実はこんな落とし穴が!バレルサウナの9つのデメリットをサウナ代理店が語ります
- 2024年9月9日
バレルサウナを自宅に設置して、毎日の生活に贅沢なひとときを取り入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
その美しいデザインにはつい心を奪われてしまいますよね。
しかし、実際に購入を検討すると「バレルサウナ特有のデメリットはないの?」と不安がよぎることもあるかもしれません。
実は、バレルサウナには思わぬ落とし穴が隠れています。
私たち「サウナの専門商社」は10社以上のバレルサウナを取り扱っており、多くのメーカーのサウナを見てきましたが、その中で陥りがちなミスや後悔の声も数多く耳にしてきました。
たとえば「バレルサウナを購入したけど、大きなトラブルが起こり使えなくなった」というお客様もいらっしゃいます…。
この記事では私たちが実際に見てきた事例をもとに、バレルサウナの9つのデメリットを解説します。
後悔のないサウナ選びをするために、ぜひ参考にしてください!
目次
バレルサウナのデメリットを動画で解説
YouTube動画でも、バレルサウナのデメリットを解説しています!
この動画では、
- 購入前に知っておくべきバレルサウナの落とし穴4つ
- バレルサウナの選び方のポイント
を参考画像を交えて紹介していますので、ぜひご覧ください。
そもそもバレルサウナとは
バレルサウナとはサウナの発祥地フィンランドに古くから伝わる、樽型の形状をしたサウナのことです。
材料には木材を使用し、木のぬくもりを感じるデザインが印象的ですね。
サウナ室内の温度は60〜100℃になる本格サウナです。
バレルサウナは円筒状であることで気流が生まれ、熱が室内に均一に回ります。
ロウリュ時の熱も効率的に循環することから、より快適にサウナを楽しむことができます。
最近では自宅や別荘などに設置する方も増えており、気軽にプライベートサウナを楽しまれていますよ。
バレルサウナのデメリットと対処法
バレルサウナのデメリットには、以下の点があります。
- 他のサウナと比べて価格が高い
- 維持費がかかる
- 設置スペースが必要
- 外気の影響を受けやすく温度が上がりにくい
- 木材が劣化しやすい
- 隙間から雨漏りする
- 組立・設置に手間がかかる
- 処分費用がかかる
- 移動ができない
それぞれの対処法、解決策も合わせてご紹介していきます。
デメリット①他のサウナと比べて価格が高い
バレルサウナ本体の価格はメーカーにより大きく異なりますが、相場としては100〜300万円です。
バレルサウナは厚い無垢の木材をおもな素材として使用し、組み立てるために木材の精密な加工が必要なため、他のサウナに比べて価格が高いことがあります。
サウナの種類 | サウナ購入費用 |
バレルサウナ | 100~300万 |
屋内用ホームサウナ | 100~200万円 |
ミストサウナ(浴室) | 簡易取り付け:5万円~ 天井埋め込み:30万円~ |
スチームサウナ(浴室) | 10万円~ |
テントサウナ | 10~50万円 |
屋外用ホームサウナ | 100~250万円 |
サウナ小屋 | 100~300万円 |
サウナカー | 300~400万円 ※車両・ストーブ込み |
安くても100万円以上するバレルサウナが多いので、自宅用サウナとしては高額な部類になります。
対処法:本体価格が安いメーカーを選ぶ
初期費用を抑えたい方は、本体価格が安く必要な機能のみオプションとしてカスタマイズできるメーカーの製品を選ぶのがよいでしょう。
たとえば「Sauna Global」のバレルサウナなら、29万円から本格サウナを購入でき、サイズ、窓の形、木材の種類などのパーツをカスタム可能です。
カスタマイズ性に優れた製品なら、不要な機能は省くことができるのでコスパよくサウナを購入することができます。
バレルサウナのコストについて、詳しくはバレルサウナの値段!相場や安い商品、おすすめメーカーランキング10選をご覧ください。
おすすめメーカーは、バレルサウナメーカーのおすすめ人気ランキング11選で紹介しています。
デメリット②維持費がかかる
バレルサウナはおもに電気ストーブ・薪ストーブのどちらかを用いてサウナ室内を温めます。
燃料代としては電気ストーブの場合は電気代が、薪ストーブの場合は薪代がかかってきます。
加えて、サウナストーンや椅子などの備品や外装や内装が消耗・故障した場合は、補充や買い替えで追加費用がかかります。
対処法:燃料費が安い電気ストーブを選ぶ
ランニングコストを抑えたいのであれば、燃料費が安い電気ストーブを選ぶのがおすすめです。
燃料費 | サウナ1回使用 | 月額(毎日使用した場合) |
電気ストーブ(電気代) | 100円 | 3,000円 |
薪ストーブ(薪代+着火材代) | 530円 | 15,900円 |
また、木材の腐食がひどくなってからだと修繕費が高くなりますので、傷んでいる場所をできるだけ早く見つけて補修することや、屋根に雨カバーをつけるなどして日常的に劣化対策を行いましょう。
ランニングコストについては、バレルサウナの維持費・電気代・初期費用まとめで詳しく解説しています。
デメリット③設置スペースが必要
バレルサウナはその特有の形状から、比較的広い屋外スペースが必要です。
収容人数で直径に大きな差はありませんが、奥行きが変わってきます。
目安となる奥行きの長さごとの収容人数を紹介するので参考にしてみてください。
奥行き | 収容人数 |
1.2m | ぴったり2名 |
1.5m | ゆったり2名 |
1.8m | ぴったり4名 |
2.1m | 少しゆったり4名 |
2.4m | ゆったり4名 ぴったり6名 |
1.8m | 広め ぴったり4名 |
2.1m | 広め 少しゆったり4名 |
2.4m | 広め ゆったり4名 ぴったり6名 |
2.8m | ゆったり6名 |
3.2m | ぴったり8名 |
3.6m | ゆったり8名 |
4.0m | ぴったり10名 |
大型のバレルサウナを設置する場合は、庭やベランダなどの広いスペースが必要になります。
対処法:超小型バレルサウナを選ぶ
あまり広いスペースはないが、バレルサウナを置きたいという場合は、収容人数2人程度の小さいサイズのバレルサウナを選びましょう。
たとえば、「totonoü」のミニバレルは、直径2.05m×奥行き1.2m×高さ2.135mのコンパクトサイズです。
2〜3人収容可能で、奥行きが短いため狭いお庭にも設置することができます。
関連記事:バレルサウナのサイズ|人気のサイズや収容人数別の購入価格、設置スペースの目安
関連記事:2人用バレルサウナおすすめ商品5選
デメリット④外気の影響を受けやすく温度が上がりにくい
バレルサウナは一般的に屋外に設置され、板材を組み合わせたシンプルな構造であることもあって外気の影響を受けやすいです。
この特性上、気温や気象によってサウナ内部の温度や湿度が変動することがあります。
特に寒冷地域で利用する場合は、サウナ室内の温度が上がりづらい場合があります。
対処法:バレルサウナをカバーで被う
サウナ室内の熱は上へと昇っていく性質を持っており、熱が屋根を通じて逃げサウナの温度が上がりづらくなる場合があります。
対処法として専用の屋根カバーをつけるのがおすすめです。
バレルサウナを購入することを検討している方で断熱性や保温性に不安がある方は、バレルサウナではなくサウナカーや屋内用サウナを購入するというのも手です。
屋内にスペースがない場合は、浴室を活用するミストサウナ・スチームサウナを選ぶとよいでしょう。
デメリット⑤木材が劣化しやすい
バレルサウナは板材を重ねたシンプルな構造上、壁や天井に小さな隙間がある場合があります。
隙間に雨などが入って腐食してしまうとさらに隙間が大きくなり、バレルサウナの寿命が短くなってしまいます。
修繕費用がかさむこともあるので、木材の劣化には注意が必要です。
対処法:雨カバーやサーモウッド加工をする
木材の劣化を防ぐには
- 使用後の清掃・乾燥と定期的なメンテナンスを行う
- 雨カバーで雨や雪から木材を守る
- 使用しない間はビニールシートなどで被う
- 木材専用のオイルなどで表面を保護する
- サーモウッド加工を施したバレルサウナを選ぶ
という方法があります。
雨や雪が入ってしまうと木材の劣化につながりますので、定期的なメンテナンスや風雨からの保護が必要です。
メーカーによってはすべての製品をサーモウッド(加工により水分に強くした木材)で製造していたり、オプションで木材をサーモウッドに変更できる場合がありますので、長く使いたい場合はぜひそのような製品を選択してください。
サウナ用木材の種類については、サウナに最適な木材の種類と選び方完全ガイドで解説しています。
サーモウッドについてはサウナにはサーモウッド加工された木材がおすすめ!通常の木材との違いやメリットを解説の記事で紹介していますので、深く知りたい方は参考にしてください!
デメリット⑥隙間から雨漏りする
バレルサウナは木材の隙間から風が入ったり、雨漏りするということも。
隙間が空くと断熱性・保温性がかなり下がってしまい、満足のいくサウナ体験が得られなかったり、燃料費のロスにもつながります。
さらに雨漏りすると、木材の劣化も避けられない問題となるでしょう。
対処法:壁が二重構造になった製品を選ぶ/施工をプロに依頼する
断熱性・保温性が高く、隙間の問題が起こりづらいバレルサウナサウナを選びたいなら、以下のいずれかの製品を選ぶとよいでしょう。
- 壁が二重、または三重構造になっており断熱材が入っている製品
- 壁材が45mm以上の分厚さがある製品
1枚の木材を組み合わせて作られることが多いバレルサウナですが、中には壁に断熱材を入れたり、木材を厚くすることで断熱性や耐久性を向上させているメーカーもあります。
このような製品は通常のバレルサウナに比べると価格が高くなりますが、快適に長く使い続けられるバレルサウナを選びたいのであればおすすめです。
また、キット形式で販売されているバレルサウナもありますが、素人がバレルサウナを組み立てると隙間が空きやすくなったり、煙突周りから雨漏りが発生することがありますので、バレルサウナはメーカーや施工業者に依頼することをおすすめします。
デメリット⑦組立・設置に手間がかかる
バレルサウナはサイズが大きいことや現地で組み立てる場合が多いということがあり、組立・設置に手間がかかります。
加えて、重量があるサウナを安定させるために土台、基礎から作らなければならない場合も多いです。
対処法:設置の手間を複数メーカーで比較
バレルサウナの設置方法は
- 組み立てを専門業者に頼むもの
- 組み立てた状態で届けてくれるもの
- キットを購入者が自分で組み立てるもの
など様々です。
複数のメーカーの相見積もりをとって、手間や費用を比較しましょう。
バレルサウナの自作については、バレルサウナの自作方法!知っておくべきことやキット形式・プロに依頼するメリットで詳しく解説しています。
デメリット⑧処分費用がかかる
バレルサウナを含む家庭用サウナを一度設置すると、飽きてしまった場合や劣化によって使用ができなくなった場合に処分費用がかかります。
たとえば台東区の場合は、90×90×200cmのホームサウナがストーブ込みで2,800円で粗大ごみとして処分可能です。
ただし、粗大ごみとして処分するにはすでに解体してあることという条件があります。
解体できない場合は処分業者への依頼が必要になり、大きなサイズのサウナの場合解体や廃棄費用がかさむことがあります。
対処法:粗大ごみに出せる、解体しやすい製品を選ぶ
サウナは設置前に、処分にかかる費用までを考慮することが重要です。
お住まいの市区町村で粗大ごみとして出せるのか、出せる場合の費用の目安、自力で解体できるのかという点をチェックしましょう。
比較的年式が新しいサウナでまだ十分に使用できる状態である場合は、買取してくれる業者もありますので調べてみるとよいでしょう。
デメリット⑨移動ができない
バレルサウナは一度設置してしまうと、移動ができません。
設置後に実際に使ってみて、外気浴や水風呂への動線の悪さを感じたり、場所を変えたいと思っても簡単には場所を移せないというデメリットがあります。
対処法:テントサウナやサウナカーを選ぶ
簡単に移動でき、アウトドアなどでも使える汎用性の高いサウナを購入したいという方は、バレルサウナよりもテントサウナやサウナカーを選ぶのがおすすめです。
「テントサウナ」は、好きな場所で設営して使用することができるサウナ専用テントです。
ストーブでサウナストーンを熱し、テント内の温度・湿度を上げることでサウナとして楽しむことができます。
導入費用が10万円〜と比較的安く、気軽に手に入れやすいサウナになります。
一方のサウナカーは、トラックやバンの荷台にサウナ室を積んだ車両です。
サウナカーは断熱性や耐久性にも優れており、どこでも好きな場所で自然を感じながら本格的なサウナに入ることができます。
移動が楽でテントサウナにある設営・撤去の手間がないため、アウトドアではより気軽にサウナ浴を楽しめるでしょう。
バレルサウナのメリット
ここまでバレルサウナのデメリットをお伝えしましたが、バレルサウナは他のサウナにはない魅力やメリットも多く持っています。
- お洒落なデザイン
- 温まるまでの時間が短い
- 内部の温度が均一になる
- 自然の中でサウナに入れる
- 耐久性がある
以下で詳しく紹介します。
お洒落なデザイン
バレルサウナは、そのおしゃれな外観が最大の魅力です。
木製の外観は自然な雰囲気を醸し出し、庭やベランダに馴染みます。
メーカーやモデルによっては形状や窓の大きさなどで個性があり、多彩な外観のバレルサウナがあります。
外観のデザインはサウナを楽しむだけでなく、庭や空間の美しさを引き立てるポイントとなるでしょう。
温まるまでの時間が短い
バレルサウナは円筒状になっていることから、サウナ内部に効率的に熱や蒸気が行き届くという特徴があります。
バレルサウナは薪ストーブ・電気ストーブいずれを使用する場合も30分もあれば十分にサウナ浴を楽しめる温度まで温まります。
また、湾曲した形状は熱を逃さず保温性にも優れています。
内部の温度が均一になる
バレルサウナは、円状の設計により内部の温度が均等に保たれます。
これにより、複数人で利用しても全員が同じくらいの効果を感じられると言われています。
関連記事:バレルサウナの温度は何℃まで上がる?調節方法や温度が上がらない原因・対処法
自然の中でサウナに入れる
バレルサウナは屋外に設置され、自然の中でリラックスできます。
サウナ内の木のぬくもりも感じ、リフレッシュ効果が高まるでしょう。
特に自然を感じたい方には、大きな窓のあるデザインがおすすめです。
耐久性がある
国産のバレルサウナは、一般的にヒノキや杉といった腐食しづらい木材を使用しています。
また、板同士がしっかりと密着している構造になっているため、外部からの力にも強く、雨や雪も自然に排水されるため、耐久性が高いと言えます。
まとめ
今回はバレルサウナのメリット・デメリットを詳しくご紹介しましたが、バレルサウナ以外のサウナもそれぞれ特有の強みや弱みを持っているものです。
サウナの購入を検討されている方には、ぜひ第一候補のサウナ以外の特徴も把握して、後悔のない最善の選択をしていただきたいと思います!
サウナの専門商社なら費用や工事について相談が可能。
取り扱う50社以上のメーカーの製品から、あなたに合ったサウナのご提案もさせていただきます。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください!