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サウナは何度がベスト?サウナの温度を上げる方法や整うために必要な温度を解説

  • 2025年3月5日

サウナは心も体もリフレッシュできる、まさに至福のひとときですよね。

でも、「サウナの温度って、結局何度がベストなの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、サウナの温度次第で整い方やリラックス効果が変わってくるんです!

この記事では、サウナ販売・設置支援を行う『サウナの専門商社』が、サウナの理想的な温度や温度を上げるコツ、そして最高の整いを体験するために知っておきたいポイントを解説します。

サウナ好きなあなたにとって、きっと役立つ情報が満載ですよ!ぜひ最後までお読みください。

体感温度と温度・湿度の関係

サウナの温度設定について理解を深めるためには、体感温度と温度・湿度の関係を知ることが重要です。

体感温度とは、実際の温度だけでなく湿度や風速などの環境要因によって私たちが感じる温度のことを指します。

たとえば、同じ気温でも湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、より暑く感じます。

これは、サウナ内でも同じことが言えます。

温度が同じでも湿度が高ければ体感温度は上がり、より熱く感じるため、サウナの温度設定を考える際には、温度だけでなく湿度も考慮することが大切です。

以下ではサウナの種類と各サウナの温度・湿度の目安、体感温度の違いをまとめました。

ミストサウナ遠赤外線サウナフィンランド式サウナドライサウナ
特徴低温・高湿度低温・低湿度高温・中程度の湿度。
ロウリュで湿度を上げる
高温・低湿度
温度40℃60℃80℃100℃
湿度100%15%25%10%
体感温度39.7℃41℃55℃61.9℃
※風速は0m/sとする。

参考:
体感温度 keisan
ミスナール体感温度 PVソーラーハウス協会

関連記事:自宅でフィンランドサウナを実現!設置方法・費用・楽しみ方を徹底解説

サウナ温度の基準|最適なサウナ温度は何度?

サウナ温度の基準として、日本の基準と海外の基準を調査しました。

結論、

  • 日本の基準では温度約90℃、湿度を約14%
  • 海外の基準では温度70℃~80℃、湿度40~60%

程度が一般的とされています。

日本サウナ・スパ協会の基準

日本サウナ・スパ協会の公式テキストでは、サウナ内で快適に過ごすための基準として、室内の温度を約90℃、湿度を約14%に設定するのが良いとされています。

この温度・湿度、かつ無風の環境での体感温度は57.7℃になります。

海外の基準

フィンランドのメディア「Sanoma Media Finland」では、サウナの理想的な温度は75〜80℃とされていますが、これはあくまで目安であり個々の体調に合わせることが重要とされています。

また、フィンランドの測定器メーカー「Ruuvi」も電気サウナの最適な温度として70~80℃を推奨しています。

一方、イギリスのホームスパ家具小売業者「POSH」の記事によると、一般的にサウナの理想的な温度は75~85℃とされています。

具体的には

  • 伝統的なドライサウナでは80~100℃
  • 赤外線サウナでは43~60℃
  • スチームサウナでは43~49℃

が適切とされています。湿度は40~60%が最適です。

これらの基準を比較すると、日本のサウナの基準(温度約90℃、湿度約14%)は海外の基準に比べて高温かつ乾燥していることが分かります。

日本のサウナ施設の平均温度

日本のサウナ施設の平均温度は、80~100℃とされています。

湿度は10~15%と低めで、高温で乾燥した「ドライサウナ」が特に人気です。

一部の施設には40~60℃で湿度約100%のスチームサウナ・ミストサウナもありますが、多くの利用者は高温のドライサウナを好んでいます。

これは、熱いサウナと冷たい水風呂を交互に楽しむことで、深くリラックスする「整い」を求める日本人が多いためと考えられますね。

2024年8月、株式会社NEXERと株式会社MySaunaが全国のサウナ利用経験者500人を対象に行ったアンケートによると、サウナ施設を選ぶ際に「サウナの温度や湿度」を重視すると回答した人は19.2%でした。

「サウナを選ぶ時のポイント」に関するアンケート(PRTIMES)
PRTIMESより引用

このことから、サウナーの多くがサウナ体験において温度・湿度を重視していることがわかりますね!

参考
「サウナを選ぶ時のポイント」に関するアンケート(PRTIMES)
株式会社MySauna

サウナ温度の上限は?日本最高温度は150℃!

からふろ 公式サイトより引用

日本のサウナの最高温度は「塚原のから風呂」の150℃です!

奈良時代から続く歴史あるこのサウナは、薪を使って石室を高温にし、室内温度が150℃を超える独特な体験ができます。

温度が非常に高いため、長袖・長ズボンを着用し、頭巾や毛布で体を覆う特別なスタイルで入浴します。

この高温サウナは血流を促進し、老廃物の排出を助けるほか、美容や健康にさまざまな効果があるとされます。

参考:からふろ 公式サイト

海外のサウナの平均温度

温度湿度
日本80~100℃10~15%
フィンランド70〜90℃20〜30%
カナダ70〜90℃20〜30%
ドイツ70〜90℃20〜30%
スウェーデン約80℃約50%
ロシア60〜70℃40〜60%
トルコ25〜50℃約100%
韓国80~100℃20~30%

世界の2大サウナ大国と呼ばれる「フィンランド」と「ドイツ」について、詳しく解説します。

フィンランドはサウナ発祥の地として広く知られ、温度70〜90℃、湿度20〜30%の快適な環境で、蒸気を発生させる「ロウリュ」が特徴です。

ドイツでもフィンランド式のサウナが取り入れられており、「熱波師」と呼ばれるプロがタオルであおいで熱波を生み出す儀式(アウフグース)が人気です。

もう一つ、日本の注目を集めているのが韓国式サウナの「汗蒸幕(ハンジュンマク)」です。

汗蒸幕は90〜150℃という高温環境で短時間に大量の汗をかけるデトックス効果があり、美容や健康目的で利用されることが多いサウナです。

サウナの種類による温度・湿度の違い

ドライサウナスチームサウナ
ミストサウナ
遠赤外線サウナ
イメージスチームサウナ遠赤外線ストーブ ホームサウナ
温度80℃~100℃40℃~60℃40℃~65℃
湿度10%~20%約100%10%~15%

それぞれの特徴をご紹介します。

ドライサウナ

●温度: 80℃~100℃
●湿度: 10%~20%

高温でありながら湿度が低い環境が特徴です。

汗を大量にかくことができ、短時間で体をしっかり温めることができます。

体感温度が高く、熱さを強く感じるため、体力に自信がある人や、発汗によるストレス発散効果を重視したい人に適しています。

ただし、一言でドライサウナと言っても、薪、電気、ガスといった熱源により熱の質や感覚、湿度は異なってきますので、自分に合ったサウナを探してみるのもおすすめです!

\ドライサウナはこんな人におすすめ/

・ストレス発散したい人
・「整い」を求める人
・短時間で発汗したい人

関連記事:ドライサウナとミストサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較

スチームサウナ・ミストサウナ

●温度: 40℃~60℃
●湿度: 100%

「湿式サウナ」に分類されるスチームサウナやミストサウナは、温度が低めで湿度が非常に高いのが特徴です。

蒸気や霧によって体を温めるため、肌や呼吸器への負担が少なく、長時間リラックスして入ることができます。

肌や髪をうるおす効果もあり、美容効果も高いサウナです。

\スチーム・ミストサウナはこんな人におすすめ/

・低温でじっくりと温まりたい人
・美容効果を求める人
・体に負担が少ないサウナを選びたい人

関連記事:ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較

遠赤外線サウナ

●温度: 40℃~65℃
●湿度: 10%~15%

遠赤外線によって体を内部から温めるのが特徴で、温度は比較的低めですが、体の芯から温まることができます。

高温が苦手な人でも無理なく入れ、デトックスやリラックス効果が得られます。

筋肉の疲れを癒すことを目的とする人にも適しています。

\遠赤外線サウナはこんな人におすすめ/

・高温が苦手な人
・体の芯から温まりたい人
・筋肉の疲れを癒してリラックスしたい人

関連記事:遠赤外線サウナは体に悪い?遠赤外線サウナのデメリット6選

整いたいなら高温ドライサウナがおすすめ!

サウナと水風呂の温度差が大きいほど、副交感神経が優位になり、より深いリラックス状態(整い)が得られると言われています。

そのため、高温のドライサウナは整いやすく、低温のミスト・スチームサウナや遠赤外線サウナでは整いにくいとされているのです。

ちなみに、温度差が必要になる整いには水風呂も欠かせません。

水風呂の温度は16~17℃が痛みを感じずに身体をしっかり冷やせる適温です。

結論、整いを求める方は、高温(90℃以上)のサウナと17℃以下の水風呂がある施設を探すと整いやすくなるでしょう!

関連記事:サウナは水風呂無しでも効果あり⁉水風呂に入らないとどうなる?施設での楽しみ方も紹介

家庭用サウナの温度の上げ方

家庭用サウナの温度や体感温度を上げる方法には、以下の7つがあります。

「自宅でも熱々のサウナに入りたい!」という方は、ぜひお試しください!

サウナストーブの出力を調整する

サウナストーブの高出力に設定することで、サウナ室内の温度を上げることができます。

電気ストーブの場合、コントローラーで設定温度を高めに調整しましょう。

サウナ室の断熱性能を高める

サウナ 断熱材
有限会社池田工務店より引用

サウナ室の壁や天井の断熱性能が不十分だと、熱が外に逃げてしまいます。

断熱材を使用して熱が逃げにくい構造にすることで、温度を効率的に上げることができます。

関連記事:サウナに使える断熱材の種類!断熱材を入れるメリットや買える場所も紹介

扉や窓をしっかり閉める

サウナ室内の熱が外に漏れないようにドアや窓をしっかり閉め、隙間をふさぐことが重要です。

気密性が高いほど、室内の温度を保つことができます。

また、ドアを開けるたびに熱が外に逃げてしまうので、サウナ室の出入りは最小限にしましょう。

サウナストーンの量を増やす

薪サウナストーブ

サウナストーンの量が多いとストーンが熱を蓄えることで、室温が上がりやすく、かつ高温を維持しやすくなります。

ただし、ストーンが多すぎると予熱に時間がかかるようになるという点には注意しましょう。

サウナストーンの選び方やおすすめ商品については、自宅サウナに最適なサウナストーンの選び方とおすすめ4選|香花石などの種類による違いも徹底解説をご覧ください。

ロウリュをする

サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるロウリュを行うことで湿度が上がり、体感温度を上昇させることができます。

ロウリュを繰り返し行うことで、サウナ室全体の温度を持続的に上げることができます。

ただし、ロウリュを行いすぎるとサウナストーンの温度が下がり、結果的にサウナ室の温度が下がってしまいます。

1度のロウリュは柄杓2杯まで、頻度は10分空ける、といった具合に水の量と頻度を調節することが大切です。

関連記事:家庭用サウナでもロウリュできる!ストーブの種類や選び方、正しいロウリュの方法を紹介

アウフグースをする

アウフグースとは、ロウリュで発生した蒸気をあおぐことで風を生み出し体感温度を上昇させる方法です。

短時間で効率的に温度を高めたいときに効果的です。

家庭用サウナでもうちわやタオルを使って蒸気を循環させると、より温かさを感じることができます。

椅子を高くする

サウナの熱は上に上がる性質があるため、椅子を高くすることで体に触れる空気の温度が上がります。

2、3段あるサウナ室の場合は、上段に座るようにしましょう。

足元が冷える場合は、すのこを使って椅子の高さを調整したり椅子の上に足を上げることで、全身が均等に温まります。

テントサウナ スノコ
すのこで足の高さを上げたテントサウナ

関連記事:テントサウナは何度まで上がる?温度が上がらない、足元がぬるい原因や断熱方法

まとめ

サウナの温度は、リラックスや整いを追求するためにとても大切な要素です。

ご紹介した温度設定やサウナの温度を上げる方法を参考にして、自分にとって最高のサウナ体験を楽しんでください!

家庭用サウナなら、自宅で手軽に理想の温度と空間を実現できます。

忙しい日々の中で、自分だけのサウナタイムを満喫するのはとても贅沢ですよね。

ぜひ以下から家庭用サウナ一覧をチェックして、あなたにぴったりのサウナを見つけてみてください!

参考文献:『フィンランドサウナ設計の教科書』ラッシ・リッカネン、出版日:2024年4月28日

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