ミストサウナの効果と入り方を徹底解説|自宅で整う方法とメリット・デメリット
- 2025年2月12日

「最近、疲れが溜まっているな…」と感じることはありませんか?
リラックスして心身ともにリフレッシュしたい、そんなときにおすすめなのがミストサウナです。
ミストサウナはじんわりと体を温め、心地よいリラックスをもたらしてくれます。
この記事では、ミストサウナの効果や入り方を詳しく解説し、さらには施設や自宅のミストサウナで整うための方法、そしてミストサウナのメリット・デメリットについてもお伝えします。
この記事を参考に、あなたもミストサウナの魅力を知り、体感してみませんか?
目次
ミストサウナとは?

ミストサウナは、比較的低温(約40℃~60℃)で高湿度(約100℃)であるのが特徴のサウナです。
暖かいミスト(霧)が体を優しく包み込むようにして温めるため、リラックス効果が高く、肌や髪、呼吸器系をうるおす効果も期待できます。
ドライサウナとの違い

ミストサウナが温度が低く湿度が高いサウナであるのに対して、ドライサウナは温度が高く湿度が低いカラッとしたサウナです。
ドライサウナは爽快感が強いため、特に水風呂と交互に入ることにより「整い」と呼ばれる深いリラックス感を感じやすいといわれています。
特徴 | ドライサウナ | ミストサウナ |
---|---|---|
温度 | 約80℃~100℃ | 約40℃~60℃ |
湿度 | 約10%~20% | 約100% |
効果 | ・ストレス発散 ・筋肉のリラックス ・むくみ、痛みの解消 ・代謝向上 | ・髪や肌の保湿 ・気道の開放 ・疲労回復 ・代謝向上 |
関連記事:ドライサウナとミストサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較
スチームサウナとの違い

ミストサウナとスチームサウナは、どちらも湿度が高いサウナですが、霧(ミスト)で温めるか蒸気(スチーム)で温めるかという違いがあります。
ミストサウナは非常に細かい霧状の水滴が頭の上から降ってくるのに対し、スチームサウナでは足元から蒸気が出てきて部屋を包み込みます。
特徴 | ミストサウナ | スチームサウナ |
温度 | 約40℃~60℃ | 約40℃~60℃ |
湿度 | 約100% | 約100% |
暖める方法 | 霧(液体) | 蒸気(気体) |
熱の流れ | 上から下へ | 下から上へ |
効果 | ・髪や肌の保湿 ・気道の開放 ・疲労回復 ・代謝向上 | ・髪や肌の保湿 ・気道の開放 ・疲労回復 ・代謝向上 |
どちらも低温・高湿度のサウナになりますので得られる効果に大きな違いはありませんが、体験の好みはあると思いますので、ぜひサウナ施設で両方を体験してみていただきたいと思います!
ミストサウナは雲の中にいるかのようなリラックス感が味わえるのに対し、スチームサウナは全身に美顔器を当てているような贅沢感を感られますよ。
関連記事:ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較
ミストサウナの効果

ミストサウナが身体に与える効果としては、以下のものがあります。
- 血行促進
- 発汗作用
- 美肌効果
- 湯冷めしにくい
血行促進
ミストサウナでは毛細血管が拡張し、血行が促進されます。
血行が良くなることで体の隅々まで酸素や栄養素が運ばれ、さらに老廃物の排出が促進されるため、健康促進が期待できます。
発汗作用
1999年に東京ガス株式会社の基礎技術研究所で行われた研究によれば、ミストサウナ浴中の発汗量は温水浴の約5倍に達します。
高湿度の環境が発汗を促進し、体内の毒素や余分な水分を効率的に排出します。
この発汗効果は、デトックスやダイエットにも効果的です。
美肌効果
前述した研究では、ミストサウナ浴後には温水浴よりも頬の水分量が増加し、その効果が出浴後30分間持続することが確認されています。
高湿度環境により肌が潤いを保ちやすくなり、乾燥肌の改善やシワの予防など、美肌効果が期待できます。
湯冷めしにくい
ミストサウナ浴後は、保温効果が高いことが研究で示されています。
また、体末端部の皮膚温度の低下が少ないため湯冷めしにくく、冷え性にも効果的です。
ミストサウナのメリット

ミストサウナのメリットとしては、リラックス&リフレッシュ効果と体への負担が少ないことが挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきます!
リラックス&リフレッシュ効果
ミストサウナは、低温でありながらミストに満たされた空間で、霧が体を優しく包み込む心地よさがあります。
この心地よさは、自律神経を整え、リラックス状態を促す「副交感神経」を活性化させます。
これにより、緊張やストレスが軽減され、睡眠の質の向上にも効果的です。
体への負担が少ない
研究によればミストサウナ浴では、高温のドライサウナを利用する際や温水浴に比べて血圧の低下が少ないことが示されています。
血圧が急激に低下すると心臓や血管に負担がかかりやすくなりますが、ミストサウナではそのような急激な血圧の変化が少ないため、体への負担が軽減されます。
血圧が安定しやすいためふらつきやめまいなどのリスクも減少し、より安全にサウナを楽しめます。
また、ミストサウナは低温であるため、体が極端な温度変化を受けづらく全身にかかるストレスが少なくなります。
ミストサウナのデメリット

ミストサウナのデメリットとしては、
- 爽快感が弱い
- カビの発生リスク
- 光熱費がかかる
という3点が挙げられます。
爽快感が弱い
ミストサウナは高温のドライサウナと比較しすると、サウナの醍醐味である強烈な発汗や高温による爽快感が得られにくいと感じることがあります。
ドライサウナでは短時間で大量の汗をかき、その後に冷水浴や外気浴をすることで爽快感とリフレッシュ感を体感できますが、ミストサウナではこの感覚がやや弱くなります。
そのため、サウナに強い刺激を求める人には物足りなく感じるかもしれません。
サウナ特有の「整う」感覚を強く味わいたい方は、ドライサウナのほうが合っているでしょう。
カビの発生リスク
自宅にミストサウナを導入する場合は、湿度の高さによりカビの発生リスクが高まります。
ミストサウナを使用する際には、定期的な換気や清掃が不可欠です。
また、サウナを使用した後は、ドアを開けて空気の流れを確保し、湿気を排出することでカビの発生リスクを低減しましょう。
とはいえ、機器の掃除と換気を継続することでカビの発生は十分に防げますし、実際に自宅用ミストサウナを導入されている方はカビ対策はさほど大きな手間ではないと感じているようです。
初期費用・光熱費がかかる
ミストサウナを設置するためには、ミストを発生させる専用の機器必要となり、初期費用がかかります。
既存の浴室にミストサウナ機能を追加する場合でも、機器の購入や配管工事、電気工事などが必要となり、費用は高額になりがちです。
さらに、ミストサウナは温かい霧を発生させるために電力やガス、水を消費します。
ミストサウナの1時間あたりにかかる光熱費の目安は100円程度です。
そのため、ミストサウナを毎日30分使用する場合は月に1,500円の光熱費がかかり、使用する家族が多い場合は人数分増えます。
ちなみに自宅用スチームサウナでは、ミストサウナに比べて初期費用・光熱費が安くなるため、費用を押さえたい方はスチームサウナも検討してみるとよいでしょう。
ミストサウナ | スチームサウナ | |
---|---|---|
初期費用 | 機器本体30万円~ +設置工事費 | 機器本体10万円~ +設置工事費 |
光熱費 | 約100円/h | 約60円/h |
ミストサウナ導入・運用にかかる費用については、自宅にミストサウナを導入する費用!設置方法や購入価格、電気代、光熱費まとめで詳細に解説しています。
自宅用ミストサウナの設置方法
自宅用ミストサウナの設置方法には、以下の3つの種類があります。
天井埋め込みタイプ | 簡易取り付けタイプ | 付替シャワーヘッドタイプ | |
---|---|---|---|
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初期費用 | 50万円~80万円 | 7万円前後 | 1万5千円前後 |
設置場所 | 浴室 | 浴室 | 浴室 |
特徴 | 天井に専用機器を埋め込む。 新築・リフォーム時に導入。 | 既存のバスルームに 簡単に取り付け可能。 | 既存のシャワーヘッドを交換。 |
メリット | 高性能で多機能 見た目がスッキリする | 初期費用が安い 手軽に後付けできる | 最も手軽で、費用も抑えられる。 設置が簡単で取り外しも容易。 |
デメリット | 大規模な工事が必要。 別途熱源機が必要な場合がある。 初期費用がかかる。 | 天井埋め込みタイプには性能が劣る。 販売されている製品がほとんどない。 | ミスト量や機能が限定される。 あくまで“ミストサウナ気分”を 楽しむための製品。 |
もっとも本格的なミストサウナが楽しめるのは天井埋め込みタイプの機器で、浴室暖房乾燥機にミスト機能が搭載されたものになります。
もっとも安価に導入できるのが、既存のシャワーヘッドをミスト機能が付いたシャワーヘッドへ付け替える方法です。
こちらは本格的なミストサウナというより、あくまで“ミストサウナ気分”が味わえる製品ですが、通常のシャワー浴に比べて温浴効果が高まり、肌への保湿効果の向上が期待できます。
自宅用ミストサウナでも整う?

低温高湿度のミストサウナやスチームサウナでも、サウナ室に10分以上入り身体を十分に温めた後、冷たい水風呂に入り、さらに外気浴をすることで、穏やかに「整い」を感じられます。
そのため、整うためにはミストサウナに加えて、水風呂(16~17℃)と休憩スペースを用意することが重要です。
ただし、ミストサウナは高温のドライサウナと比べるとどうしても整いづらく、爽快感は弱めになります。
整いを求めて自宅にサウナ導入を考えているなら、家庭用ドライサウナを選ぶことをおすすめします!
低温サウナで整うためのコツは、ミストサウナ・スチームサウナは整わない!?効果や整うための入り方を解説の記事でより詳しく解説していますので、参考にしてください!
ミストサウナ利用時の注意点

- 水分補給を怠らない
- 利用時間を管理する
- 定期的な清掃とメンテナンスを行う
- サウナ内では安全に行動する
水分補給を怠らない
一回のサウナでかく汗の量は約300~400mlと言われており、低温のミストサウナでも身体から多くの汗が出ます。
水分不足になると脱水症状や熱中症のリスクが高まりますので、使用前後にしっかりと水分補給を行うことが重要です。
サウナ前後にコップ1杯ずつの水やスポーツドリンク、カフェインレスのお茶などを飲み、サウナの休憩時間にも水分補給をするとよいでしょう。
利用時間の管理
ミストサウナは低温とはいえ、長時間の使用は体に負担をかける可能性があります。
1回の使用時間は10~20分程度を目安にし、適度な休憩を取りながら利用しましょう。
また、体調が優れないときや寝不足時、飲酒後はミストサウナの利用は避けてください。
定期的な清掃とメンテナンスを行う
ミストサウナは高湿度のため、カビや菌が繁殖しやすい環境です。
浴室でミストサウナを利用する際は使用後に必ず換気をし、浴室内や機器の清掃を行うことで、清潔な環境を維持しましょう。
浴室乾燥機にミスト機能が付いた機器の場合は、内部のフィルターの手入れを月に1回、外側のパネルの拭き掃除を週に1回のペースで行えばいいので大きな負担にはなりませんよ。
サウナ内では安全に行動する
ミストサウナ内では血圧が変動しますので、めまいやふらつきが生じやすくなります。
そのため急に立ち上がったり、激しい運動を避けるようにしましょう。
特に子どもや高齢者は、短時間の使用と低温設定で利用するようにしてください。
まとめ
ミストサウナは、正しい入り方を知り、メリットとデメリットを理解することで、心身の健康をサポートする素晴らしいツールになるでしょう。
自宅での「整い」体験を通じて、日々の疲れを癒し、充実したリラックスタイムを手に入れてください!