サウナ後の赤い斑点「あまみ」が消えないときの対処法。出る原因とは
サウナ浴後に体に出る「あまみ」と言われる赤い斑点をご存知でしょうか?
サウナ界隈では、この「あまみ」はもはや常識として定着しつつあります。ですが初心者の方であればこの「あまみ」を聞いたことがない・よく知らない人がほとんどではないでしょうか。
「あまみ」について理解を深めれば、サウナライフはより良いものへと変化します。今回はその「あまみ」について深堀りしていきましょう。
今回は、サウナに入るとサウナ後・水風呂後に現れる皮膚上の赤い斑点、通称あまみについて、発生する原因や危険性はあるのかといった要点で詳しく解説していきます。
ととのいを生み出した「濡れ頭巾ちゃん」という方があまみの由来に関係しているといった情報もあります。
本記事の内容
- サウナ後にできる赤い斑点の原因とは
- あまみに危険性はあるのか
- あまみが消えないときの対処法を解説
サウナや水風呂を入った際の毛細血管の働きや温熱作用、水圧作用が関係しているこの甘みについてしっかり学習しましょう
サウナ後にできる赤い斑点の原因や危険性は?
赤い斑点(あまみ)は実は体にとって良い証拠
あまみとは、サウナ後・水風呂後に現れる皮膚上の赤い斑点のことです。
サウナを利用した後に体中が赤い斑点だらけになり、ビックリされた方もいるのではないでしょうか。
あの赤い斑点が、サウナ界隈では「あまみ」と呼ばれているのです。
後ほど詳しく記述しますが、あまみが出ると体のコンディションが良い証拠・サウナがいい証拠であるとされています。
あまみの生みの親「濡れ頭巾ちゃん」の存在
この「あまみ」は、ブログ「サウナ、水風呂、大好き 湯守日記」の執筆者である「濡れ頭巾ちゃん」さんによって言われ始め、その後サウナ界隈で定着しました。
濡れ頭巾ちゃんさんはサウナ界隈で話題沸騰中のBS番組「サウナを愛でたい」のMCも務めており、現在サウナ界隈で最も影響力のある人物の一人とされています。
10度以下の強冷水と、上質なサウナセッションを繰り返すとカラダ中の毛細血管が開き、いつしか天女のような文様が浮かびあがってきますひとが ととのった証に刻印される天から授かったその文様のことを『あまみ』といいます
濡れ頭巾ちゃんブログより
記事では言及されているのですが、元々あまみは北陸地方、特に富山付近の方言であるとされています。そのあまみを濡れ頭巾ちゃんさんが一般用語として扱い始め、その結果現在のようにあまみはサウナーにとって常識となる用語へと変化していったのです。
あまみが消えないときの対処法
あまみが健康にいいというのは理解できたものの、あまみが中々消えずに悩んでいるときはどうしたらいいのでしょうか。
- あまみは基本放置で大丈夫
- 消えないときに考えられる要因
解説していきますね。
あまみは基本放置で大丈夫
サウナ後に出るあまみは基本的に放置で問題ありません!
あまみが出ても基本的には10~20分前後で、消える場合が多いです。
「今日はかなり身体が赤いな~」と感じる日でも15分もたてば収まります
「あまみ」=「しっかりサウナに入れている」ということにもなりますので、あまみが出ている時はしっかり身体を回復できていると思って大丈夫です。
その時の体調で、あまみの出やすさはありますが基本的に身体への問題はないようです。
消えないときに考えられる要因
あまみが消える時間については、個人差があり10分で消えるときもあれば、数十分消えないこともあるようです。
その日のうちに赤い斑点が消えるのであれば問題はないでしょう。
翌日以降も消えない場合の要因は何でしょうか。
考えられる可能性としては、
- アレルギーの可能性
- やけどの可能性
が当たります。
肌の赤みは、食物アレルギーの反応による紅斑や温泉成分によるかぶれ等の可能性もあります。サウナ前後または最近の食事などに心当たりがないか確認してみてください。
また、肌の弱い方は、サウナ前後に入った温泉成分によるアレルギーの可能性なども考える必要があります。
身体の一部のみが、赤くヒリヒリするなどの症状がある場合には、低温やけどの可能性が。
放置すると重症化することもありますので、異常を感じたらすぐに病院を受診しましょう。
何故あまみ(赤い斑点)ができるのか?原因を解説
そんなあまみですが、何故サウナ界の常識として定着したのでしょうか?
それは、あまみは良いサウナであるかどうかを判断する基準である、とされているからです。
あまみを知る上で押さえておきたい、サウナ入浴時の3つの作用
まずあまみについてより深く知るために、入浴時に働く3つの作用について押さえていきましょう。
①温熱作用
②水圧作用
③浮力作用
1つ目は、温熱作用です。
温熱作用とは、体を温める働きのことを指します。湯船に浸かったりサウナに入ると体温が上がり、皮膚の毛細血管が拡張され血流が良くなります。それによって新陳代謝が高まる影響で体内の老廃物や疲労物質が取り除かれ、疲れ・コリ・痛み等が和らぐのです。
2つ目は、水圧作用です。
水圧作用とは、体にかかる水の圧力のことを指します。この水圧は体の表面だけではなく、皮下の血管にも加わります。そのため、手足に溜まった血液が押し戻される影響で心臓の動き・働きが活発になり、血流・リンパの流れが良くなるのです。
3つ目は、浮力作用です。
浮力作用とは、体重が軽くなる働きのことを指します。水に浸かると体が浮くことは皆さんご存知だと思います。水の中では、体重が約10分の1になるのです。その影響で、体重を支えている筋肉や関節への負担が大幅に減り、筋肉等を休ませることが出来る影響で体全体の緊張がほぐれ疲れが取れるのです。
この3つの作用のうち、あまみが出来る過程においては温熱作用と水圧作用が重要な役割を担っています。
サウナ⇒水風呂後にあまみが出来る原因は?血流の流れが関係??
あまみの出現は、血液の流れに関係しています。
サウナと水風呂に入ると、温熱作用と水圧作用の影響で血流が活発になるのです。
まずサウナに入ると、サウナ室が暑い影響で温熱作用が働き、皮膚の毛細血管が広がって血流が良くなります。
次に水風呂に入ると、水圧作用によって皮下の血管に圧力が加わり、その結果手足に溜まった血液が押し戻されて心臓の働きが活発になり、血液の流れが良くなります。
つまりは、サウナと水風呂に入った結果毛細血管が拡張され血流が良くなり、その結果あまみが発生するのです。
また血流が良くなると、老廃物の排出による疲労回復が期待されます。
このような理由によりサウナ界隈では、
皆さんもサウナに入る際は、あまみが出ているかどうかに注目してみてはいかがでしょうか?
あまみが出なくても無理は禁物!無理のない範囲でサウナを楽しもう!
先程はあまみが出ると良いという記述をしましたが、あまみが出るまでサウナに入ればいいというものでは決してありません。
厚生労働省は、健康上の面から3セットのサウナ浴を推奨しています。
4回以上サウナ浴をしてしまうと、かえって疲労が溜まってしまう可能性が高くなるのです。
せっかく疲れをとって気持ちよくなるためにサウナに入ったのに、かえって疲れてしまうと意味がないですよね。
あまみにとらわれること無くサウナライフをよりよいものにするためにも、無理のないサウナ浴を心がけましょう。
下記の記事ではサウナの正しい入り方や、サウナを利用する前に押さえておきたい注意点とマナーを解説しています。参考にしてみてください。