドライサウナ
おすすめ度	★★★★★	★☆☆☆☆
温度	約40℃～60℃	約80℃～100℃
湿度	約100%	約10%～20%

スチームサウナ

スチームサウナは、蒸気で満たされた室内が特徴で、温度は40〜50℃と比較的低く設定されています。

湿度が非常に高いため、肌に優しい環境です。

＼こんな人におすすめ！／
・乾燥肌の方
・美容効果、保湿効果を求める方
・ストレスを癒したい方

ミストサウナ

ミストサウナは、霧状の水粒子を室内に放出することで、肌にやさしい環境を提供します。

温度は約40℃～60℃で、湿度約100%と高め。

温かい雲の中にいるかのような、リラックス感を楽しめるサウナです。

＼こんな人におすすめ！／
・乾燥肌の方
・美容効果、保湿効果を求める方
・ストレスを癒したい方

関連記事：ミストサウナとスチームサウナの違い｜特徴や効果、設置費用を比較

【非推奨】ドライサウナやロウリュサウナ

ドライサウナは湿度が低く、温度が約80℃～100℃と非常に高い環境が特徴です。

低湿度は肌の水分を奪いやすく、乾燥を加速させます。

乾燥肌の方は、つっぱり感やかゆみを感じることも少なくありません。

実際、私自身もドライサウナ利用中に肌が乾燥し、かゆみが出た経験が多々あります。

また、高温サウナの中にはサウナストーンに水を注ぎ、一時的に湿度を急上昇させることで発汗を促す「ロウリュサウナ」もあります。

ロウリュサウナでの湿度の急激な変化も、敏感肌には刺激となる場合がありますので、肌が敏感な方や荒れているときは注意が必要です。

関連記事：ドライサウナとミストサウナの違い｜デメリットや特徴、効果、設置費用を比較

家庭用サウナなら毎日気軽に保湿ケアができる

家庭用サウナは、敏感肌や蕁麻疹に悩む方にとって理想的な選択肢です。

自宅で使えるため、温度や湿度を自分好みに調整でき、肌や体調に合わせて利用できます。

＼家庭用サウナのメリット／
・自分に合った温度、湿度、香り、照明にカスタマイズできる
・好きなときに好きなだけ利用できる
・衛生面の安心感がある
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