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もう悩まない!サウナのカビ対策完全ガイド|安心して楽しむための秘訣
- 2024年9月19日
サウナはリラックスや健康のための至福の空間。
でも、ふと気づくと木材に黒い斑点や赤いぬめりが……。
せっかくの癒しの時間が、そんな不安で台無しになるのは避けたいものです。
でも安心してください!
この記事ではサウナのカビ対策やカビが発生したときの対処法について、わかりやすく解説しています。
これを読めばカビの悩みをスッキリ解消して、心からサウナを楽しめるようになるはずです。
ぜひ最後まで参考にしてくださいね。
目次
サウナに生えるカビの見た目
サウナに生えるカビは、黒い斑点やシミとして表面に現れることが多いです。
特に「黒カビ」と呼ばれるタイプは、点々とした黒い汚れが特徴です。
また、赤みを帯びた「赤カビ」も見られることがあり、こちらはぬめりを伴うことが多いです。
これらのカビは、見た目だけでなく触感でも違和感があり、“土っぽい臭い” ”汗臭い靴下のような臭い”と表現されるような香りが発生することもあります。
サウナにカビが生える原因とそのリスク
サウナにカビが生える主な原因は、高温多湿な環境です。
具体的には、湿度が60%~80%と高く、温度が25℃~30℃程度の環境がカビの成長を促進します。
また、サウナを利用する際に木材に染み込む汗や皮脂がカビの栄養分となります。
さらに、サウナ内の換気や空気循環が不十分であるとカビの発生をさらに助長します。
特にサウナ使用後に室内が30℃程度の温度になったところで、湿気が残っている状態が続くと、カビが繁殖しやすい環境が整ってしまうということですね。
特にサウナに多く使われる木材は、湿気を吸収しやすく汗や皮脂が染み込みやすい素材です。
さらに木材の表面には無数の微細な隙間があり、ここに湿気や栄養分が溜まりやすくなります。
そのため、サウナのような高湿度環境では、木材がカビの繁殖に最適な環境になってしまうのです。
サウナのカビがもたらす悪影響
サウナのカビがもたらす悪影響は、以下の4点です。
- カビがアレルギーや病気の原因となる
- 臭いや不衛生な見た目
- カビを放置すると高額な修繕費がかかる
- 事業用サウナでは客足の減少につながる
カビがアレルギーや病気の原因となる
カビは健康に大きな悪影響を与える可能性があり、特にサウナで発生する黒カビはアレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こすリスクがあります。
また、角膜や皮膚への感染症の原因となることもあり、健康を脅かす要因となります。
臭いや不衛生な見た目
カビが発生するとサウナが不衛生になり、健康にも悪影響ですし利用したいという気持ちが失われることがあります。
家庭用サウナを購入者の中には、せっかく自宅にサウナを設置したけれどカビが発生したことで不衛生になり、使用しないまま放置してしまっているという方もいらっしゃるようです。
カビを放置すると高額な修繕費がかかる
カビを放置するとサウナ内の木材や設備が劣化し、修繕が必要になる場合があります。
サウナの修繕費用は高額になることが多く、定期的なメンテナンスを怠ると大きな経済的負担を招くことになってしまいます。
事業用サウナでは客足の減少につながる
事業用サウナにおいて、カビの発生や不衛生な環境は顧客の信頼を損ない、客足が減少する原因になります。
特にインターネットでの口コミが広がりやすい現代では、メンテナンス不足が指摘されると経営に大きな影響を及ぼすことがあります。
2024年8月、株式会社NEXERと株式会社MySaunaが全国のサウナ利用経験者500人を対象に行ったアンケートでは、サウナ施設を選ぶ際に「清潔感」を重視すると回答した人はもっとも多い26.8%でした。
このことから、サウナーの多くがサウナ施設の選択にメンテナンスが十分か、使用時に不快感がないかを重視していることがわかりますね!
サウナのカビの対策方法
サウナのカビの対策方法として、家庭用サウナでのカビ対策と事業用サウナでのカビ対策のそれぞれを解説します。
家庭用サウナでのカビ対策
家庭用サウナでのカビの対策方法として、サウナ使用後に毎回行うべきメンテナンスと、数か月ごとに行うべき定期的なメンテナンスのそれぞれを解説します。
日常のメンテナンス方法
- サウナ室内に付いた湿気を乾拭きする
- サウナ室内を水拭きする
- 予熱でサウナ室内を乾燥させる
- ドアを開けて換気をする
- 備品を整理する
サウナを使用したら、毎回上記のメンテナンス・清掃を行います。
サウナの清掃は基本的に、乾拭きと換気・乾燥で水分をサウナ外に追い出すことと覚えておきましょう!
サウナの椅子や壁を乾燥させるのはもちろん、備品についた水分もカビの原因となりますので整理・清掃してください。
弊社でも所有するサウナを運用することがありますが、サウナ内はストーブの予熱でかなり乾かすことができるので、毎回のメンテナンスは大きな手間とは感じていません。
サウナ内に不要な物を置かないことも、メンテナンスのしやすさにつながりますよ。
定期的に行う点検・メンテナンス
- 取り外せる部品(ベンチやスノコ)を屋外で干す
- ストーブがしっかり稼働しているか確認
- ストーブ周りが焦げていないか、機器や配線に問題がないか
- サウナストーンが割れていないか確認
上記の点検はサウナの使用頻度にもよりますが、大体3か月に1回を目安に行うと安心です。
安全確認も兼ねていますので、しっかり行うようにしましょう!
定期的に、以下のメンテナンスも行ってください。
- 薪ストーブの場合、煙突掃除(1年に1回以上)
- 電気ストーブの場合、ヒーターエレメントの交換(2~3年に1回程度)
- 屋外用サウナの場合、塗料の再塗布(3年に1回程度)
サウナのメンテナンス方法については、家庭用サウナのメンテナンス・お手入れ方法|使用後の清掃や定期的な点検項目の記事で詳しく解説しています。
事業用サウナでのカビ対策
家庭用サウナと同様に、日常的な拭き掃除や湿気の除去は欠かせませんが使用人数や使用頻度が多いため、頻繁に清掃が必要になります。
日本サウナ・スパ協会が発行している「サウナ及びスパ営業施設における衛生確保に関する自主管理基準」では、サウナ室内の人が直接接触するところは毎日清掃し、1か月に1回以上消毒するようにと定めています。
特に床にぬめりが発生すると転倒事故のリスクが高まるため、清掃を徹底しましょう。
また、専門業者による定期メンテナンスも重要です。
プロによる点検や清掃により見落としがちな部分までしっかりとケアされ、サウナの長寿命化と利用者の安全が確保されます。
サウナのカビを防ぐために今すぐできる5つの対策
- サウナを定期的に乾燥させる
- こまめな清掃でカビの発生を防ぐ
- 通気を確保してカビを防ぐ
- サウナマットやタオルを敷いて利用する
- 防カビ剤・サウナ用塗料の活用
サウナを定期的に乾燥させてカビを予防する
サウナの木材や内装材は、乾燥させないまま放置するとカビの温床となります。
定期的な乾燥により、湿気が原因で発生するカビや細菌の繁殖を未然に防ぐことができ、サウナを長期間清潔で快適に保つことができます。
乾燥方法のポイントとしては、以下の3点を押さえましょう。
- サウナ使用後にストーブの予熱を利用して、サウナ内の湿気が蒸発させる
- 予熱後はドアや窓を開けて換気を行い、湿気を外に逃がす
- サウナを頻繁に使用しない場合でも、少なくとも週に一度は乾燥させる
こまめな清掃でカビの発生を防ぐ
カビは湿気や汚れがたまると繁殖しやすくなるため、サウナ内をこまめに拭き取り、清潔な状態を保つことが大切です。
特に、水滴が溜まりやすい場所や木材の表面は、乾拭きや固く絞った水拭きでしっかりと掃除しましょう。
通気を確保してカビを防ぐ
サウナ内の湿気をこもらせないために、通気を確保することが必要です。
サウナ使用後は、ドアや窓を開けて新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
サウナ室内の給排気口を効果的な位置に設置することでも、空気の流れを作り出すことができます。
効果的な通気確保のためにも、サウナ設計についてノウハウのあるサウナメーカーの製品を導入することをおすすめします。
サウナマットやタオルを敷いて利用する
サウナ内で直接木材に触れることで、汗や皮脂が木材に染み込み、カビの原因となることがあります。
これを防ぐために、サウナマットやタオルを敷いて利用すると効果的です。
サウナマットやタオルが木材に汗が直接染み込むのを防ぎ、カビの発生リスクを軽減できます。
防カビ剤・サウナ用塗料の活用
専用の防カビスプレーや専用塗料を定期的に使用することで、サウナ内のカビの発生を予防できます。
使用する際は、サウナの木材や高温環境に適した製品を選ぶことが重要です。
サウナ専用ではない塗料を使うと、高温により健康に悪影響を及ぼす成分が発生するリスクがありますので、十分に注意してください。
特に新しくサウナを設置する際やメンテナンス時に塗布しておくと、長期間にわたりカビを防ぐ効果が得られるでしょう。
カビと灰汁(アク)の違いを理解しよう
カビとよく似た木材の汚れに「灰汁(アク)」があります。
灰汁(アク)は木材に含まれるタンニンやポリフェノールなどが水分と反応して表面に現れたものです。
見分け方としてはカビの場合は嫌な臭いがあり、触るとふわふわしていたりぬめりがある場合がありますが、灰汁は臭いや触感はないという点があります。
灰汁(アク)の処理方法
灰汁にはカビのような健康被害はありませんが、木材の見た目を損なったり耐久性を低下させる可能性があるため、定期的に処理することをおすすめします。
処理の手順は以下の通りです。
- 柔らかい布で拭き取る
- アク取りクリーナーの塗布
- 乾燥させる
- 水で洗い流す(水拭きでふき取る)
- 再度乾燥させる
灰汁取りクリーナーも、サウナ室の高温環境に適したものを選びましょう。
処理後はサウナ用の保護剤を塗布することで、再度灰汁が発生するのを抑えることができます。
サウナにカビが生えてしまった場合の対処法
サウナにカビが生えてしまった場合はどのように除去すればいいか、自分ですぐ試せる方法と業者に頼む場合についてまとめました。
すぐに試せるカビ取り方法
軽いカビが発生した場合、保護手袋とマスクを着用し、中性洗剤や石けんを使って柔らかいブラシや布でこすり落とします。
落ちない場合は、木材用のカビ取り剤を使いますが、まずは目立たない部分でテストしてから木材への影響を見て使用するようにしてください。
処理後は濡らしたタオルでしっかりふき取ります。
強力なカビの場合はクエン酸などを使用して取り除くこともできますが、薬品や木材の種類によっては木材に後が残る可能性があるため、専用の薬品を選ぶことが大切です。
これらの薬品を使いたくないという場合はレモン汁や塩のペーストも試せますが、専門的な製品と比べると効果は劣ります。
深刻なカビはプロへの依頼
サウナに発生したカビが手に負えないほど深刻な場合、専門の清掃業者に依頼しましょう。
プロの清掃業者は、サウナの設備や素材に適した清掃方法や薬品を使い、カビを根本から除去します。
プロによる清掃は費用がかかりますが、家庭で行うカビ取りよりもはるかに効果的で、カビの再発を防ぐことでサウナの長寿命化を図り、結果的にトータルコストを抑えられることも少なくありません。
サウナの修理や改修を行う専門業者は、家庭用/業務用サウナの修理を依頼!修繕・改修を行う企業を紹介をご覧ください。
カビ掃除時の注意点|やってはいけないこと
- 研磨剤や硬いブラシの使用は避ける
- 熱湯の使用には要注意
- サウナ専用でない洗剤(ハイターなど)は使わない
研磨剤や硬いブラシの使用は避ける
サウナの木材は繊細なため、研磨剤や硬いブラシを使うと表面が傷つき、木材の耐久性が損なわれてしまいます。
また、傷がつくことで水分や栄養が木材に入り込みやすくなり、カビの再発を助長するリスクも高まります。
掃除を行う際は柔らかい布やスポンジを使用し、やさしく拭き取ることが大切です。
熱湯の使用には要注意
サウナのカビを除去しようと熱湯を使うことは避けるべきです。
熱湯を直接かけると、木材が急激に膨張してひび割れが発生する可能性があります。
また、木材の色合いや質感が変わってしまうことも。
カビの除去には常温の水や専用の洗浄剤を使用し、木材を守りながら掃除を行いましょう。
サウナ専用でない洗剤(ハイターなど)は使わない
一般的な家庭用の洗剤、特にハイターのような漂白剤を使用すると、サウナの木材が変色し元に戻らなくなる可能性があります。
サウナの美しさと耐久性を保つために、必ず専用の洗剤を使用することが大切です。
万が一、誤って洗剤を使用し変色してしまった場合は、速やかにメーカーに相談し適切な対処法を確認しましょう。
カビが発生しにくいサウナを選ぶポイント
カビが発生しにくいサウナのポイントとしては、以下の6点が挙げられます。
- 耐久性の高い木材(ヒノキ、シダー材など)を使用
- 防カビ加工が施されている木材を使用
- 効果的な換気システムを備えている
- 清掃しやすい設計(取り外し可能なパーツなど)
- 風雨の影響を受けない屋内用サウナ
- 屋外用サウナの場合は湿気対策のためしっかりとした基礎がある
まず、ヒノキやシダー材など耐久性が高く、天然の防腐性と抗菌作用を持つ木材を使用したサウナを選ぶとよいでしょう。
さらに、防カビ加工が施された木材(サーモウッドなど)を使ったサウナや、清掃やメンテナンスがしやすい設計が施されているサウナを選ぶことも大切です。
木材の耐久性の違いについては、サウナに最適な木材7選と選び方完全ガイドの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
サーモウッドについては、サウナにはサーモウッド加工された木材がおすすめ!をご覧ください。
また、効果的な換気システムを備えたサウナは湿気を効果的に排出し、カビの繁殖を防ぎます。
屋内用サウナは風雨の影響を受けにくくメンテナンスが楽ですが、屋外用サウナの場合は基礎をしっかり築いて地面からの湿気を防ぐことが重要です。
特に全面コンクリート基礎の「ベタ基礎」は、地面からの湿気対策に最適です。
関連記事:自宅用サウナの設計・構造入門|最適な寸法から材料選びまで詳しく解説
サウナ×カビについてよくある質問
最後にサウナとカビの関係について、よくある質問4つに回答します!
Q1.ロウリュするとカビが生えやすくなりますか?
ロウリュはサウナ室内の湿度を一時的に高めますが、使用後に換気と予熱をしっかり行い、湿気を追い出せばカビが生える心配はありません!
適切な管理を行うことで、十分カビのリスクを抑えられますよ。
Q2.低湿度の遠赤外線サウナならカビは発生しないのでは?
遠赤外線サウナの場合は、ヒーター周りは乾燥しているためカビは発生しにくいです。
しかし、ヒーターから離れた部分の木材などは湿気が溜まりやすく、カビが生える可能性があります。
遠赤外線サウナでもカビを防ぐために、定期的な換気と清掃が重要です。
Q3.浴室設置のミストサウナ・スチームサウナでカビは発生しますか?
浴室設置のミストサウナ・スチームサウナの場合も、乾燥、換気、清掃を怠ると、機器や浴室内にカビが発生する可能性があります。
週に1度の拭き掃除や、月に1度のフィルター掃除を行うことでカビの発生リスクを低減できます。
これらの手入れは、風呂掃除と一緒に行うことで手間を減らせますし習慣化しやすいです。
また、木材製のサウナと異なり、腐食の心配が少ないのもメリットですよ。
ミストサウナのメンテナンス方法についてはミストサウナの選び方!取付方法や購入時に重視すべきポイントで、スチームサウナについては家庭用スチームサウナの価格を初期費用から維持費まで解説の記事で解説しています。
Q4.屋内用サウナで部屋にカビが生えることはありますか?
屋内用サウナを設置した部屋では、サウナ使用時に発生する湿気や蒸気が原因でカビが発生するリスクがあります。
これを防ぐためには、サウナ使用後に部屋全体をしっかりと換気し、湿気を除去することが重要です。
除湿機の使用や結露対策を行うことも、カビの発生リスクを減らすために効果的ですよ。
【まとめ】サウナのカビを防ぎ快適な環境を保とう!
サウナのカビ対策は、定期的な清掃と換気、そして少しの工夫で十分に予防できます。
今回ご紹介した対策を実践すれば、あなたのサウナタイムはさらに快適で安心なものになるでしょう。
サウナの専門商社では、腐食やカビに強い「ヒノキ」「シダー」「サーモウッド」などの木材で作った高品質な家庭用サウナを豊富なラインナップで提供しています。
ぜひ一度、家庭用サウナ商品一覧をチェックして、理想のサウナを見つけてみてください!