水風呂のおすすめの深さは何cm?140cm以上の深い水風呂がある施設の評判も紹介!
- 2024年7月16日
水風呂は、サウナ後の爽快感を倍増させるために欠かせない要素です。
しかし、水風呂を作るにあたってどれくらいの深さが最適なのかは気になるところです。
この記事では水風呂のおすすめの深さについて詳しく解説し、140cm以上の深い水風呂を提供している施設の評判も紹介します。
目次
最適な水風呂の深さは?
結論として、水風呂の深さは成人が座って肩まで浸かれる60cm前後がおすすめです。
深い水風呂にいきなり肩や首まで浸かると、体への負担が大きくなりヒートショックのリスクが高まります。
そのため、安全に体を慣らしながら使用できる深さが推奨されます。
一般的に、60cm前後の深さの水風呂が施設や家庭でも使われています。
家庭用の場合
家庭用水風呂の深さは、60cmが標準となります。
深くすると水道代やチラーのランニングコストが増加し、氷を使って冷却する場合は大量の氷の用意が必要になります。
60cmの深さであれば、安全に利用できるとともに、水の量を抑えて経済的な運用が可能です。
業務用の場合
業務用水風呂の深さは、40〜70cmが一般的です。
深すぎると安全面でのリスクが高まるため、利用者が簡単に出入りできる深さを選ぶことが重要です。
また、若い人でも不整脈などで水風呂内で意識を失うこともなくはないので浅いほうが安全と言えます。
また、業務用水風呂においても水の量が多いほど温度の安定性が増しますが、それだけ多くの水と冷却エネルギーが必要になります。
そのため、運用コストと冷却効果のバランスを考える必要があると言えます。
ただし、サウナーの利用が多い施設の場合は水風呂が深いことが付加価値となり、施設の目玉の一つになっているケースもあります。
業務用の場合は、安全性への考慮とターゲットに合わせた深さの水風呂を設計することが重要です。
関連記事:サウナは水風呂無しでも効果あり⁉水風呂に入らないとどうなる?施設での楽しみ方も紹介
深い水風呂のメリット
基本的に浅い水風呂だと、体全体が水に浸かるように膝や肘を曲げた状態で入ることが多くなります。
また、肩や首まで浸かるのが難しいという場合も。
一方、深さがある水風呂では両足両腕を伸ばしたまま入れるため、首や膝裏、肘裏など温度を感じやすい場所が伸びることで体が冷えやすくので、より水風呂効果を得られやすくなります。
よって、深い水風呂のほうが効果的に体を冷やすことができるのです。
関連記事:水風呂はダイエットに効果あり!温冷交互浴で代謝アップするための水風呂の利用方法
深さ140cm以上の深い水風呂があるサウナ施設
- 堀田湯(東京都)
- 渋谷SAUNAS(東京都)
- サウナと天然温泉 湯らっくす(熊本県)
それぞれの施設の水風呂の特徴や評判をご紹介します。
堀田湯(東京都)
都内でもっとも深い水風呂を味わえるのが、足立区西新井の「堀田湯」です。
露天エリアにある水風呂の水深は160cm!
温度は16℃で、地下天然水を使用しており薄緑色をしています。
水風呂はサウナ室前の露店エリアにあるので、サウナ→水風呂→外気浴の動線も完璧です!
渋谷SAUNAS(東京都)
渋谷SAUNASは、東京都渋谷区にあるサウナ施設で、男女日替わりで楽しめる9つのサウナと4つの水風呂が魅力です。
特に注目すべきは、深さ約150cmの深い水風呂です。
また、寝転んでリラックスできる浅い水風呂もあります。
水風呂においても深さに選択肢があるため、どんな好みの人でも満足できる施設となっています。
サウナと天然温泉 湯らっくす(熊本県)
熊本県にある「サウナと天然温泉 湯らっくす」にある水風呂の水深は男性側171cm、女性側153cmでどちらも日本一です!
さらに、水風呂には「マッドマックスボタン」という装置があり、このボタンを押すと毎分100L以上の水が滝のように降り注ぎ、爽快なクールダウンを楽しむことができます。
このダイナミックな体験は湯らっくすならではの魅力で、多くの利用者がこの水風呂を目当てに訪れるそうです。
水風呂の深さを考える際に重視すべきポイント
水風呂の深さを検討する際に重視すべきポイントは、以下の5点です。
- 安全性
- 利用者の体のサイズ
- ランニングコスト
- 設置スペース
- 維持管理の手間
安全性
安全性はもっとも重要なポイントです。
深すぎる水風呂はヒートショックや溺れるリスクを高めるため、成人が座って肩まで浸かれる70cm以下の深さが安全とされています。
急激な温度変化を避けるために、ゆっくりと浸かれる深さを選びましょう。
また、滑りにくい素材の使用や手すりの設置も安全対策として重要です。
関連記事:サウナと水風呂の危険性|死亡事故や緊急搬送事例、サウナ利用を避けるべき人も解説
利用者の体のサイズ
利用者の平均的な身長や体型を考慮して、適切な水の深さを選ぶ必要があります。
業務用の場合、老若男女が使う公衆浴場と成人男性向けのサウナ施設では必要な深さが異なります。
大人が座って肩まで浸かれる深さ(約60cm)を基準にしつつ、おもな利用者層に合わせて調整しましょう。
ランニングコスト
水風呂の深さが深くなるほど、水道代や冷却コスト(チラーの電気代や用意すべき氷の量)が増加します。
設置したい深さの水風呂を運用する場合に、水道代や電気代が月々にどれくらいかかるかを計算しておきましょう。
設置スペース
設置場所の広さや形状に合わせて、深さを選ぶ必要があります。
また、チラーを設置する場合は水風呂のサイズや水量によって必要なチラーの冷却能力が変わってくるため、対応するチラーのサイズや設置場所も含めて検討してください。
維持管理の手間
深い水風呂は掃除や水の入れ替えが大変になるため、適度な深さを選ぶことが維持管理を簡単にするポイントです。
特に業務用では、日々のメンテナンスをスムーズに行えるように設計されていることが重要です。
水風呂の効果
- 血行促進
- 疲労回復
- 免疫力の向上
- 代謝の向上
- リフレッシュ効果
- 睡眠の質の向上
水風呂に入ると血管が収縮し、その後体温を回復するために血管が拡張して、全身の血行が促進されます。
冷水の刺激が筋肉の緊張を緩和し、疲労物質である乳酸の排出が促されるため、運動後の疲労回復に効果的です。
さらに、冷水に浸かることで自律神経が刺激され交感神経が優位になるため、ストレス解消にもつながります。
サウナや温かい湯船と水風呂を行き来する「温冷交互浴」を行うことで、上記の効果が高まるでしょう。
まとめ
水風呂の深さは、安全性と効果を両立させるために重要なポイントとなります。
一般的には、胸元までゆっくり浸かれる60cm前後の深さが推奨されますが、深い水風呂には特有の魅力がありますね。
業務用でも家庭用でも、利用者の体格やニーズに合わせた水風呂の深さの選択が肝となるでしょう。