パナソニック製ミストサウナ「i・ミスト」は後付けできる?価格や口コミも紹介
- 2024年8月13日
「ミストサウナ」は、心身の健康や美容に良い効果をもたらすと言われています。
低温高湿度ですので子どもから高齢者まで入りやすいため、家族がいるご家庭への導入にもおすすめのサウナです!
ミストサウナはもとからある浴室を改修することでサウナを楽しめますので、スペースをとらないというのもいいですよね。
今回はそんな家庭用ミストサウナの中でも人気が高いPanasonic(パナソニック)の「i ・ミスト」の特徴やおすすめポイント、ランニングコストや初期費用についてご紹介していきます。
目次
パナソニックのミストサウナ「i ・ミスト」とは?
パナソニックの家庭用ミストサウナ「i・ミスト」とは、エコキュート(ガスを使わず暖める給湯システム)の機能の一つです。
電気式浴室暖房乾燥機にミスト機能がついているもので、モデルは6機種ありますが、そのすべてが天井埋め込み式となっています。
i・ミストでは目に見えないナノレベルの微細なミストを発生させることにより、低温でも高湿度の浴室サウナを作ることができます。
特徴としては、温水の微細な粒子が浴室全体を高湿度に保つことができるため、濡れ感が少なく肌や髪を潤します。
ミストモードでは『うるおい』と『サウナ』の2つのクリアミストを楽しむことができます。
- うるおいモード:低めの温度で肌や髪にしっとりうるおいを与える
- サウナモード:高めの温度で発汗を促進しリフレッシュ
もちろん衣類乾燥や暖房機能も充実しています。
i・ミストがあれば、家庭で手軽にミストサウナを楽しむことができ、美容や健康維持に役立てることができるでしょう!
参考:パナソニック公式サイト
「i ・ミスト」シリーズ機能一覧
「i ・ミスト」シリーズには6つのモデルがあり、それぞれ対応する部屋の広さや使える機能の数などが異なります。
熱源はすべて電気式、天井埋め込み型の浴室暖房乾燥機となっています。
以下でスペックを一覧表にまとめました。
型番 | 税抜価格 | 広さ目安 | 換気部屋数 | うるおいモード | サウナモード | iミストシャワー | 暖房 | 衣類乾燥 | 換気 | 24時間換気 | 涼風 | 外形寸法 |
FY-28US3 | 292,000円 | 1.25坪 | 1部屋 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 幅550×高さ270×奥行780 |
FY-28US3S | 287,000円 | 1.25坪 | 1部屋 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | 幅550×高さ270×奥行780 |
FY-28USP3 | 310,000円 | 1.25坪 | 2部屋 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 幅550×高さ270×奥行780 |
FY-28UST3 | 312,000円 | 1.25坪 | 3部屋 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 幅550×高さ270×奥行780 |
FY-28US3HP | 329,000円 | 1.5坪 | 1部屋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 幅550×高さ270×奥行630 |
FY-28UST3HP | 351,000円 | 1.5坪 | 3部屋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 幅550×高さ270×奥行780 |
「i ・ミスト」の水道代・電気代
「i・ミスト」でかかる光熱費の目安は、以下の通りです。
30分使用 | |
水道代 | 約7円 |
電気代 | 約28円 |
合計 | 約35円 |
毎日30分使用するとなると、1ヶ月(30日)にかかるランニングコストは1,050円となります。
ただしこれはあくまで一例であり、使うモデルや浴室の広さ、使用時間でランニングコストは変わってきます。
ちなみに、ミストサウナに近いものにスチーム(気体)を噴出する「スチームサウナ」がありますが、比較するとスチームサウナのほうが水の使用量はかなり少なくなります。
【30分当たりの水の使用量】
- スチームサウナ:約3L
- ミストサウナ:約28L
水道代を抑えたい方は、スチームサウナのほうがおすすめです。
本体購入費用もミストサウナが30万円〜であるのに対し、スチームサウナは10万円〜と安い傾向にありますので、初期費用も抑えられる可能性があります。
ミストサウナ導入・維持にかかる費用については、自宅にミストサウナを導入!設置方法や費用、光熱費まとめの記事をご覧ください。
「i ・ミスト」は後付けできる?取り付け費用は?
ここからは、「i ・ミスト」の取り付けにかかる費用についてまとめます。
前提として、i ・ミスト天井埋め込みタイプのミストサウナなので、基本的には新築時や浴室リフォーム時の設置になります。
後付けで設置しようとすると、大きな工事が必要になり手間と費用がかさむためご注意ください。
取り付け費用は専門業者に設置は依頼するためまちまちですし、モデルによっても初期費用が変わってきます。
内訳としては、エコキュート本体代、i ・ミスト本体代、部材代、工事費用、その他の経費がかかってきて合計80万円程度が目安です。
参考:株式会社神和工業
初期費用を抑えたいなら壁掛けタイプがおすすめ
ミストサウナを低コストで後付けしたい!という方には、「壁掛けタイプ」のミストサウナがおすすめです!
壁に設置するだけで使えるタイプは「温水式浴室暖房乾燥機」や「後付けミストユニット」として販売されており、ミストサウナとしての機能を備えています。
天井設置タイプほど多機能ではありませんが、大掛かりな工事なしに設置できるため、自宅で手軽にミストサウナを楽しむことができます。
【メリット】
- 初期費用が比較的安価
- 後付けが簡単
- 暖房や乾燥としての利用も可能
【デメリット】
- 性能は天井設置タイプに比べて劣る場合がある
- カビ防止のためのメンテナンスが必要
- 別途接続部品(1万円~)が必要な場合がある
壁掛けタイプは初期費用が7万円〜と安価です!
壁掛けタイプの設置費用例 | |
本体 | 5万円前後 |
設置工事費 | 1.5万円程度 |
接続備品 | 1万円程度 |
合計 | 7万円前後 |
家庭用ミストサウナのメリット
- リラックスできる
- 身体への負担が少ない
- 肌や髪の保湿効果がある
- 冬の浴室も寒くない
- 暖房機能を使えばヒートショックも防げる
2000年に東京ガス株式会社の基礎技術研究所によって発表された論文「ミストを用いた低温サウナが生体に与える影響」では、ミストサウナと通常の温水浴が身体に与える影響を比較しています。
この研究の結論として、ミストサウナ浴は身体への負担が少なく、温熱効果、発汗効果、肌への保湿効果が高い入浴法であり、通常の入浴と比べて湯冷めもしづらいことがわかっています。
ミストサウナはドライサウナと比べて温度が低めなので心臓への負担が少なく、高温が苦手な方や高齢者や子どもでも安心して使用できる点もメリットです。
加えてミストサウナ機能があると、冬場の冷たい浴室でも温かさを保つことができ、快適に過ごすことが可能になりますし、暖房機能を備えたミストサウナを活用することでヒートショックのリスクを低減します。
このように家庭用ミストサウナの導入はメリットが多く、家族のみんなの生活の質向上に貢献する可能性が高いですね!
家庭用ミストサウナのデメリット
- 初期費用、光熱費がかかる
- 換気を怠るとカビが発生する
- 高温サウナほどのスッキリ感は感じられない
まずデメリットとして思い浮かぶのが、コスト面の問題でしょう。
他のホームサウナと比較するとミストサウナは初期費用・光熱費ともに安い傾向にありますので、できるだけコストを抑えて家庭用サウナを導入したいという方にはおすすめです。
また浴室にミストサウナを導入することにより、カビ発生のリスクが上がりますので、メンテナンスが重要です。
使用後は必ず除湿や換気を行うことを忘れないようにしましょう。
最後に、高温でストレス発散効果が高いサウナを求めている方には、ミストサウナは物足りなく感じる可能性があります。
ミストサウナは家族全員でサウナを活用したい方や美容効果が高いサウナを選びたい方には向いていますが、強いスッキリ感を求める方は80℃〜100℃程度になる家庭用ホームサウナを選ぶことをおすすめします。
屋内用ホームサウナについては、家庭用サウナメーカーおすすめ人気ランキングTOP17の記事をご覧ください。
家庭用ミストサウナ使用者の口コミ
最後に、ミストサウナを実際に使用している方の評価を、いい口コミと悪い口コミに分けてご紹介します。
【いい口コミ】
- 冬の入浴も苦でなくなった!
- 肩こりなどにも効果があり身体が楽になった
- 湯船に浸かるよりものぼせにくく十分温まれる
- 乾燥機能を使い換気もしっかり行うことでカビは生えない
- マイクロミストのモードだとサウナに入りながら読書ができる
家庭用ミストサウナ使用者の口コミは、いい評価のほうが断然多く「毎日使っている」「生活に欠かせないものになった」という方も多数です!
2010年に発表された「家庭用ミストサウナの使用に関する実態調査」によると、使用目的はおもにリラックス、疲労回復、肌の改善とし、利用者の約69.1%が発汗効果を感じ肌の乾燥改善も多く報告されています。
ミストサウナが心に与える効果としては、浴槽入浴よりも爽快感、リラックス感、疲労回復感が高いと評価されています。
参考:前野有佳里、橋口暢子、松本和博、都留理恵子、栃原裕. 家庭用ミストサウナの使用に関する実態調査, 2010年
多くの方が懸念するカビ問題については、しっかりと乾燥・換気を行うことである程度は防げるとのこと。
心配な方は、除菌効果がある「プラズマクラスター」を搭載した機種を選ぶとよいでしょう。
【悪い口コミ】
- 光熱費がかかる
- フィルターの掃除が面倒
- 子どもは苦手な場合がある
フィルター掃除は使用頻度にもよりますが、1ヶ月に1回ほどが推奨されています。
少々手間ですが、長くきれいに使うにはできるだけ掃除を行うようにしてください。
お子さんによってはミストサウナが苦手で一緒に入るときはミストサウナを使えないという場合もあるようですので、ご注意ください。
低温サウナなら遠赤外線サウナもおすすめ!
身体に負担が少ない低温サウナをお探しなら、遠赤外線ヒーター内蔵のサウナもおすすめです。
遠赤外線サウナは、温度約40℃~65℃、湿度10~15%で、身体を効率的に温めるサウナです。
ミストに比べると湿度は低くなりますが、遠赤外線の効果により身体を深部から温めて保温効果を持続させることができます。
家庭用としては一般的にボックス型の屋内用サウナに、ヒーターが内蔵されているタイプが多くなっています。
遠赤外線サウナは、ヒーター込み価格で家庭用ホームサウナとしてはコスパがいいという点もメリットです。
サウナの種類 | 遠赤外線サウナ | 屋内用ホームサウナ | ミストサウナ(浴室) |
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イメージ | |||
サウナ本体代 | 40~100万円 | 100~200万円 | 30万円~ |
配送費 | 5万円~ | 20万円~ | 0円~ |
設置・電気工事費 | 0円~ (自分で組立、設置できるものも) | 30万円~ | 簡易取り付け:5万円~ 天井埋め込み:20万円~ |
ストーブ | 本体に含まれる。 | 電気ストーブ40万円~ 薪ストーブ 40万円~ | ‐ |
初期費用合計 | 45万円~ | 150~300万円 | 35~50万円 |
また、遠赤外線サウナはサウナ室のドアを開けても室内の熱が逃げにくく、サウナ室外の温度への影響が少ないため、家庭でも使いやすいという利点もあります。
まとめ
パナソニックの「i・ミスト」なら、ご自宅で本格的なミストサウナを楽しむことができます!
実際に家庭用ミストサウナを使っている方の多くは、生活の質の向上や健康への効果を実感しています。
ミストサウナは他のホームサウナと比較しても初期費用・ランニングコストが安い傾向がありますので、ぜひ選択肢の一つに加えてみていただきたいと思います!