電気サウナストーブのデメリットとは?特徴、設置方法、電気代、おすすめメーカー4選を徹底解説
- 2024年7月29日
電気サウナストーブはご家庭でも安全に使用でき、温度調節などの操作やメンテナンスも簡単なことが魅力です。
この記事では
- 電気サウナストーブのメリット・デメリット
- 使用時の注意点
- 設置方法
- かかる電気代
- 他の家庭用サウナストーブとの違い
を詳しくまとめました。
電気サウナストーブに関して知っておきたい情報をこの記事にまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
電気サウナストーブとは
電気ストーブはその名の通り、電気を燃料としてサウナ室を温めるサウナストーブです。
屋内での使用には、火気を使わないことから安全性の高い電気サウナストーブが適しています。
電気サウナストーブは操作が簡単で、温度調節もスイッチひとつで行えます。
電気サウナストーブのデメリット
- 温まりが遅いことがある
- 温度が低い場合がある
- 電気工事や配線工事が必要で初期費用が高い
- 電源がない場所では使用できない
電気サウナストーブは薪ストーブと比べてサウナ室が暖まるまでに時間がかかったり、サウナ室の最高温度が低くなることがあります。
100℃近い高温のドライサウナが好きという方は、薪ストーブのほうが理想の温度を実現させやすいでしょう。
また、電気サウナストーブは導入時に200Vへの電気変換工事(3万円〜)や配線工事(10万円〜)が必要となるため、薪ストーブに比べて初期費用が高くなることがあります。
ただし、使い続ける中でかかってくるランニングコストは安いため、長く使い続ければ薪ストーブよりもお得になることがあります。
電気サウナストーブのメリット
- 火気不使用なので屋内でも安全に使用できる
- 煙や一酸化炭素が発生しない
- 温度調整が簡単で初心者でも扱いやすい
- 煙突がないので設置が簡単
- 燃料費が比較的安い
電気サウナストーブの大きなメリットは、ストーブに関する知識や経験がなくても簡単に安全に使用できる点です。
また、薪サウナストーブと比べて燃料費が安く済むというのも大きなメリットでしょう。
電気サウナストーブの使い方
電気サウナストーブは本体に設置されたスイッチやつまみ、コントローラーなどで簡単に操舵することができますので初心者でも使いやすいサウナストーブです。
サウナに入る30分〜1時間前からサウナストーブをONにして予熱を開始し、サウナ室内が設定温度まで温まったらサウナに入ることができます。
火を起こす必要がなく、室内サウナでも安全にストーブを使用可能です。
ロウリュができるタイプの電気ストーブも多く販売されていますので、電気を熱源とするストーブでも本格的なサウナを楽しむことができます。
関連記事:ロウリュ可能な電気サウナストーブ6選
電気サウナストーブが温まらない場合の原因
電気サウナストーブを使っていて、ストーブやサウナ室が温まらないという場合には、おもに以下の原因が考えられます。
- サウナストーンの積み方が間違っている
- ロウリュで冷たい水をかけている・水をかけすぎている
- サウナ室の断熱・保温性が不十分で熱が逃げている
- サウナ室のサイズに対してストーブの出力が不足している
- 電気供給の問題
- 使用中にサウナ室のドアを頻繁に開閉している
- 環境温度が低すぎるため温度が上がるまでに時間がかかっている
- ストーブ自体の故障や性能低下
特にサウナストーンの積み方が間違っていたりロウリュでバシャバシャと水をかけてしまうと、ストーンの温度が低下する可能性がありますのでご注意ください。
電気サウナストーブ使用時は、メーカーの取り扱い説明書に従って正しく使用することで故障も防ぐことができます。
電気サウナストーブが温まらない場合の対処法は、MISAサウナストーブが温まらない!原因と対処法を解説の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
電気式サウナストーブの注意点
- 一般家庭で使用する場合は200Vへの電気変換工事が必須
- ロウリュはストーブ本体が十分に温まってから
日本の家庭の電圧は一般的に100Vとなっていますが、販売されている家庭用サウナヒーターは基本的に200Vに対応しており、100Vで使えるものは少ないです。
そのため、使用するには200Vへの電気変換工事が必要になります。
関連記事:【サウナストーブ】単相・三相ストーブの違い!200Vと100Vの選び方も解説
変換工事にかかる費用は1〜3万円程度です。
また電気ストーブの場合、ロウリュはストーブが十分に温まってからでないと故障の原因となるため十分に注意してください。
関連記事:家庭用サウナでもロウリュできる!ストーブの種類や選び方
電気サウナストーブの設置方法
電気サウナストーブの設置方法は以下の手順で行います。
- 適切な設置場所の選定
- 200Vへの電気変換工事
- ストーブを電源に接続するための配線工事と漏電ブレーカーの設置
- サウナストーンの配置
その他、ストーブと他の備品との安全な距離の確保や、通気の確保なども必須です。
サウナの設置や電気変換工事、配線工事には知識と特別な資格が必要になる場合があるため、専門家に依頼しましょう。
電気サウナストーブ設置時の工事については、家庭用サウナ導入時に必要な電気工事・配線工事を解説を解説してください。
電気サウナストーブの電気代
電気サウナストーブの電気代は、サウナ室のサイズおよびサウナストーブの出力(kW)により異なります。
各サイズのサウナで電気サウナストーブを1時間使った場合の電気代の目安は、以下の通りです。
サウナ収容人数 | 出力 | 1時間あたりの電気代 |
1‐2人用 | 2.5kW | 78円 |
3‐4人用 | 4.5kW | 140円 |
5-6人用 | 7.5kW | 233円 |
7‐10人用 | 10kW | 310円 |
家庭用サウナであれば1時間100円〜150円程度かかると計算してみるとよいでしょう。
ちなみに薪ストーブと比較した際の燃料費の比較は以下の通りです。
1回使用 | 1ヶ月間毎日使用 | |
電気ストーブ(電気代) | 100円/1時間 | 3,000円 |
薪ストーブ(薪代+着火剤) | 530円/1時間 | 15,900円 |
家庭用サウナであれば、基本的には電気ストーブを選んだほうがランニングコストが抑えられますね。
サウナの電気代については、サウナストーブの電気代はいくらかかる?具体的なランニングコストの例や節約方法の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
電気サウナストーブのメンテナンス方法
電気サウナストーブの日常メンテナンスは、ストーブの表面は乾いた布で拭くだけで十分です。
汚れが目立つ場合は、固く絞った湿った布で拭き、その後しっかりと空拭きして湿気を残さないようにしてください。
水分が残ると漏電のリスクがあるので、注意が必要です。
さらに、定期的に以下の点もチェックしてください。
- サウナストーンにヒビや割れがないか
- 配線、コネクタ、スイッチなどの電気部品の状態
- ストーブ本体や周辺に焦げた跡や損傷がないか
何か問題を発見した場合は、部品の交換を行ったり、専門業者に修理を依頼することが重要です。
継続的にメンテナンスを行い、ストーブの機能を保ちながら安全に使用しましょう。
サウナストーブ導入や維持にかかる費用は、サウナストーブの初期費用や維持費、メンテナンス費用の相場で詳しく解説しています。
メンテナンス方法については、家庭用サウナのメンテナンス方法まとめでより詳しくご紹介していますので、参考にしてください。
家庭用電気サウナストーブおすすめメーカー4選
ここから、家庭用電気サウナストーブおすすめメーカーを4つご紹介します。
ブランド | MISA | HARVIA(型番:KIP6) | ブロスサウナ | IESAUNA |
外観 | ||||
価格 | 要問い合わせ | 484,000円 | 4.5kW:305,800円 6.0kW:338,800円 9.0kW:363,000円 | IESAUNAテントset:549,000円 ストーブ単品:オープン価格 |
燃料 | 電気 | 電気 | 電気 | 電気 |
出力 | 2.4kw~20.0kw | 5.5kw | 4.5kW、6.0kW、9.0kW | 2.7KW |
サイズ | 最小30×29×59cm 最大55×59×75cm | W410×D280×H600mm | W405×D275×H490mm | Φ330×高さ570 |
重量 | 最小6.5kg 最大36kg | 16kg | 約18kg | 12kg |
材質 | オールステンレス | スチール | ステンレス鋼 | ー |
ロウリュ | ○ | ○ | ○ | ○ |
泉興産 MISAストーブ
フィンランドサウナ関連グッズの輸入・販売を行う泉興産が販売する「MISAストーブ」は錆びにくいオールステンレス製。
ON/OFFスイッチや温度調節、タイマーの設定を行うためのつまみが本体についており、操作も簡単です。
メンテナンスの面でも操作性の面でも扱いやすく、見た目も美しいサウナストーブとなっています。
電気ストーブは
- KOLIBRI
- SUNNY
- SUNNYリモートコントロールタイプ
- フロアタイプ(角型モデル)
の4種類を販売しています。
メーカー | 泉興産 |
価格 | 要問い合わせ |
燃料 | 電気 |
出力 | KOLIBRI:2.4kw、3.6kw、4.5kw SUNNY:4.5kw、6.0kw、7.5kw フロアタイプ:10.0kw、12.5kw、15.0kw、20.0kw |
サイズ | KOLIBRI:30×29×59cm SUNNY:45×32×66cm フロアタイプ:55×35×75cm、55×47×75cm、55×59×75cm |
重量 | KOLIBRI:6.5kg SUNNY:13kg フロアタイプ:23kg、36kg |
材質 | オールステンレス |
ロウリュ | ○ |
関連記事:泉興産「MISA」サウナストーブの製品ラインナップや評判まとめ
HARVIA
サウナヒーター世界シェアNo.1ブランド「HARVIA(ハルビア)」は電気・薪ともに豊富な種類のストーブを取り扱うメーカーであり、そのすべてがロウリュに対応しています。
コンパクトな電気ストーブや壁掛けタイプの製品もあるので、家庭用サウナにもぴったり。
HARVIAのストーブは多くのスパ施設にも導入されていることから、信頼性も十分です。
以下では人気の型KIP6の詳細を紹介します。
メーカー | HARVIA(型番:KIP6) |
価格 | 484,000円 |
燃料 | 電気 |
出力 | 5.5kw |
サイズ | W410×D280×H600mm |
重量 | 16.0kg |
材質 | スチール |
ロウリュ | ○ |
関連記事:Harvia(ハルビア)のサウナストーブの製品ラインナップや評判まとめ
ブロスサウナ
ブロスサウナの電気サウナストーブは、30万円代で本格的なフィンランド式サウナが楽しめるコスパの良さが魅力です。
ブロスサウナ独自で開発され、「電気用品安全法」における厳しい基準をクリアし菱形PSEマークを取得した安全なストーブです。
最大30kgとたっぷりサウナストーンを積めるため保温性に優れ、ロウリュにより豊かな蒸気を発生させます。
出力は4.5kW、6.0kW、9.0kWの3つから選べますので、家庭用としても業務用としても、サウナ室の大きさに合わせて適切なタイプを選ぶことができます。
メーカー | ブロスサウナ |
価格 | 4.5kW:305,800円 6.0kW:338,800円 9.0kW:363,000円 |
燃料 | 電気 |
出力 | 4.5kW、6.0kW、9.0kW |
サイズ | 奥行き 275×直径405×高さ490mm |
重量 | 約18kg |
材質 | ステンレス鋼 |
ロウリュ | ○ |
関連記事:ブロスサウナのサウナストーブの口コミ評判!PSE認証で高コスパな電気ストーブを提供!
IESAUNA IRORI
都会の住宅やベランダでの使用に特化したテントサウナを提供するサウナブランドであるIESAUNAは、国産電気ストーブ「IRORI」の販売を2024年7月1日よりスタートしました。
「IESAUNA IRORI」のヒーターは、大田区の町工場と協力して日本国内で製造されています。
国内生産により物流コストを削減し、高品質な商品を提供できるようになりました。
ストーブは最高100℃のサウナを作り出し、温度調整により低温から高温までのさまざまなニーズに応えます。
出力は2.7kwで2~3名用のサイズのサウナに対応しており、40kgものサウナストーンを積めるためロウリュによる豊かな蒸気を生み出しますよ。
現在国産の電気サウナストーブはほとんどありませんので、国産にこだわりたい方はぜひチェックしてみてください!
メーカー | IESAUNA(株式会社Vanwaves) |
価格 | IESAUNAテントset:549,000円 ストーブ単品:オープン価格 |
燃料 | 電気 |
サイズ | 直径330×高さ570 |
重量 | 12kg |
材質 | ー |
ロウリュ | ○ |
関連記事:日本製の電気サウナストーブを買えるメーカーを紹介|国産と海外産の違い
関連記事:電気サウナストーブおすすめメーカーランキングTOP5
他の家庭用サウナストーブのメリット・デメリット
自宅で使えるサウナストーブには、おもに以下の4種類があります。
- 電気ストーブ
- 薪ストーブ
- 遠赤外線ヒーター
- スチーム・ミスト発生器
それぞれのストーブではメリット・デメリットや適するサウナの種類、使用できる場所などが異なりますので、各ストーブの特徴を理解して選択することが大切です。
薪サウナストーブ
薪ストーブはサウナ用ストーブの中で最も伝統的なタイプで、特に屋外のサウナ小屋やバレルサウナ、テントサウナなどでよく利用されています。
薪を燃料として使用し、煙は煙突を通じて外部に排出されます。
多くの薪ストーブではロウリュが可能で、自宅で本格的なサウナ体験を楽しむことができます。
薪ストーブの購入費用は煙突を含めて約40万円〜で、電気工事や配線工事が不要なため初期設置費用は比較的低めに抑えられます。
また、薪はほぼ完全に燃え尽きるので意外にも清掃の手間は少ないです。
安全性については、薪ストーブは直火を使わず薪を燃やしてストーブとサウナストーンを温めるため、適切に使用すれば安全と言えます。
ただし、薪の使用量には注意が必要で、過剰に薪を使用すると安全上のリスクが高まる可能性があります。
メリット | デメリット |
・火力が高くサウナ室が均等に温まる ・サウナ室が温まるのが早い ・薪特有のナチュラルな香りや焚火の音 ・電気工事、配線工事が不要 | ・火気を使用するため利用場所が限られる ・安全に注意が必要 ・煙突の設置、メンテナンスが必要 ・燃料費が高い |
遠赤外線ヒーター
遠赤外線を利用するヒーターは、比較的低温ですが身体を内側からじっくり温める効果を持ちます。
遠赤外線ヒーターでも電気を燃料として使用するため、通常は屋内での使用が一般的です。
メリット | デメリット |
・遠赤外線の効果で身体の芯から暖まる ・高温にならないため身体への負担が少ない ・煙突がないので設置が簡単 ・屋内にも設置可能 ・煙や一酸化炭素が発生しない ・燃料費が比較的安い | ・低温なので物足りないことがある ・温まりが遅いことがある ・屋外では使用できない ・電気工事や配線工事が必要 ・ロウリュができない |
関連記事:遠赤外線サウナは体に悪い?遠赤外線サウナのデメリット6選
スチーム・ミスト発生器
スチームサウナやミストサウナは、低温(40℃から60℃)で高湿度(約100%)の環境を提供する「湿式サウナ」として分類されます。
湿式サウナには肌や髪に潤いを与える効果があるため、美容効果が高いことで人気があります。
メリット | デメリット |
・息苦しさを感じづらい ・長時間入りやすい ・美容効果が高い ・身体への負担が少ない ・ヒートショック対策にもなる | ・低温なので物足りないことがある ・カビが発生しやすい ・屋外では使用できない ・電気工事や配線工事、給排水工事が必要 ・熱源機が必要な場合がある ・ロウリュができない |
関連記事:ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較
サウナストーブ・ヒーターの種類について、サウナストーブの熱源は5種類!電気/薪/遠赤外線/ガス/スチームのメリットデメリットの記事でより詳しくご紹介していますのでぜひ参考にしてください。
自作サウナにも電気サウナストーブはおすすめ
サウナ好きのなかには、自宅のお庭やベランダなどに自作でサウナ小屋を作ってしまう方もいらっしゃいます。
屋外に設置されるサウナには、電源の有無に依存しない薪サウナストーブも多く使われますが、薪サウナストーブの場合は火気を使用し、煙や一酸化炭素が発生することから近隣住民に迷惑がかかったり、管理会社から使用許可が下りないというケースもあります。
そのため、屋外に自作サウナ小屋を設置する場合も、安全性が高い電気サウナストーブが選ばれることが多いです。
自宅の敷地にDIYのサウナ小屋を作ろうと考えている方は、ぜひ電気サウナストーブも検討してみてください。
サウナストーブは、単品でも購入することができます。
関連記事:サウナストーブのみで購入!電気・薪ストーブが単品で買えるおすすめメーカー
関連記事:自宅にサウナ小屋を自作!DIYする手順や費用、成功事例
サウナストーブの設置基準
サウナを設置する際には、日本サウナ・スパ協会が定める安全基準に従うことが重要です。
この基準は消防法や火災予防条例に基づいており、熱源との安全距離などに関する指針などが設けられています。
【サウナストーブの設置基準】
- サウナストーブは固定
- 温度異常時に電源遮断装置付き
- 温度調節器は部屋の高さの2/3以上の位置に設置する
- ファン式ストーブは、ファン停止時に電源遮断装置付き
- ストーブ周りに安全囲いを設置
- ストーブの説明書や安全基準を参照し、正確な設置を心がける
自宅にサウナを設置し、特に電気ストーブを取り付ける場合は、これらの基準に沿って設計し安全に配慮することが勧められます。
正しい設置方法を理解するために、取扱説明書や安全基準を十分に理解して使用することが重要です。
関連記事:【自宅でサウナ】家庭用サウナは賃貸でも置ける?確認しておくべき設置基準まとめ
関連記事:バレルサウナを建てる前に確認!消防法・火災予防条例とは?
まとめ
サウナの専門商社では、サウナのプロが電気サウナストーブ選びをお手伝いさせていただきます!
- サウナ本体とセットでお得な電気サウナストーブ
- 購入したサウナ室のサイズに合う出力のストーブ
- 自作サウナに適するストーブ
など、多くの取り扱いサウナストーブの中から多くの家庭用・業務用サウナを手掛けるサウナコンシェルジュがピックアップ。
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