大阪市西区、大阪のテニスの聖地として有名な靭(うつぼ)公園の北側、マンションや雑居ビルが立ち並ぶ中に突如として現れるのが「neverending sauna+laundry」です。
※この記事はKokolo Saunaと共同で制作・監修しています。
取材日:2024/6/3
neverending sauna+laundry の基本情報
施設名 | neverending sauna+laundry |
住所 | 大阪市西区江戸堀3丁目3-27 グランピア江戸堀1階・2階 |
アクセス | 大阪メトロ中央線・千日前線「阿波座駅」9号出口から徒歩7分 京阪中之島線「中之島駅」1番出口から徒歩8分 大阪駅(梅田)から大阪シティバス88号系統「土佐堀二丁目」バス停下車徒歩3分 |
電話 | 06-6690-8555 |
HP | https://neverending.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/neverending_osaka/ |
営業時間 | 9:00~23:00(最終受付21:00) |
料金プラン | 平日90分3,080円(Web決済は2,800円) 土休日90分3,300円(Web決済は3,080円) 基本男性専用 毎週水曜日と土日のどちらかがレディースデー 2800円で120分 |
明るい1階から暖簾をくぐって落ち着いた雰囲気のエントランスへ
1階のコインランドリースペースの左側にある白い暖簾がかかった階段を2階へ上がると縁側をイメージしたサウナのエントランスにたどり着きます。
靴箱のあるスペースはギャラリーも兼ねていて、うかがった当日は樹齢70年を超えるTRADMAN’S BONSAIの盆栽が展示されていました。
盆栽がある銭湯はいくつか知っているものの、盆栽が展示されているサウナははじめてお目にかかったかもしれません。
サウナへはさらに暖簾をくぐるのですが、実はこの暖簾は1階のものと色と形が対になっています。
ご案内いただいたスタッフさんに聞けば、2つのロゴは陰と陽を表していて、暗いところがあるから明るいところがあり、日々成長していく「neverending sauna+laundry」の姿勢を示しているのだとか。
その黒い暖簾をくぐるとこじんまりとした脱衣スペースが現れます。
コンパクトながらも余裕のある脱衣スペース
脱衣スペースのロッカーは普段荷物が多い私の60Lの大型リュックもすっぽり入る大きさでかなり余裕があります。
備え付けられているドライヤーはダイソン・リファ・パナソニックと好みに応じて選択が可能。
また化粧水などのアメニティも用意されており、通常は男性専用ですが、(毎週水曜日と土日のどちらかの)レディースデーにはさらに拡充されます。
基本男性専用・水曜日がレディースデー
ここで「neverending sauna+laundry」のシステムを説明しておくと、水曜日のレディースデーを除くと男性専用になっており、基本時間は90分でWeb決済なら平日2,800円、土休日は3,080円。
水曜日のレディースデーは同じ値段で利用時間は120分となります。
(現地決済の場合平日90分3,080円、土休日3,300円)
一般的なプライベートサウナとは異なり、最大9名までが同時に利用するスタイル。
とは言えスタッフさんによるとできるだけゆったり入れるように心がけているとのことでした。
貸し切ることも可能でその場合は90分20,000円(場合によっては割引あり)です。
予約は基本的にWebから。
かゆいところに手が届く設定は、お客様の声を聞きつつブラッシュアップしていったもの。
ショート利用の60分は90分の500円引き、30分延長はプラス500円、また1階で提供している神奈川・大磯のティー専門店「TE HANDEL」のドリンクはサウナ前に飲むか、サウナ後に飲むかの選択も可能。
サウナ利用者は通常価格の半額200円でオーダーができます。
スタッフさんにおすすめの飲み方を聞いたところ、サウナ前に注文しておいて、ととのいスペースでゆったり飲むのがいいとのことで、注文して持ってきていただきました。
深い緑色のタイルが特徴的な浴室内
浴室内に入ると深い緑色のタイルが特徴的な洗い場が3ヶ所。
女性にも嬉しいシャンプー・リンス・ボディソープが備え付けられており、シャワーは4段階の切り替えが可能です。
さらにその奥へ進むと正面にととのいスペース。
左側には深さ90cmの水風呂。そして全身の汗を洗い流すオーバーヘッドのシャワーをはさんで、サウナ室があります。
八角形のサウナ室はこだわりがいっぱい
サウナ室は入口近くにサブのストーブ(ハルビア製)を備え、中心部には同じくハルビア製のメインストーブがもう一台あり、それを取り囲むような八角形の特殊構造。
室内の温度は100度~110度。しかも角ごとに高さが異なるので、好みの温度に合わせて好きな高さを選ぶことができます。
サウナ室内の照明は暗めの設定となっています。
また室内にはアンビエント・ミュージックが流れており、暗い内部と相まってより深い没入感のあるサウナ体験が可能です。
実際に入ってみてびっくりしたのが、サウナ室の大きさに対してこもった感じがまったくないこと。
実は排気と吸気の換気口が備えつけられており、さらに座面の下には、空気を循環させる扇風機も設置。
常に新鮮な空気循環と温度が下がらない工夫がほどこされています。
メインストーブにはめずらしい壺型のサウナストーンが。
壺にアロマ水を入れるとそのまま浸透していくのかと思いきや、壺の内部で沸騰し、沸騰したアロマ水が溢れて時間差でのロウリュウができます。
ロウリュウに使用するアロマ水もアロマセラピストの資格をもつスタッフが選んだこだわりのものが日替わりで提供されます。
水風呂は深めでまろやかな軟水の15℃
水風呂の水温は季節によって変化するものの基本は15℃。
また、軟水を使用しておりなめらかな肌ざわり。
15℃とは言えども、めちゃくちゃ冷たい感じはなく、ずっと入っていられる15℃。
軟水は他にもシャワーや1階のコインランドリーなど店内で使用する水は全て軟水が使用されています。
水深は深めでしっかり身体の熱をとることができますし、身長172cmの私は水風呂の端に頭を置くとちょうど足先が反対側の端にとどく感じ。
そのままゆらゆらしているだけでもととのいそうになります。
屋内だけど「外気浴」なととのいスペース
水風呂からあがり、レンタルしたバスローブ(500円)を羽織り、ととのいスペースへ。
ここでさきほど頼んだ神奈川・大磯「TE HANDEL」のティーをいただきます。
この日いただいたのはハニーブッシュ・レモングラス・大麦・カモミールがブレンドされたホットの「おやすみブレンド」といちごやワイルドベリーなどがブレンドされたアイスティーの「No.1」。
どちらもおいしかったのですが、この日はあたたまった身体にアイスティーが浸透していく感じが気持ちよかったです。
そして寒い時期のサービスとして、足元に湯たんぽのサービスが。
これがいままでどこのサウナでも体感したことがない感触におそわれるので、ぜひ寒い時期に訪れて実際に体感してみてほしいです。
またこのととのいスペースは屋内にあるものの、3台の換気扇とサーキュレーターが稼働しており、体感はほぼほぼ「外気浴」。
サウナ室とは違うアンビエント・ミュージックが流れており、そよそよ吹く風とたまたまかかっていた賛美歌のようなコーラスの曲でどこか連れていかれてしまうんじゃないかと思えるくらいのととのい体験でした。
ということで当初の取材予定時間を大幅にオーバー(スタッフさんありがとうございました)し、しっかり3セットを堪能。
個人的にもあらためて通おうと強く心に誓ったのです。
肌に触れるものすべてがふっかふか
1階に戻るとコインランドリースペースにお客様が。
スタッフさんは、お客様の洗濯物の用途に応じておすすめのものを紹介していました。
実はクリーニングの受付も行っていて、コインランドリーの隣はそのスペースに充てられています。
受付の近くにはクリーニングの料金表も。
そこには「その他洗えないものはございませんのでスタッフにご相談ください」の文字が。すごい。。
おそらくどんな洗濯物でもきれいにふっかふかにできるんだろうなと。
というのも今回ここで触れたレンタルタオル、そしてサウナ室内のマット、すべてが本当にふっかふか。
実は私、はじめに私物のサウナ用座布団をサウナマット代わりに使っていたのですが、あまりに座面用のタオルがふっかふかで2回目から使うのをやめました。本当に気持ちがいい。
そしてスタッフさんがおっしゃるには、浴室との境目にある足拭き用のタオルも結構な頻度で変えてらっしゃるとか。
その隠れた努力もあってか肌に触れるものすべてが気持ちよく、サウナ体験をより良いものにしてくれています。
心も身体も衣類もきれいになれる場所
ちなみにサウナ利用者で1階のコインランドリーも使った場合、洗い終わった洗濯物は本来有料の階段横の鍵付きロッカーに無料で保管しておいてくれるそう。
コインランドリーで衣類を、暗い「陰」のサウナで自分を洗い、また「陽」の世界に元気に戻っていく。
そのためのスペースが「neverending sauna+laundry」なのかもしれません。
ちなみにスタッフさんは阿波座が大好き。
「周辺におすすめのお店ありますか?」と訊ねたところ、めちゃくちゃ教えていただいて、取材後はおすすめのラーメン屋さんでラーメンを食べて帰りました。
まだまだおすすめいただいたところがいっぱいあるので、そこへ通うためにも個人的に足繁く通おうと思います。
この記事を書いた人
この記事を書いた人:山﨑 謙(https://ken.fm)
Webライターをはじめ、大阪・十三、枚方2ヶ所のコワーキングスペースのコミュニティマネージャー、イベント企画・運営、ファシリーテーション、SNS運用など、いろんなところでいろんな仕事をする「移働家(いどうか)」