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家庭用スチームサウナ、実際いくらかかる?初期費用・維持費・後悔しやすい落とし穴を全部公開

  • 2025年12月17日

「家にスチームサウナがあったらいいな」
そう思ったときに、「でも、実際いくらかかるんだろう?」と少し不安になったことはありませんか。

最近は、忙しい日々の中でも家で無理なく続けられるセルフケアを探す人が増えています。

そんな選択肢のひとつが、スチームサウナ。
頑張らなくても、肌や体をやさしく整えてくれる時間をつくれます。
ただ、価格や維持費が見えないと、一歩を踏み出しにくいのも本音です。

そこで本記事では、国内外150社以上のサウナ関連商品を扱う「サウナの専門商社」が、家庭用スチームサウナの価格を初期費用から維持費まで、わかりやすく解説します。

読み終える頃には、自分の生活に合うかどうかが自然と判断できるようになります。

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家庭用スチームサウナの種類と価格(導入・設置)

スチームサウナ

家庭用スチームサウナは、予算や住まいに合わせて選べるよう、大きく3つのタイプに分かれています。

結論として、家庭用スチームサウナの初期費用は「簡易的な製品で試す」「浴室自体をサウナにする」「専用空間をつくる」という目的別に、次の価格帯が目安になります。

・サウナボックスタイプ:2万円~
浴室外付けタイプ:30万円~
・スチーム専用室タイプ:70万円~

それぞれの設置方法や費用内訳について、詳しく解説していきます!

簡易的な製品で試す|サウナボックスタイプ

サウナボックス
Amazonより引用

「まずは自宅で試してみたい」「工事はしたくない」という方に選ばれているのが、サウナボックスタイプです。

サウナボックスは、小さなテントの中にスチーム発生器を設置して使用するタイプの簡易サウナです。

2万円からとコスパがよく、100Vで使用でき電気変換工事が必要ない製品もあります。
給排水工事も不要です。

組み立てや収納も簡単で、1分程度で完了するという手軽さで、家庭用サウナデビューにもぴったり。

浴室やスチーム専用室を使用するタイプと比較すると温度が劣る場合がありますが、湿度を上げることで十分に汗をかくことができます。

サウナの種類スチームサウナ(浴室)
サウナボックス+スチーム発生器2万円~
配送費0万円~
設置工事代0万円
電気変換工事0万円~
給排水設備0万円
初期費用合計2万円~

浴室自体をサウナにする|浴室外付けタイプ

TYLO スチーム発生器
オストコーポレーション公式サイトより引用

「今の浴室を活かしつつ、しっかりしたスチームサウナを取り入れたい方」に向いているのが、浴室外付けタイプです。

このタイプでは、浴室にスチームサウナを噴出する装置を設置します。

工事が大規模になるので、リフォームや新築工事のときに設置するのが一般的です。

スチームサウナは蒸気が下から上へと上がっていき部屋を温める仕組みですので、スチームの噴出口は浴室内の足元に設置します。

浴室 スチームサウナ
株式会社アルデ公式サイトより引用

スチーム発生器は防水でないものが多いため、浴室の外に設置します。

浴室 スチームサウナ
株式会社アルデ公式サイトより引用

狭い浴室の場合は思い切ってバスタブを撤去してしまい、スチームで身体を温めるようにすることで、スペースを有効活用するというのもおすすめです。

サウナの種類スチームサウナ(浴室)
スチーム発生器本体代10万円~
配送費0円~
設置工事代10万円~
電気変換工事(単相200V)3万円~
給排水設備の工事10万円~
初期費用合計30万円~

スチーム発生器を設置する場合、100Vから200Vへの電気変換工事と、給排水設備の工事が必要になります。

専用空間をつくる|スチーム専用室タイプ

スチーム専用室
オストコーポレーション公式サイトより引用

屋内にスペースがあるならば、浴室に機器を設置するのではなく「スチームサウナ専用室」を作ってしまうという手もあります。

こちらはおもに、宿泊施設やスパなどでよく採用されている方法です。

浴室外付けタイプと同じように、スチーム発生器と組み合わせて使用します。

スチームサウナのためだけの部屋を作ってしまうというのは、かなり贅沢ですね。

サウナの種類スチームサウナ(浴室)
スチーム発生器本体代10万円~
スチーム専用室代30万円~
配送費10万円~
設置工事代10万円~
電気変換工事(単相200V)3万円~
給排水設備10万円~
初期費用合計70万円~

他の家庭用サウナの価格は?

家庭用サウナを検討していると、
「スチームサウナって、他のサウナと比べてどうなんだろう?」
「結局、どれが一番現実的なんだろう?」

と迷うのは、ごく自然なことです。

ここでは、代表的な家庭用サウナの価格帯をまとめて比較してみましょう。

スチームサウナ(浴室)屋内用ホームサウナ遠赤外線サウナ屋外用ホームサウナテントサウナバレルサウナミストサウナ(浴室)サウナカー
イメージスチームサウナsauna-global 屋内用ホームサウナ遠赤外線サウナtotonoi2和合商事
本体代10万円~100~200万円30~50万円100~250万円10~50万円100~300万30万円~300~400万円
配送・工事代20万円~40万円~10万円~40万円~0円60万円~簡易取り付け:5万円~
天井埋め込み:20万円~
0円
ストーブ代(電気)40万円~本体に含まれる40万円~30万円~40万円~
ストーブ代(薪)5万円~本体価格に含む
初期費用合計30万円~150~300万円30~50万円150~350万円10~70万円200~500万円35~50万円300~400万円
※車両込み
参考:書籍『家庭用サウナの選び方』(株式会社サイリージャパン|サウナの専門商社)

こうして並べてみると、家庭用サウナは種類によって価格差がかなり大きいことがわかります。
その中で、スチームサウナ(浴室外付けタイプ)は初期費用30万円~と、しっかり使えるのに、現実的な価格帯に収まっているのが特徴です。

ただし、屋内設置の遠赤外線サウナでは30万円代から導入できるタイプもありますので、気になる方はチェックしてみるとよいでしょう。

ランニングコスト(電気代・水道代)

本体価格は把握できても、ランニングコストが高いと「結局使わなくなってしまうのでは…」と不安になりますよね。

実は家庭用スチームサウナは、毎日使った場合でも以下のコストなので、「思ったより現実的」と感じる方が多いです。

電気代水道代1ヶ月にかかるコスト
浴室外付けタイプ100円/h1円以下/h約3,000円
サウナボックスタイプ100円/h1円以下/h約3,000円
スチーム専用室タイプ100円/h1円以下/h約3,000円
※1ヶ月30日間、毎日1時間入るとして計算。

使用後に乾燥機を使用する場合は1回の使用で+50円程度かかります。

ちなみに、スチームサウナに近いものに温めたミスト(液体)を噴出する「ミストサウナ」がありますが、比較するとスチーム(気体)を出すスチームサウナのほうが水の使用量はかなり少なくなります。

【30分当たりの水の使用量】

  • スチームサウナ:約3L
  • ミストサウナ:約28L

水道代をできるだけ抑えたい場合は、スチームサウナのほうが安心しやすい選択肢と言えるでしょう。

維持費・メンテナンス費

スチームサウナ
株式会社アルデ公式サイトより引用

家庭用サウナを検討する際、意外と気になるのが「結局、手入れが面倒で続かなくなるのでは?」という点です。
忙しい日が続く中で、特別なメンテナンスが必要だと「だんだん使わなくなってしまいそう…」と感じますよね。

実際のスチームサウナのメンテナンスは、次のようなシンプルな内容が中心です。

  • 室内の清掃、乾燥(使用後毎回)
  • スチーム発生器の拭き掃除、手入れ(週に1回程度)

浴室やシャワールームに設置している場合は、使用後にシャワーの温水で室内を流すだけでも十分です。

スチーム発生器には自動乾燥機能が付いている製品も多く、ボタンひとつで乾燥まで完了します。

サウナボックスタイプの場合も、使用後に水気を拭き取って乾燥させ、折りたたんで収納するだけ。

メーカーによっては、貯水タンクに専用の除去剤を入れてカルシウム除去を行うことを推奨している場合がありますが、頻繁に行う必要はなく、基本的にはメーカーの案内に沿って対応すれば問題ありません。

このように、スチームサウナのメンテナンスは日常の入浴後の延長でできるものがほとんど。
「続けるために頑張る」必要がない点も、無理なく使い続けられる理由のひとつです。

関連記事:家庭用サウナのメンテナンス方法まとめ

その他備品にかかる費用

自宅でスチームサウナを楽しむにあたって、基本的に「必ず買い足さなければならない備品」はありません

必要に応じて、くつろぎ方を少し快適にするためのアイテムを追加するイメージです。
たとえば以下のアイテムを追加すると、サウナタイムがより充実するでしょう。

ポータブルバスタブ
Amazonより引用

ポータブルバスタブは5,000円前後で購入可能。

風呂イス
Amazonより引用

サウナ室内用の椅子は通常の風呂用のものでOK。1,000円前後で購入可能。
木製のものはカビが生えやすいため、水回りでは避けたほうが安心です。

アウトドアチェア
Amazonより引用

外気浴に使うアウトドアチェアは5,000円前後で購入可能。

これらを一通り揃えたとしても、追加でかかる費用は数千円〜1万円程度が目安

本体や工事費とは別に、大きな出費を想定する必要はありません。

後悔しやすい落とし穴|家庭用スチームサウナでよくある見落としポイント

家庭用スチームサウナは、比較的導入しやすい反面、事前に整理しておかないと「思っていたのと違った」と感じやすいポイントもあります。

実際に多いのは、次のようなケースです。

  • 価格だけで判断し、設置に必要な工事内容を十分に把握していなかった
  • 使うシーンを想像できず、準備や動線が思ったより手間に感じてしまった
  • スペックや機能を重視しすぎて、自分の体調や生活リズムに合わなかった

これらは「スチームサウナ自体が合わなかった」というより、選ぶ前の整理が足りなかったことが原因になることがほとんどです。

このあと解説する「選ぶ際のポイント」を押さえておけば、こうした後悔は十分に避けることができます。

家庭用スチームサウナを選ぶ際のポイント

家庭用スチームサウナを選ぶ際に大切なのは、価格やスペックだけで比べることではありません。

自分の生活の中で、無理なく使い続けられるかどうか」という視点で判断することが、満足度を左右するポイントになります。

家庭用スチームサウナを選ぶ際は、次のポイントを意識して比較してみましょう。

■ サイズと設置スペース

毎日の動線を邪魔せず、「使うたびに準備が必要にならないか」を確認しましょう。

■ 設置の手間

電気工事や水道工事が必要な場合は、事前にどこまで業者に任せられるかを把握しておくと安心です。

■ 機能

温度・湿度調整やタイマーなど、「その日の体調に合わせて無理なく使える機能」があると、続けやすさにつながります。

■ メンテナンスの手間

日常の入浴の延長で対応できるかどうかは、導入後の満足度に大きく影響します。

こうしたポイントは、カタログや価格表だけでは分かりにくいことも多いものです。

「自分の家の場合はどうなのか」
「この条件なら、どのタイプが合いそうか」
といった点は、専門の立場から整理してもらうことで、判断がぐっと楽になります。

サウナの専門商社では、自宅へのスチームサウナ導入について、費用や工事内容を含めて無料で相談できます。

無理に購入を勧めるものではありませんので、気になる点を整理するつもりで、気軽に相談してみてください。

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スチームサウナとミストサウナの違い

家庭用サウナを調べていると、スチームとミストの違いがよくわからず、結局どちらを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

スチームサウナとミストサウナはどちらも低温・高湿で、保湿効果や美容効果が高い点は共通しています。

違いが出るのは、

  • 仕組み
  • 家庭用機器の価格
  • 日常での扱いやすさ

といった部分です。

スチームサウナミストサウナ
温める方法蒸気(気体)霧(液体)
熱の流れ下から上へ上から下へ
家庭用機器の価格10万円~30万円~

ミストサウナは、温かいお湯を霧状にして噴出する仕組みのため、構造がやや複雑になり、家庭用機器の価格も高くなる傾向があります。

一方、スチームサウナはお湯を沸かして蒸気を出すシンプルな構造のため、比較的導入しやすい価格帯に収まるのが特徴です。

関連記事:ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較

ドライサウナとの違い

屋内用ホームサウナ

ドライサウナは、高温・低湿で爽快感を重視したサウナです。

一方、スチームサウナは低温・高湿で、呼吸がラクで長時間入りやすいのが特徴。

メリットミストサウナ/ドライサウナどちらの方がメリットを受けるか
汗のかきやすさスチームサウナドライサウナ
長時間の入りやすさスチームサウナドライサウナ
初心者の方や子供の入りやすさスチームサウナドライサウナ
保湿効果スチームサウナドライサウナ
体調が悪い時スチームサウナドライサウナ
爽快感ドライサウナスチームサウナ
ストレス解消効果ドライサウナスチームサウナ
むくみ・痛み解消効果ドライサウナスチームサウナ

「ととのい」や刺激を求めるならドライサウナのほうが合っています。

一方で、肌や体をやさしくケアできることを重視し「無理をせず、じっくり体を整えたい」ならスチームサウナが向いていると言えるでしょう。

関連記事:ドライサウナとミストサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較

まとめ

家庭用スチームサウナは、浴室外付けタイプやサウナボックスタイプなど、住まいや予算に合わせて選べる複数の選択肢があります。

初期費用は2万円台〜30万円台から検討でき、ランニングコストも月3,000円程度と、無理なく続けやすい点が特徴です。

「頑張るためのサウナ」ではなく、毎日の中で自然に使い続けられるケアとして、スチームサウナは現実的な選択肢と言えるでしょう。

とはいえ、自宅の浴室や生活スタイルによって、合うタイプは人それぞれ異なります。
「自分の場合はいくらくらい見ておけばいいのか」
「工事はどこまで必要なのか」
といった点は、実際の条件をもとに整理したほうが、失敗がありません。

まずは、価格帯や設置タイプをざっと把握したい方は、家庭用スチームサウナの商品一覧から全体像を確認してみてください。

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「どれを見ればいいか分からない」「失敗したくない」という方は、一度プロに相談してみるのもひとつの方法です。

サウナの専門商社では、費用や工事内容を含めて無料で相談できます。
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参考資料

本記事は、当社 株式会社サイリージャパン(サウナの専門商社)出版の書籍『家庭用サウナの選び方』でまとめた知見の一部を参考にしています。

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