サウナストーブの熱源は5種類!電気/薪/遠赤外線/ガス/スチームのメリット・デメリットや選び方
- 2024年10月16日
「どんなサウナストーブが自分に合っているんだろう?」と悩んでいませんか?
サウナストーブは、電気、薪、遠赤外線、ガス、スチームの5種類があり、それぞれに異なる特徴や魅力があります。
たとえば、「薪ストーブで自然の温もりを楽しみたいけど、管理が大変かな?」とか、「電気ストーブなら維持費はどれくらいかかる?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事ではサウナストーブを含む1000以上のサウナ関連商品を取り扱う“サウナの専門商社”が、ストーブの種類ごとのメリット・デメリットをわかりやすく紹介。
初期費用や燃料費、メンテナンスの手間まで徹底比較します。
この記事を読み終える頃には、あなたに最適なサウナストーブが見つかり、快適で心地よいサウナ時間が始められるはずです!
目次
サウナストーブは5種類
サウナストーブには、おもに以下の5種類があります。
項目 | 電気ストーブ | 薪ストーブ | 遠赤外線ヒーター | スチーム・ミスト発生器 | ガスサウナストーブ |
画像 | |||||
作れるサウナ | ドライサウナ フィンランドサウナ | ドライサウナ フィンランドサウナ | 遠赤外線サウナ (低温サウナ) | スチームサウナ ミストサウナ (湿式サウナ) | ドライサウナ・ガス遠赤外線サウナ |
温度 | 約80℃~100℃ | 約80℃~100℃ | 約40℃~65℃ | 約40℃~60℃ | 約60〜90℃ |
湿度 | 約10%~20% | 約10%~20% | 約10%~15% | 約100% | 約5〜15% |
ロウリュ可否 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
ストーブ本体価格の相場 | 40万円~ | 40万円~ | サウナ室一体型:50万円~ マット型:5万円~ | 簡易タイプ:5,000円~ 浴室取付タイプ:10万円~30万円 | 数十万円~100万円以上 |
電気変換工事・配線工事 | 必要 | 不要 | 必要 | 必要 | 不要 |
その他の設置工事 | ー | ー | ー | 浴室に設置する場合は給排水工事が必要。 | ガス管への接続工事が必要。 |
おもな使用場所 | 屋内/屋外 | 屋外 | 屋内 | 屋内 | 屋内 |
ロウリュ可否 | ○ | ○ | × | × | ○ |
適するサウナの種類 | 屋内用ホームサウナ バレルサウナ テントサウナ | 屋外用ホームサウナ バレルサウナ テントサウナ サウナカー | 屋内用ホームサウナ | ミストサウナ スチームサウナ | ロッキーサウナ 遠赤外線サウナ ドライサウナ スチームサウナ ※おもに業務用 |
燃料 | 電気 | 薪 | 電気 | 電気/ガス | ガス |
燃料費 | 100円/h | 500円/h | 100円/h | 100円/h | 地域やガス契約状況により大きく異なる。 他の熱源のストーブより安い傾向。 |
それぞれの特徴、メリットデメリット、設置方法について解説していきます。
電気サウナストーブ
電気ストーブは、電気を使用してサウナ室を温めます。
屋内でも使用でき、ロウリュに対応した製品も多くあるので、家庭でも安全に本格的なサウナを作ることができます。
火事や一酸化炭素中毒、煙によるご近所トラブルなどの心配も少なく、スイッチ一つで温度調節が可能なため初心者でも扱いやすいストーブです。
メリット | デメリット |
・煙突不要で設置が簡単 ・屋内にも設置できる ・煙や一酸化炭素の発生がなく安全 ・初心者でも扱いやすい ・燃料費が比較的安価 | ・初期費用が高い場合がある ・温まるのに時間がかかることがある ・温度が低い場合がある ・電気変換工事や配線工事が必須 |
電気ストーブではサウナ室の温度上昇には時間がかかり、薪ストーブほどの高温にはなりにくい場合があることは知っておきましょう。
ランニングコストに関して、電気代が1時間あたり約100円前後と比較的安価です。
【電気ストーブ】設置方法
日本で販売されている自宅用の電気サウナストーブの多くは200Vに対応しており、日本の標準的な100V電圧の家庭では、200Vへの電気変換工事(約3万円〜)が必要です。
さらに、電源とストーブを繋ぐための配線工事(約10万円〜)も必須となります。
このように、電気ストーブはランニングコストは抑えられますが導入費用が高くなり、電気工事の手間もかかる点には注意してください。
テントサウナで電気ストーブを使いたいという方は、テントサウナ×電気ストーブの設置方法や費用、導入事例、おすすめストーブ3選を紹介の記事をご覧ください。
関連記事:【サウナストーブ】単相・三相ストーブの違い!200Vと100Vの選び方も解説
関連記事:家庭用サウナ導入時に必要な電気工事・配線工事を解説
薪サウナストーブ
薪ストーブはサウナ用ストーブの中でもっとも伝統的なタイプで、屋外のサウナ小屋やバレルサウナ、テントサウナでよく使用されます。
薪を燃料として使用し、煙は煙突を通じて外に排出されます。
購入費用は煙突を含め約40万円からとなりますが、電気変換工事や配線工事が不要なため初期費用は抑えられます。
薪を燃やすストーブではメンテナンスに手間がかかりそうと考える方も多いですが、使用した薪はほぼ完全に燃え尽きるので、使用後の清掃は残った灰を取って捨てる程度で意外と手間がかかりません。
ただし年に1回程度、煙突の清掃が必要になります。
火の使用の安全性については、薪を大量に入れすぎなければ十分安全に使用できると言われています。
メリット | デメリット |
・サウナ室が均等に効率的に温まる ・サウナ室が温まるのが早い ・薪の香りや焚火の音がサウナ体験を高める ・電気工事、配線工事が不要 | ・火気を使用するため設置場所に制限がある ・火事や一酸化炭素中毒に注意が必要 ・煙突の設置とメンテナンスが必要 ・燃料費が比較的高い |
薪ストーブは燃焼時の木の香りや焚き火の音が、サウナのリラクゼーション効果を高めます。
より自然と一体化できるサウナと言えるでしょう。
薪ストーブでは100℃を超える高温のサウナも容易に作れるため、熱いサウナが好きな方にも最適です。
デメリットとして、燃料費は比較的高く1回の使用につき約500円程度かかります。
また、薪ストーブは賃貸物件での使用が難しい場合が多く、火事や一酸化炭素のリスクに注意が必要です。
【薪ストーブ】設置方法
薪ストーブは煙突をサウナ室から外に出るように設置し、サウナ室内に置いたストーブに繋ぐことができれば使用が開始できます。
電気変換工事や配線工事が不要なので、比較的手間が少なく設置できるストーブです。
電源の有無に依存しないため、キャンプ場や川辺、湖畔などアウトドアでも好きな場所に設置することができます。
遠赤外線サウナストーブ
遠赤外線ヒーターを使用したサウナは、身体を深部から暖める効果があります。
遠赤外線タイプのヒーターは電気を燃料として使用し、屋内でのみ使用できます。
メリット | デメリット |
・遠赤外線が身体の芯から暖める ・高温にならず、身体への負担が少ない ・煙突が不要・屋内にも設置可能 ・煙や一酸化炭素の発生せず安全性が高い ・燃料費が比較的安価 | ・低温であるため物足りない場合がある ・温まりが遅いことがある ・屋外では使用できない ・電気工事や配線工事が必要 ・ロウリュはできない |
遠赤外線ヒーターを用いたサウナは身体の深部まで温め、血行促進や代謝向上の効果が期待できます。
サウナ室内の温度は45℃〜70℃で、80℃〜100℃のドライサウナに比べて温度が低めです。
これにより、身体への負担が少なく長時間でも使用しやすいというメリットがありますが、高温のドライサウナを好む人にとっては爽快感やストレス解消効果は物足りないかもしれません。
また、遠赤外線ヒーターではロウリュができないため、高湿度のサウナを好む方にも適していません。
【遠赤外線ヒーター】設置方法
遠赤外線サウナは、100Vあるいは200Vの電圧に対応しています。
200Vの製品を導入する場合は電気サウナストーブ同様に、200Vへの電気変換工事(3万円〜)と配線工事(10万円〜)が必要です。
一方で100V対応製品は、電気変換工事は不要で設置できるため手軽です。
たとえば、サウナの専門商社の遠赤外線サウナの場合は100Vで使用することができます。
関連記事:遠赤外線サウナは体に悪い?遠赤外線サウナのデメリット6選
スチーム・ミスト発生器
スチームサウナやミストサウナは、40℃〜60℃の低温と約100%の高湿度を持つ「湿式サウナ」に分類され、肌への保湿効果から美容効果に優れていることで人気があります。
自宅でこれらのサウナを設置する方法はいくつかありますが、ここでは浴室にスチーム・ミスト発生器を設置する場合について解説します。
その他の設置方法については、ミストサウナとスチームサウナの違い|特徴や効果、設置費用を比較の記事で詳しく解説しています。
浴室にスチーム・ミスト発生器を取り付ける方法は、別途サウナ室を用意する必要がないため初期費用が安く、スペースを有効活用できるという利点を持っています。
メリット | デメリット |
・低温なので息苦しさを感じにくい ・長時間入っても快適 ・ 高湿度が肌に潤いを与え、美容効果が高い ・身体への負担が少ない ・ヒートショック対策にもなる | ・低温であるため物足りない場合がある ・高湿度環境がカビの発生を促す可能性 ・屋外では使用できない ・電気工事や配線工事、給排水工事が必要 ・一部の製品では熱源機の設置が必要 ・ロウリュができない |
浴室にスチーム・ミスト発生器を設置する方法は、他のホームサウナと比べても導入コストを安価に抑えることができます。
既存の浴室を活用するため、場所を取らないことや、毎日のバスタイムで気軽にサウナを楽しむことができ習慣化しやすいというのもメリットでしょう。
高湿度で肌や髪にうるおいを与え、身体への負担も少ないことから、お子様から高齢者まで安心して利用できます。
【スチーム・ミスト発生器】設置方法
浴室にスチーム・ミスト発生器を取り付ける際は、電気とガスのどちらを燃料とするかによって設置方法が異なります。
電気を使う場合は、200Vへの電気変換工事や配線工事が必要です。
一方ガスを使用する場合は、ガス設備の工事が必要になります。
給湯機・熱源機との接続が必要な製品も多くありますので、設置の際はご自宅に熱源機があるか、新たに設置する必要があるかも確認してください。
加えて、給排水工事(3~4万円程度)が必要になります。
関連記事:自宅にスチームサウナ導入する初期費用、維持費や電気代を紹介
【施設向け】ガスサウナストーブ
サウナ施設では、プロパンガスや都市ガスに接続して使うガス遠赤外線サウナストーブが多く使われています。
メリット | デメリット |
・温度が迅速に上がりやすい ・メンテナンスの手間が少ない ・遠赤外線により身体の芯から温まる ・オーバーヒートしにくい ・燃料費が比較的安価 | ・設置が大掛かりで費用がかかる ・おもに施設向けで、家庭用の製品は種類が限られる ・外気温が低い場合、熱効率が低下する場合がある ・ガスの供給がない場所では使えない |
大型のガスサウナストーブは、広いサウナ室も効果的に温め、カラッとしたドライサウナを作ることができ、他のサウナストーブに比べ燃料費が安いというメリットも持っています。
そのため、ガス遠赤外線ストーブは宿泊施設やスパ施設などのサウナに多く使用されていますね。
ただし、ガスストーブは本体代や設置工事費用が他のストーブに比べて高くなるというデメリットがあり、家庭用としてはほとんど普及していません。
家庭用ガスストーブとしては「ONESAUNAオリジナルガスヒーター」が販売されており、こちらは100V電源とガスの両方を使用して、サウナ室を温める仕組みです。
サウナ室正面に電気の制御盤。
サウナストーブの選び方
サウナストーブを選ぶ際は、以下のポイントを比較するとよいでしょう。
- 熱源で選ぶ
- 出力(kw数)
- 材質
- ロウリュ可能か
- サイズ
- メンテナンスの手間
- 製造国で選ぶ
- 遠隔操作、温度帯、ストーン容量などの機能
- 持ち運べるか
- 煙突の長さ
熱源で選ぶ
まず、電気・薪・ガスのいずれを熱源とするサウナストーブを選択するか決めましょう。
家庭用サウナの場合、安全性が高く初心者でも扱いやすい電気ストーブや電気を使った遠赤外線サウナストーブ、スチーム・ミスト発生器を選ぶ場合が多いようです。
一方屋外やアウトドアなど電源がない場所では、薪ストーブが使用されます。
スパ施設やサウナ施設では、燃料費が安くパワーがあるガスストーブが選ばれることが多いです。
設置場所、使用シーンに適したストーブを探してみましょう。
出力(kw数)
サウナストーブをサウナ室と別途で購入する場合は、サウナ室のサイズに合った出力のものを選ぶ必要があります。
具体的には、サウナ室の床面積(㎡)に相当する出力(kW)のストーブを選ぶことが推奨されます。
例えば、3名が使用できる幅2m、奥行き2mのサウナ室の場合、その床面積は約4㎡となり、このサイズのサウナ室には、約4kWの出力を持つストーブが適しています。
電気サウナストーブの場合は商品詳細にkW数が明記されていますので、その部分を確認しましょう。
一方の薪サウナストーブの場合は、製品により出力が大きく異なるため、設置したいサウナ室の床面積を把握したうえでメーカーや販売店までどのストーブが合うか問い合わせるとよいでしょう。
関連記事:家庭用サウナを使うには何A(アンペア)必要?ブレーカーが落ちないようにする対策
材質
サウナストーブ本体は、おもに「ステンレス」や「鉄」といった材質で作られます。
材質によりメリットとデメリットが異なりますので、ご自身のニーズに合ったものを選択しましょう。
材質 | ステンレス | 鉄 |
メリット | ・錆びにくく手入れしやすい ・軽量で取り扱いやすい | ・耐久性が高い ・比較的安価 ・熱伝導が速いため短時間で高温になる |
デメリット | ・温度の上昇に時間がかかる ・比較的高価 ・熱が伝わりづらく温まりにくいことがある | ・錆びやすいためメンテナンスの手間がかかる ・重さがある取り扱いづらい場合がある |
ロウリュ可能か
サウナストーンに水をかけることで蒸気を発生させる「ロウリュ」はサウナ体験を向上させますが、すべてのストーブで可能なわけではありません。
特に薪ストーブ・電気ストーブではロウリュ可能なモデルも多くありますが、遠赤外線ヒーターやスチーム・ミスト発生器では基本的にロウリュはできませんのでご注意ください。
関連記事:家庭用サウナでもロウリュできる!ストーブの種類や選び方
サイズ
サウナストーブはサウナの大きさや利用者数に合わせて、適切なサイズを選ぶことが重要です。
小型のものは家庭用に、大型のものは商業施設に適しています。
薪ストーブの場合は、市販の薪(20〜50cm)がカットせずにそのまま入るかという点をチェックすることをおすすめします。
メンテナンスの手間
サウナストーブを長く安全に使い続けるためには、日常的・定期的なメンテナンスが必須です。
メンテナンスの手間はストーブのタイプ(薪・電気・ガス)や材質によって変わってきます。
電気式は、比較的メンテナンスが少ないためおすすめです。
薪ストーブの場合は煙突のメンテナンスや燃え残った灰の清掃も必要になります。
また、錆びに強いステンレス製のものを選ぶことで、メンテナンスの手間をより少なくできるでしょう。
サウナストーブ導入や維持にかかる費用は、サウナストーブの初期費用や維持費、メンテナンス費用の相場で詳しく解説しています。
製造国で選ぶ
国産、海外産など製造国にも注目してみましょう。
特にサウナの本場フィンランドなど、北欧産のサウナストーブは伝統的かつ高品質な製品が多く人気です。
国産サウナストーブには、長年薪ストーブを作っている「モキ製作所」が手がける薪サウナストーブのように、高い技術で作られた高品質な製品もあります。
関連記事:日本製の電気サウナストーブを買えるメーカーを紹介|国産と海外産の違い
遠隔操作、温度帯、ストーン容量などの機能
製品によって、設定できる温度や温度調整やタイマーなど操作の方法と手間が違ってきます。
- 初心者向けに作られている扱いやすいストーブ
- 遠隔で操作できるストーブ
- 高温サウナを作り出せるパワフルなストーブ
- サウナストーンをたっぷり積めるストーブ
など製品によって特長が違うので、あなたの使用方法やニーズに合った製品を見つけてください。
たとえば電気サウナストーブの温度管理・タイマー設定は、ストーブ本体にあるダイヤルやサウナ本体に設置されたコントローラーで操作するものが多いですが、国内メーカー「MySauna」は唯一スマホアプリによる遠隔操作が可能です。
薪ストーブは火の扱いに注意が必要ですので、経験がある方向けです。
また、ストーンを多く積めるストーブのメリットには以下の点があります。
- ストーブの保温性と温度の安定性が高まる
- ロウリュにより効率的に豊かな蒸気を生み出す
- ストーブ本体の金属に直接水がかかりにくくなりストーブの耐久性が向上
- 熱がストーンを介することでより柔らかく心地よいものになる
ただしストーンが多いストーブは温まるまで時間がかかる点と、重量が非常に重くなるためサウナ室の床の強度を確認する必要がある点にはご注意ください。
持ち運べるか
小型で軽量なモデルは移動が容易で、アウトドアや移動型サウナに適しています。
また、持ち運んで使用する場合は電源の有無に依存しない薪サウナストーブがおすすめです。
テントサウナでは小型の薪ストーブがセットになった製品も多くあります。
ただし、車両にサウナを積んだ「サウナカー」の場合は、車で簡単に運ぶことができますので、ストーブの重量や携帯性を気にする必要はありません。
煙突の長さ
薪ストーブでは煙突の長さが重要で、適切な排煙が必要です。
サウナにストーブを設置したときに、煙突がサウナ室の外に適切に出るかを確認してください。
サウナの専門商社なら、サウナストーブ導入の費用や電気工事について相談が可能。
是非お気軽に電話やメール・LINEで相談してみてください。
【迷っている方へ】サウナストーブはどれを選ぶべき?
前述したように、サウナストーブは家庭用なら
- 電気サウナストーブ
- 薪サウナストーブ
- 遠赤外線ヒーター
- スチーム/ミスト発生器
のいずれかから選びましょう。
サウナストーブの選択は、サウナの設置場所、予算、個人のニーズや求める効果によって変わってきます。
以下を参考に、あなたのニーズに適するものを探してみてください。
【電気ストーブがおすすめな人】
- 初心者でも使いやすいストーブを選びたい
- 屋内での使用に適したストーブを選びたい
- ロウリュができるストーブを選びたい
- ランニングコストを抑えたい
【薪ストーブがおすすめな人】
- 屋外で使いたい
- 自然を感じられるストーブを選びたい
- アウトドアなど電源のない場所で使いたい
- 高温のサウナを作りたい
- ロウリュができるストーブを選びたい
- 初期費用を抑えたい
【遠赤外線ヒーターがおすすめな人】
- 屋内で使いたい
- コスパがいいホームサウナを求めている
- 初心者でも使いやすいストーブを選びたい
- 屋内での使用に適したストーブを選びたい
- ランニングコストを抑えたい
- 身体を深部から温める遠赤外線サウナが好き
【スチーム・ミスト発生器がおすすめな人】
- 浴室を活用してサウナを作りたい
- 美容効果が高いサウナに入りたい
- 身体への負担が少ないサウナを作りたい
- 家族みんなでサウナを活用したい
- ランニングコストを抑えたい
サウナストーブ選びについては、サウナストーブの選び方!自宅や事業用で使えるサウナストーブ購入時のポイントの記事でより詳しく解説しています。
自宅用サウナストーブの初期費用
上記でご紹介した、4つの自宅用サウナストーブの初期費用をまとめました。
※おもに業務用として使われるガスサウナストーブの初期費用は省いています。
電気ストーブ | 薪ストーブ | 遠赤外線ヒーター | スチーム/ミストサウナ | |
---|---|---|---|---|
ストーブ本体代 | 40万円~ | 40万円~ ※煙突込み | 50万円~150万円 ※サウナ本体代込み | 【ミスト】 壁掛け:5万円~ 天井埋込:30万円~ 【スチーム】 10万円~ |
電気変換工事 | 3万円~ | ‐ | 3万円~ | 3万円~ |
配線工事 | 10万円~ | ‐ | 10万円~ | 10万円~ ※壁掛けタイプなら不要な場合あり。 |
給排水設備工事(浴室設置の場合) | ‐ | ‐ | ‐ | 3万円~ |
初期費用合計 | 50万円~ | 40万円~ | 60万円~200万円 ※サウナ本体代込み | 10万円~70万円 |
自宅用サウナの中でもスタンダードなホームサウナ本体の価格も足してみると、初期費用は以下のようになります。
屋内用ホームサウナ(電気ストーブ) | 屋外用ホームサウナ(薪ストーブ) | 屋内用ホームサウナ(遠赤外線ヒーター) | 浴室スチーム/ミストサウナ | |
---|---|---|---|---|
サウナ本体代 | 100~200万円 | 100~250万円 | 50万円~150万円 | 浴室を使用 |
配送費 | 20万円~ | 20万円~ | 20万円~ | 0円~ |
設置工事代 | 20万円~ | 20万円~ | 20万円~ | ー |
ストーブ導入費用 | 50万円~ | 40万円~ | ※サウナ本体代に含まれる | 10万円~70万円 |
初期費用合計 | 150~300万円 | 150~350万円 | 100~200万円 | 10万円~70万円 |
上記の表はあくまで一例で、サウナの種類(バレルサウナ・テントサウナ・サウナ小屋など)やメーカーごとの工事費用などによって費用は大きく変わってきます。
ぜひ相見積もりを取って比較してみてください。
100Vで稼働する電気工事不要の電気ストーブもある
日本の家庭では一般的に100Vの電圧が使用されていますが、多くの電気サウナヒーターやストーブは200Vに対応しており、これらを導入するには電気変換工事が必要です。
しかし100Vで使用可能な電気ストーブも市場には存在し、これらは電気工事の必要がないため、手間や費用を節約できるという利点があります。
ただし、100V対応のサウナストーブは簡易的にサウナを楽しめることをコンセプトとした製品が多く、サウナ室の温度が上昇するまでに時間がかかることがあるほか、高温のサウナを作ることが難しい場合があります。
そのため、より本格的なホームサウナを作りたい方は、200V対応のサウナストーブ・ヒーターを選択することをおすすめします。
100Vストーブの特徴については、100V家庭用サウナヒーターのメリットデメリット|200Vとの違いやおすすめ商品も紹介の記事でより詳しく解説しています。
自宅用サウナストーブのランニングコスト・燃料費
以下では、ストーブごとの導入後のランニングコスト(燃料費)を比較します。
電気ストーブ | 薪ストーブ | 遠赤外線ヒーター | スチーム/ミストサウナ | |
---|---|---|---|---|
燃料 | 電気 | 薪 | 電気 | 電気/ガス+水 |
燃料費 | 100円/h | 500円/h | 100円/h | 100円/h |
ランニングコスト (月額) | 3,000円 | 15,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
燃料費は、薪がもっとも高くなりますね。
浴室に設置するスチームサウナ、ミストサウナの場合は電気・ガスのどちらかを燃料として使用し、水を温めてミスト(霧)やスチーム(蒸気)を発生させます。
電気を使う場合もガスを使う場合も光熱費に大きな差はありませんが、スチームサウナのほうが使う水の量が少なく済むため水道代が安くなるという違いがあります。
また、電気代に関しては電気サウナストーブ・ヒーターの出力によっても大きく変わってきます。
サウナ収容人数 | 1‐2人用 | 3‐4人用 | 5-6人用 | 7‐10人用 |
---|---|---|---|---|
出力 | 2.5kW | 4.5kW | 7.5kW | 10kW |
1時間あたりの電気代 | 78円 | 140円 | 233円 | 310円 |
サウナのサイズが大きくなると大きい出力のサウナストーブが必要になりますので、当然電気代も上がっていきます。
サウナストーブの電気代については、サウナストーブの電気代はいくらかかる?具体的なランニングコストの例をご覧ください。
ちなみに、スパ施設などで業務用として使われることが多い「ガスサウナストーブ」はもっとも燃料費が安くなると言われています。
ガスサウナストーブの具体的な燃料費については、製品や使用する地域、ガスの契約状況により異なりますので、メーカーまでお問い合わせください。
特殊なサウナストーブの種類について
サウナ施設ではここまでに紹介したサウナストーブ以外にも、特殊なストーブが使われることがあります。
以下では、そのなかでも代表的なロッキーサウナ、イズネス、ボナサウナの3つ紹介します。
ロッキーサウナ
ロッキーサウナは山積みにしたサウナストーンを使い、ガスを熱源として温めるスタイルです。
適度な湿度を保ちながら自然に汗を流せるよう設計されており、たっぷりと積まれたストーンでロウリュを存分に楽しめるのが魅力です。
イズネス
フィンランド産のサウナストーンとガス遠赤外線ヒーターを組み合わせた「イズネス(isness)」は、スモークサウナの体感を遠赤外線で再現します。
ガスと遠赤外線の組み合わせにより、効率的な運用とコスト削減も実現。
サウナストーンが並べられた迫力あるビジュアルも、サウナ室全体の雰囲気を引き締めます。
ボナサウナ
ボナサウナは、サウナヒーターを座面や背面に格納したスタイルのサウナです。
ストーブがサウナ室内に見えないため、広々とした空間が確保でき、開放的に楽しむことができます。
まとめ
この記事では、電気、薪、ガスの熱源に応じたサウナストーブの特性や、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
自宅やビジネスでの理想的なサウナ空間を実現するためのサウナストーブ選びは、多くの要素を考慮する必要があります。
燃料の種類、ストーブのサイズ、予算、さらには維持管理の容易さが重要な選択基準です。
適切なサウナストーブを選ぶことで、コスト効率良く、長期にわたり満足のいくサウナ体験が可能になりますので、ぜひこの記事でご紹介した判断軸を参考にストーブを選んでみてください!