サウナストーブの初期費用や維持費、メンテナンス費用の相場
- 2024年9月18日
家庭用サウナを導入する際は、サウナストーブの初期費用や具体的な維持費、燃料費を知っておきたいですよね。
この記事では、サウナストーブの費用関連について詳しくご紹介していきます。
- サウナストーブの購入費用・初期費用
- サウナストーブの維持費・ランニングコスト(燃料費)
- サウナストーブ種類と特徴
家庭用サウナに使われるおもなストーブには、電気ストーブと薪ストーブの2種類があります。
結論、コストを抑えたいなら燃料費が安い電気ストーブがおすすめです。
とはいえ薪ストーブにもメリットが多くありますので、以下でそれぞれにかかる費用の違いや特徴を含めて詳しく解説していきます。
目次
サウナストーブの初期費用相場
サウナストーブの初期費用としては、ストーブ本体代と電気ストーブの場合のみ電圧を200Vに対応させる変換工事費、配線工事費がかかります。
電気ストーブ | 薪ストーブ | |
本体価格(相場) | 40万円 | 煙突込40万円 |
電気変換工事 | 3万円 | ‐ |
配線工事 | 10万円 | ‐ |
初期費用合計 | 53万円~ | 40万円~ |
初期費用で見ると薪ストーブのほうが安くなりますが、ランニングコスト(燃料費)は電気ストーブのほうが安くなりますのでご注意ください。
サウナストーブ本体価格の相場
サウナストーブ本体の価格としては電気ストーブ・薪ストーブともに40万円が相場となっています。
ただ、テントサウナ用の小さめの薪ストーブなら3万円のものもありますし、大きく本格的なサウナストーブだと100万円近いものもあり、価格はピンキリです。
使用するサウナのサイズや種類、設置場所に合ったストーブを選ぶことが大切です。
サウナストーブの燃料費(薪代・電気代)
サウナストーブの燃料費は電気の場合1時間100円、薪ストーブの場合1時間530円程度かかります。
以下に、サウナ使用1回1時間を週3回使用した場合と、毎日使用した場合のランニングコストの例をまとめました。
1回使用 | 週3回使用(月額) | 毎日使用(月額) | |
電気ストーブ(電気代) | 100円/1h | 1,200円 | 3,000円 |
薪ストーブ(薪代+着火剤) | 530円/1h | 6,360円 | 15,900円 |
電気ストーブのほうが燃料費は抑えられますね。
ただし、薪ストーブは
- サウナが暖まるまでが早い
- 薪特有の香りや音を感じられリラックス効果が高い
- 電源がない場所でも使用できる
といったランニングコスト以外のメリットを持っています。
ランニングコストももちろん大切ですが、利用するシーンやサウナの設置場所、求めるサウナの雰囲気に合わせてストーブを選ぶことが重要です。
各ストーブのメリットデメリットについては、この記事の後半で詳しく解説します。
サウナストーブのkW(出力)ごとの電気代の目安
サウナストーブの電気代は、出力(kW)によって変わってきます。
サウナ室が広いほど、大きな出力のストーブが必要です。
一般的に1kWの電力を1時間使うと、31円の電気代がかかると言われています。
以下では、これを元に使用時間や期間ごとにかかる具体的な電気代をまとめました。
サウナを1時間使った場合の電気代の目安は、以下の通りです。
サウナ収容人数 | ストーブ出力 | 1時間あたりの電気代 | 毎日使用(月額) |
1‐2人用 | 2.5kW | 78円 | 2,340円 |
3‐4人用 | 4.5kW | 140円 | 4,200円 |
5-6人用 | 7.5kW | 233円 | 6,990円 |
7‐10人用 | 10kW | 310円 | 9,300円 |
上記はあくまで目安で、サウナストーブの性能やサウナ室を屋外と屋内のどちらに置くか、サウナ室の断熱性・保温性によっても電気代は変わってきます。
サウナの電気代については、サウナストーブの電気代はいくらかかる?具体的なランニングコストの例や節約方法の記事でより詳しく解説しています。
サウナストーブの維持費
燃料費以外のサウナストーブの維持費としては、ストーブの上に置いて使うサウナストーンの補充費用・ストーブのメンテナンスに必要なグッズを揃えるための費用くらいです。
サウナストーンは10kgあたり4,000円~15,000円で販売されています。
サウナストーンは年に1度、洗浄・補充が必要です。
ストーンが割れている場合はストーブの機能が落ちる場合があるので、新しいストーンに交換してください。
電気サウナストーブのメンテナンス方法
電気ストーブの日常的なメンテナンスは、乾いた布で拭く程度でOK。
汚れが気になる部分は固く絞った濡れ布巾で拭いてもいいですが、拭いた後は必ず空ぶきして湿気が残らないようにしましょう。
水分は漏電の原因になるため要注意です。
また、
- サウナストーンに割れやヒビがないか
- 配線やコネクタ、スイッチなどの電気部品の状態
- ストーブ本体や周囲に焦げた跡や損傷などがないか
という点も定期的に点検し、問題があれば備品を交換したり専門業者に修理を依頼してください。
薪サウナストーブのメンテナンス方法
薪ストーブの場合は、日常的なメンテナンスとして
- 煙突の中の掃除
- 灰を取る
- 燃えカスを掃く
- ストーブ本体の拭き掃除
といった清掃が必要になります。
煙突の中を掃除するブラシや灰を取る灰取スコップ、細かい燃えカスを取る刷毛ダスター、雑巾といったグッズを準備しましょう。
掃除用品はAmazonなどで売っています。
また、鉄でできた薪ストーブに錆びが発生している場合、進行すると穴が開く可能性があるので、耐熱性のあるストーブ専用ポリッシュで補修するとよいでしょう。
電気ストーブ同様、サウナストーンに割れやヒビがないかという点も、定期的に点検するようにしてください。
サウナストーブのメンテナンス方法については、家庭用サウナのメンテナンス方法まとめでも詳しく解説しています。
サウナストーブの耐久年数
製品や使用頻度によりますが、だいたい10年が目安と言われています。
長くきれいに使うためには、日々のメンテナンスと定期的な点検が大切です。
サウナストーブの種類
サウナ用ストーブにはおもに
- 薪ストーブ
- 電気ストーブ
- ガス(遠赤外線)ストーブ
の3種類があります。
各ストーブはそれぞれメリットデメリットを持っていますので、あなたのニーズ似合うものを見つけましょう。
電気ストーブ
サウナ用電気ストーブは、電気を使ってサウナ室を加熱します。
多くの製品にはロウリュ機能も備わっており、電気ストーブとはいえ十分に本格的なサウナ体験が可能です。
メリット | デメリット |
・煙突がないので設置が簡単 ・屋内にも設置可能 ・煙や一酸化炭素が発生しない ・初心者でも操作が簡単 ・燃料費(電気代)が比較的安い | ・初期費用が高い ・電気工事や配線工事が必要 ・温まりが遅いことがある ・温度が低い場合がある |
電気ストーブはおもに屋内サウナで使われます。
火気を使用しないため、賃貸物件でもより安全に使用でき温度調整も簡単です。
電気サウナストーブの設置工事については、家庭用サウナ導入に必要な電気工事・配線工事を解説の記事をご覧ください。
関連記事:電気サウナストーブおすすめメーカーランキングTOP5
薪ストーブ
薪ストーブは伝統的なフィンランド式サウナにおいて、最も一般的な加熱方法です。
薪を燃料として使い、煙は煙突を通して排出されます。
多くの薪ストーブはロウリュに対応しています。
メリット | デメリット |
・火力が高くサウナ室が均等に温まる ・サウナ室が温まるのが早い ・薪特有の香りや焚火の音を楽しめる ・電気工事、配線工事が不要で、初期費用が比較的安い ・電源がない場所でも使える | ・火気を使用するため利用場所が限られる ・安全に注意が必要 ・煙や一酸化炭素が発生する ・煙突の設置、メンテナンスが必要 ・燃料費(薪代)が高い |
薪ストーブは屋外のサウナ小屋やバレルサウナ、テントサウナによく使用されます。
特に電気の供給が難しい場所や、自然の中でのサウナ体験をしたい場合にも適しています。
ガス(遠赤外線)ストーブ
ガス遠赤外線ストーブは、都市ガスやプロパンガスを使用してサウナ室を暖めます。
60~90℃、湿度5~15%のドライサウナに最適です。
ガスストーブは燃費が良く、大きなサウナ室も迅速に加熱できるため、ホテルやスパなどの施設でよく利用されています。
メリット | デメリット |
・効率がよく温度が上がりやすい ・メンテナンスの手間が少ない ・遠赤外線で身体の芯から温まる ・オーバーヒートしづらい ・燃料費が安価 | ・設置が大掛かりで費用がかかる ・おもに施設で使われており、家庭用の製品は種類が少ない ・外気温が低い場合は熱損失を起こす ・都市ガスやプロパンガスが接続できない場所では使用できない ・ロウリュは不可のタイプも多い |
ガスストーブはもっとも燃料費が安い一方、設置工事や本体費用など初期費用が高額になります。
家庭用ガスストーブとしては「ONESAUNAオリジナルガスヒーター」が販売されており、こちらは100V電源とガスの両方を使用して、サウナ室を温める仕組みです。
関連記事:サウナストーブの熱源は5種類!電気/薪/遠赤外線/ガス/スチームのメリットデメリット
まとめ|コストを抑えたいなら電気ストーブおすすめ!
この記事でご紹介した内容をまとめると
- 電気工事がいらない薪ストーブのほうが初期費用は安い
- 電気ストーブのほうがランニングコストは安い
ということになります。
結局薪ストーブと電気ストーブのどちらがコスパがいいかというと、毎日サウナに入る人の場合は10ヶ月以上使い続ければ電気ストーブの初期費用の元がとれるのでどんどんお得になっていきます。
※ストーブともに40万円、電気工事費13万、1月の燃料費の差を12,900円として計算した場合。
よって、「長い目で見てコスパがいいサウナストーブを選びたい!」という方は電気ストーブを選ぶとよいでしょう。
ただし電源の問題で電気ストーブは使用できない場所もありますので、サウナの設置場所などの都合を考え適切なストーブを選んでください。
サウナの専門商社なら、サウナストーブ導入の費用や電気工事について相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。